[スーパーサイエンスハイスクール]
2学年ベーシック探究
1月29日(火)5~6校時に2学年でベーシック探究の授業が行われました。今回のベーシック探究は課題研究を中心としたこれまでの取り組みによって、自分たちにどのような力が身についたのかを共有する事を目的として行われました。身についた力として生徒達から多く挙げられたものは、「対応力」、「コミュニケーション力」、「行動力」、「やり抜く力」等でした。他にも「ストレスに耐える力」や「世を渡る力」、「社会性」など様々な力が挙げられました。2年間の活動を通して様々な力が身につき、成長したことを実感できた時間となったようです。
活動の様子↓ 身についた力を班で共有し、その内容をもとにプレゼンを行いました。
全員課題研究で学年発表会を実施(2学年)
1月23日(水)5~6校時に、全員課題研究の学年発表会を行いました。生徒達は課題研究の成果を1枚のポスターにまとめプレゼンを行いました。6月におこなわれた中間発表会よりも内容が深まっており、研修旅行や日々の活動での成長を感じることができました。今後は今回の発表をもとに、3月2日(土)に行われる生徒研究発表会の準備に入ります。保護者の皆様、ご都合が合えば是非生徒研究発表会に足を運んでいただき、生徒たちの活動の成果をご覧ください。
発表の様子↓
「学生奨励賞」受賞 第四回ふくしま経済・産業・ものづくり賞
本日(12/5)福島民報掲載の「第四回ふくしま経済・産業・ものづくり賞」において、福島高校スーパーサイエンス部の、復興プロジェクト班(ウナギ班)と放射線班が、「学生奨励賞」を受賞いたしました。
http://www.minpo.jp/news/detail/2018120558035
本校生徒の課題研究活動が、このようなすばらしい評価をいただき、注目していただけることに、生徒教員一同とてもうれしく感じています。
これまで課題研究を支えてくださった数多くの方々、研究活動を切り開いてきた歴代の先輩たちに、あらためて御礼申し上げます。
学校には本日、受賞決定のお知らせが届きました。
これからも気持ちを新たに取り組んで参ります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
SS 部(2年)台湾研修 第五日目について
第五日目は、台北から福島に戻る移動日でした。
予定では、成田行JAL 802便にて台北桃園空港を10:00出発でしたが、機体整備のため出発時刻が15:00となりました。福島への到着が遅くなりましたが、全員無事に帰って参りました。
改めて、実り多き研修となりました。この度、お世話になりました関係各位・関係機関の皆様に感謝申し上げます。
SS 部(2年)台湾研修 第四日目について
第四日目は、国立科学工業園区実験高級中学との学校交流プログラム研修でした。
両校の代表者による挨拶の後、生徒達同士が相手国公用語での歌のパフォーマンス等を行いました。
そして、午前の前半は、実験高級中学の「国文」の授業に参加しました。小学校1年生からオールEnglishでの授業のため、「国文」の授業は英語でした。教科書を用いて『各国のタブー』を紐解きつつ、ディスカッションを行いながら理解を深めるという内容でした。
午前の後半は、体育館での「数学」の授業でした。
オイラーの多面体定理の導入として、実際に共同作業で多面体を作るという内容でした。
その後、ランチタイムに生徒同士で昼食をとり、文化交流を行いました。
更に、午後のメインプログラムとして、本校生徒からSS部各班の研究について、英語によるポスターセッションを行いました。
大変充実した学校交流プログラム研修となりました。
SS 部(2年)台湾研修 第三日目について
第三日目午前は、国立故宮博物院の見学をしました。
午後は、日本の宇宙航空研究開発機構 (JAXA)にあたる台湾国家宇宙センター(NSPO)において、人工衛星(FORMOSATと呼ばれる地球観測衛星等)の関連技術・関連研究について説明を頂き、実際にNSPOの司令部と地上管制施設を見学しました。
更に、台北市内に移動し、台湾に進出している日本企業の方々に、本校SSHの取り組みや福島の現状などを代表生徒がプレゼンを行いました。
SS 部(2年)台湾研修 第ニ日目について
第ニ日目は、台湾新竹市にある清華大学でのプログラムでした。
主な活動は、
脳科学の林教授より、最先端の研究分野について、その目的と研究手法を具体的に英語で説明を頂きました。
また、この大学の研究用原子炉の施設見学をしました。構造の特徴、そして現在の医科学療法利用について説明を頂きました。
更に、最新の大学附属図書館を見学し、その施設にて代表生徒達が福島の放射線に関してプレゼンを行いました。
SS 部(2年)台湾研修 第一日目について
スーパーサイエンス部(SS部)の2年の台湾研修が、平成30年10月16日から20日に行われます。
第一日目の10月 16日は、2校時まで授業を受けから、台湾への移動でした。
予定よりも飛行機が若干遅れましたが、参加生徒全員、体調を崩す者もおらず、無事に宿に到着しました。
明日は、清華大学でのプログラムとなっています。
第16回高校生プラズマ・核融合学会
平成30年9月22日(土)、岐阜県にある核融合科学研究所にて第16回高校生プラズマ・核融合シンポジウムに2年生2名、1年生2名が参加してきました。現在研究を行っている「プラズマによる流体制御の研究」について口頭発表とポスター発表を行いました。2年生は先月に行われた全国の発表会など、発表の経験があるものの、1年生は経験がないためすごく緊張した様子で臨んでいました。
結果は口頭発表・ポスター発表共に最優秀賞をいただくことが出来ました。ほかの高校の研究発表も勉強になるものが多く、今後の研究に向けて貴重な経験をすることができたと思います。この結果に満足せず、更なる高みを目指して研究に取り組んでくれることを期待します。
平成30年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会
全国のSSH指定校の生徒たちが日頃の研究の成果を発表する「平成30年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」が、8月8日(水)~9日(木)に兵庫県神戸市の神戸国際展示場にて行われました。
参加したのは、SSH指定校及び過去に指定経験のある学校208校。8日にポスター発表を行い、審査を経て全体発表校6校が選出されます。全体発表校は9日の全体会で口頭発表を行います。
本校からは校内セレクションを経て選出されたプラズマ班が「プラズマによる流体制御の研究」を発表しました。
ポスター発表では、全国から集まった参加者の皆さんとコミュニケーションをとりながら発表・議論することができ、生徒たちにとって大変有意義な時間となりました。
ポスター発表の審査の結果、プラズマ班は全体発表校に選出され、9日に多数の参加者の前で口頭発表を行いました。
緊張の面持ちで壇上へ向かう生徒たちでしたが、10分間の発表、10分間の質疑応答を堂々と行いました。
審査の結果、科学技術振興機構理事長賞を受賞することができました。
現在まで1・2年生のみで研究を続けているプラズマ班ですが、今回の結果はこれまで本研究にご協力いただき、支えてくださった多くの皆様方のおかげに他なりません。この場を借りて御礼申し上げます。
今後は本研究をさらに発展・深化させるべく、さらなる努力を続けていきたいと思います。
1年アドバンス探究関東研修
8月9日(木)、10日(金)の2日間、1学年SSH探究クラスにて関東研修に行ってまいりました。
茨城県つくば市にある、国立環境研究所、物質材料研究機構、筑波実験植物園、農研機構、JAXAの5つの施設でお話を伺いました。また、9日の夜の情報交換会では、他の班が行った研修内容の共有を行いました。
最先端の科学技術に触れることで、生徒にはとても良い刺激になったようでした。
研修先の皆様、ありがとうございました。
祝 ふっこうみどりうなぎ販売会
7月9日(月)味処大番 竹林亭さんで「ふっこうみどりうなぎ鰻重」の販売会を実施しました。ここまで来るのに3年。最初に始めた生徒はいませんが、その思いを引き継いだ生徒達のお膳を運んでいる姿を見ると少し感慨深い気持ちになります。昼の部20食、夜の部30食とも大盛況のうちに完売し、アンケートの方も良好なご意見と応援メッセージがたくさん書いてありました。生徒達も大変励みになったのではないでしょうか?今まで応援していただいた皆様、本当にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。
3学年の先生方 専務今野様へのあいさつ 購入していただいたお客様と一枚 長年取材をしていただいたTUF取材班の方々と一枚
昼の部を注文していただきました。 テレビユー福島 報道制作部 渡邊 文嘉アナウンサー
梅苑図書館ニュース第130号
ふっこうみどりうなぎ試食会
7月2日(月)、地元竹林亭さんの協力のもと、SS部好適班が育てた「ふっこうみどりうなぎ鰻重」の試食会を実施しました。TV局4社、新聞社1社から取材の申し込みがあり、生徒達もたくさんの取材を受けました。ここまでくるのに様々な会場で試食会を開催し、東京日本橋のうなぎ店「いずもや」さんから及第点をもらえた事を契機に来週9日(月)に限定50食の販売することになりました。価格は、3,739円(みんなサンキュー)です。今年4月から話題の高栄養価「ユーグレナ」成分とフィードオイルを混ぜた飼料をえさに混ぜ、丹精込めて育てた日本うなぎです。予約販売(竹林亭024-535-6292)ですが、是非、ご賞味いただければ幸いです。
取材を受ける生徒達 各社報道の方々の試食映像 TUF KFB
NHK FCT 予約用チラシ ふっこうみどり鰻うな重定食
1年生 ベーシック探究 フィールドワークについて
今年度のフィールドワークは福島県高校教育課の協力を得ながら実施します。研修の目的の1つは、エネルギーについて多角的に考察することです。福島県では2040年に県内で消費する電気エネルギーを100%再生可能エネルギーで賄う方針を打ち出しており、また、生徒が地域の将来を見据える観点からも、生徒一人一人がエネルギーに関して考察し理解を深めるなければならないというのが課題の1つになっています。県内には様々なタイプのエネルギー供給施設や研究所があるため、現地で研修を行うことで2年次に生徒全員が取り組む課題研究の「研究テーマ」設定のきっかけにとなることも期待しています。年間のスケジュールは以下をクリックしてください。
昨年のフィールドワークの様子
課題研究中間発表(2学年)
6月28日(木)3~4限に課題研究の中間発表が行われました。本校では昨年よりSSHの3期目がスタートしており、その取り組みとして2学年生徒全員が課題研究に取り組んでいます。61班が1組~8組の教室に分かれて、研究の進捗状況や研修旅行の研修先についてプレゼンを行いました。当日は福島大学の先生方も参観され、アドバイスをいただくことができました。今後の研究に期待が持てる素晴らしい発表会になりました。10月の研修旅行では、課題研究のテーマに即した研修を班ごとに行います。
中間発表の様子↓
国際リニアコライダー講演会開催
6月29日(金)7校時目のアドバンス探究クラスの授業で、1、2年生を対象に東京大学執行役・副学長 同大学院理学系研究科理学部教授 相原 博昭 先生をお招きして国際リニアコライダー(ILC)※の講演会が開催されました。
現在、岩手県と宮城県にまたがる北上山地に建設予定でおり、2025年の完成を目指しています。
この加速器が稼働されると、将来農業・医療・産業などあらゆる分野での活躍が期待されているそうです。
※国際リニアコライダー(ILC : International Linear Collider)とは、地下のトンネルに設置される大規模な素粒子衝突実験装置です。電子と陽電子を超高エネルギーで正面衝突させ、ビッグバン(宇宙創成直後)の状態を人為的に再現することにより、宇宙創成の謎を解き明かすことが期待されています。(宮城県HP(https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/seisaku/miyagi-ilc.html)より)
1年アドバンス探究クラス 第1回エッグドロップコンテストの検証会
6月8日(金)7校時目の1年アドバンス探究クラスの授業で、先日行なった第1回エッグドロップコンテストの検証会が
行なわれました。
各班5分程度で第1回を行なっての反省点や今後の課題について話し合いをし、班ごとにプレゼンを行いました。
なお、第2回エッグドロップコンテストは、6月22日(金)のアドバンス探究クラスの授業で実施予定となっています。
タイ王国研修3日目
研修3日目は8時からの講演会で始まり、本校の生徒2名はポスター発表、口頭発表を行いました。
たくさんの生徒に囲まれ、英語でのやりとりも流暢に行っていました。ここ2日間で、生徒は普段の生活の何十倍も成長しました。
午後には先生方の会議があり、タイと日本の教育事情やアクティブラーニングの手法など、様々なプレゼンを行いました。
議論を通して私自身も新たな知見を得ることができ、日本では得られない大変意義深いものでした。
夜はタイの宇宙局主催の天体観測会があり、本日のプログラムも大変充実したものでした。以上、3日目の報告です。
タイ王国研修2日目
本日はシリントーン王女の前でポスタープレゼンテーションがありました。
本人以外は近づくことができず、モニターを介してのライブ中継でしたが、生徒にとって大変良い経験になりました。
ウェルカムパーティでは文化交流の時間もあり、サイエンスという枠をこえてタイの高校生と交流することができました。
明日もポスター発表、口頭発表が予定されています。本日2日目も無事に終了いたしました。
タイ王国研修1日目
Thailand Japan student science fairに参加するため、タイのピッサヌロークというところに来ました。スコータイ空港では、本校のお世話をしていただくPrinces Chulabhorn Science High School Nakhon Si Thammaratの先生に迎えに来ていただきました。
現在移動中ですが、明日から研究発表が行われます。全員元気に初日を迎えています。
全国SSH生徒研究発表会 校内セレクション
5月25日(金)に、全国SSH生徒研究発表会の校内セレクションが行われました。物理、化学、生物、地学、情報の各班から10のエントリーがあり、日頃の研究の成果を分かりやすく発表しました。
探究・SS部の生徒、教頭、理科教員の評価を集計した結果、物理のプラズマ班が福高代表で8月に神戸で行われる全国大会に出場することになりました。頑張ってきてください!
IAEA International Student Competition 参加
5月30日(水)に韓国で開催された、IAEA International Student Competition に参加しました。
Radiation Team of Fukushima High School Super-Science Club participated in the IAEA International Student Competition held in Korea on Wednesday, May 30.
会場は韓国東部の慶州(Gyeongju)市。 参加は、ハンガリー、福島(日本)、マレーシア、韓国、USA の5カ国から1チームずつで、それぞれ生徒3名と先生1名の参加です。 優勝はマレーシア、準優勝は韓国でした。
(早速IAEAのサイトに記事が掲載されています)
https://www.iaea.org/newscenter/news/online-game-application-wins-iaea-student-competition
大会前のオリエンテーションによれば、1次エントリー数188件。内訳は、インドネシア39、インド24、USAとマレーシア15、フィリピン13、これに韓国の9が続きます。 そこから2次進出できたのが47件。2次選抜のVideo審査を経てファイナルに選ばれたのが上記5チームでした。
It is held in Gyeongyu City in eastern Korea. Participation consists of three students and one teacher, one team from each five countries, Hungary, Fukushima (Japan), Malaysia, Korea, USA. The winner was Malaysia, the second was Korea.
(The article is posted on the site of IAEA immediately)
According to the orientation of the event, there are 188 primary entries. Breakdown is Indonesia 39, India 24, USA and Malaysia 15, Philippines 13, followed by 9 in Korea. There were 47 teams able to enter the second stage there. Following the video selection of the second selection, the five teams were selected as finalists.
ファイナルはプレゼンテーション5分、2次審査に提出したVideo上映3分、質疑応答5分でした。最後の質疑応答では、今回の活動で得られた成果や経験をどのように高校での今後の活動にフィードバックするか,世代間で原子力に対する印象の違いはあるかなど、審査員から少し難しい質問が来ていたにも拘わらず,しっかりと落ち着いて対処することができました。
The final was 5 minutes for presentation, 3 minutes for Video screenings submitted for secondary screening, and 5 minutes for Q & A session. In the final Q & A session, there were some difficult questions from the judges, such as how the results and experiences gained from the activities are fed back to future activities in high school and whether there is a difference in impression of nuclear power among generations , students were able to deal with it calmly and firmly.
ファイナルでの上位入賞はありませんでしたが、200近いエントリーから上位5チームに入る事ができたうえ、IAEAの国際会議の場で、学んできた福島の放射線の状況についてプレゼンテーションできたことが、大きな満足となりました。 さらにCompetitionで新たに知り合った海外の仲間たちと、5日間ともに楽しく過ごしたことは、掛け替えのない喜ばしい思い出となりました。
Although students did not get a prize in the final, it was a big satisfaction for them that they were able to enter the top five teams from nearly 200 entries and to present about the situation of radiation at Fukushima at the International Conference of IAEA. In addition, they enjoyed spending five days with their newly foreign friends, and it was a pleasant memorable experience.
上段左:仏国寺石窟庵、右:雁鴨池、下段:昌徳宮
Upper Left : Seokguram, Right : Anapji, Lower : Changdeokgung Palace Complex
以下生徒の感想です。
(その1)
今回、IAEAのコンペティションに参加し、多くのことを学ぶことができました。そのうちのいくつかについて、感想を書こうと思います。
まず、自分たちのプレゼンを作成し、発表することから得られた学びについてです。作成段階からメンバーや先生と共に話し合いを重ね、問題の本質について考える大変良い機会になりました。また、発表の場では緊張はあったものの、伝えたいことを伝えることができたと思います。しかし、英語でのQ&Aには上手く対応することができず、自分の回答を出すことができなかったことが悔しい点です。次、また国際的な発表会に参加させていただけるような機会があれば、今度は質問対応までこなせるように成長していたいです。
次に、他国の生徒との交流から得られた学びについてです。アメリカの生徒以外は母国語が英語ではなかった状況で、それでもほぼ完璧に英語を使いこなす姿から自分の英語力の貧弱さを感じました。さらに、積極性の面でも大きく刺激を受けました。韓国滞在も後半になった頃には私も臆せずに英語で話しかけることができましたが、それまでは話しかけてもらえるのを待ってしまうことが多かったので少し後悔しています。 また、プレゼン発表の場でも他国の生徒の発表やビデオには圧倒させられるものがありました。多様なアイディアやユニークな視点、自分の意見をしっかりと持つ彼らと共に今回のコンペティションに参加することができ、本当に良い経験になったと思います。
この経験とそのとき感じた気持ちを忘れずに、これからの自分に活かしていけるようさらに努力していきたいです。関わってくださった全ての方に感謝致します。
(その2)
高校生という未熟な立場ながらもIAEAの国際会議に参加させていただいたことを嬉しく思います。
今回のStudent Competitionでの各校のプレゼンテーションの内容はそれぞれ視点が異なる部分もありましたが、「原子力・放射線への危険認識」を変えていくことの必要性を全ての高校が論じていました。日本には福島第一原発事故から7年が経過した今でも放射線に対する恐怖や不安を感じている人が多くいると思います。原子力利用の未来だけでなく、今後の福島のためにも放射線に対する過剰な心配を取り除き、正しい認識を広めることが必要であると改めて感じました。そのためにも、SSHでのこれまでの活動から得た知識等を広めていけるよう努めたいと思います。
また、今回のStudent Competitionに参加した5校はそれぞれ異なる国からの参加で、うち4カ国は母国語が英語でない国でしたが、どの生徒も英語を流暢に話しており、自分の英語力が甚だしく劣ることを強く実感させられました。学校の授業はあまり会話を意識したものではないですが、会話も視野に入れて英語学習に取り組んでいきたいと感じました。
最後に、Student Competitionに参加するにあたり、2回の予選や今回の発表のためにご協力していただいた皆様、本当にありがとうございました。
(その3)
私は、今回のInternational Student Competitionへの参加はとても刺激的でした。まず、この5日間で一番強く感じたことは、私の英語力のなさと他の国々の高校生の英語力の素晴らしさです。このCompetitionでは、ハンガリー、マレーシア、韓国、アメリカの4カ国の高校生と交流することができました。このCompetitionの間は、会話は大体英語で行われました。アメリカを除く、3カ国の高校生は、母国語が英語以外にもかかわらずまるで母国語であるかのように英語で即座に質問に回答していたり、場をにぎわせたりしていました。それに対し、私は会話をするので精一杯でした。この差は、いつもどのくらい英語に触れているかの差なのだと思います。
また、Conpetitonではこれからの原子力について高校生が考えたプロジェクトをいくつか聞けました。その中では、私はゲームで放射線や原子力について学ぶプロジェクトが印象に残っています。ゲームというのは、子供にとってなじみ深いものであるため、これからの原子力につながるのではないかと思ったからです。そのほかにも、とても興味深いプロジェクトが多く自分では思いつかないものだらけでした。
そして、今回はCompetitonの参加だけでなく、韓国の文化や歴史についても知ることができました。特に印象に残っているのは、2日目の韓服の体験です。今まで、教科書でしか見たことがなく実際はどういうものなのかよくわかっていませんでした。そして、体験して意外と簡単に着れることがわかりました。そのほかにも、団扇作りや韓国の料理なども食べることができ、直接韓国の文化について触れることができ、いい経験になりました。これからは、今回感じたことを忘れず、経験を生かしていきたいと思います。まt、このような経験ができたのも、様々な方のご協力があってのことだと思います。ありがとうございました。
1年アドバンス探究クラス 第1回エッグドロップコンテスト開催
5月18日(金)7校時目の1年アドバンス探究クラスの授業で、第1回エッグドロップコンテストが
開催されました。
エッグドロップコンテストとは、校舎3階の高さから卵を落下させても割れないプロテクターを作り、
順位を競うものです。プロテクターはA3の紙一枚で工作し、卵が割れずに、プロテクターと卵の重さが最も軽かった
チームの優勝となります。今回は、全8チームが参加し、卵が割れないプロテクターを作ったチームは5チームでした。
<プロテクターを作成する様子>
<校舎3階からプロテクターを落下させる様子>
郡山サイエンスフェスティバル
5月3日(木)、5月4日(金)の2日間、
郡山市ふれあい科学館にて、本校SS部も実験屋台を出店しました。
関係者の皆様、そして、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
1年生が中心だったこともあり、生徒は少し緊張していましたが、
科学を伝えることの楽しさと大変さを、強く実感しているようでした。
東北大渡辺正夫先生特別講演会
4月20日(金)1年ベーシック探究で、キャリア教育に関する講演会がありました。ベーシック探究は1年生全員が対象となるいわゆる総合的な学習の時間です。
今回は昨年度に同様、東北大学大学院生命科学研究科教授の渡辺正夫先生にお越しいただき、「進路、人生をこれと思う方向に進めるために!」と題してご講演いただきました。気さくな語り口の中にも現実をしっかりと高校生に伝えようとする正夫先生の熱のこもった講演に、1年生は真剣に聞き入っていました。
放課後には1年生のアドバンス探究クラスの開講式があり、32名が探究クラスに入りました。2年生のアドバンス探究の生徒も加わり、引き続き渡辺正夫先生から「SSH課題研究を始めるにあたって」と題した特別講演をしていただきました。これから探究活動を行う上でのヒントを得た生徒からは、次から次と質問が飛び出しました。
「SSH日英サイエンスワークショップ」の参加生徒募集について
福島高校では、海外の同世代の学生等と触れ合いながらグローバルな視点を身につけることを目的として、海外交流研修を実施します。今年度は東北大学での研修を企画しました。4月25日(水)に説明会を実施いたしますので、興味のある本校生徒は積極的に参加してください。なお、募集要項については、職員室前の掲示物または下記のpdfファイルをご覧ください。
1年SSHアドバンス探究クラス募集説明会
4月16日(月)16:30より、本校視聴覚室において、1年SSHアドバンス探究クラスの募集説明会が開催されました。
説明会は、SS部の2、3年生の生徒主体で行なわれ、物理班・化学班・生物班・地学班・数学班・情報班の各班が各自の課題研究
の説明を行いました。全体会終了後、各班に分かれて分科会が行われ、1年生が先輩へ質問する姿がみられました。
なお、説明会に集まった1年生は、60名ほどでした。
2年アドバンス探究クラス開講式
4月13日(金)15:20より、本校視聴覚室において、2年アドバンス探究クラスの開講式が開催されました。
今年度は7名が新たに加入し、36名の生徒がアドバンス探究クラスへ所属することとなりました。
開講式は、教頭先生や担当する先生方の挨拶で始まり、生徒一人一人が今後の課題研究へ向けての決意表明を行いました。
SSH概要説明会
本日は、新入生に対してSSH概要説明会を行いました。
福島高校SSHの年間活動計画や、生徒に備えて欲しい力をわかりやすく説明しました。
本校SSHでは全員課題研究に取り組むこととしており、各自で課題を発見し、解決する
力を身につけていきます。
フランス研修6日目
6日目はホームステイでお世話になっているLycée Notre-Dame-de-Boulogneにお邪魔し、校長先生から歓迎を受けました。
日本では考えられないような、大変豪華な校長室に通され、記念品などをいただきました。
実際に授業に参加させていただくこととなり、思い出深い体験となりました。
明日は深夜の便で帰国する予定です。
フランス研修4日目・5日目
本校生6名が3グループに分かれ、以下の発表を行いました。
①Do you continue taking the thyroid tests, or stop?(あなたは甲状腺検査を受けますか?)
②Radiation dose surveys and dose restriction (放射線量調査と被ばく基準について)
③Image of Fukushima and real Fukushima (福島のイメージと本当の福島)
発表後にはディスカッションを行い、立派に受け答えをしていました。
また、各国の発表にも「 Fukushima 」の単語が度々登場していたのが印象的でした。
終了後はディジョンから高速鉄道でパリへ移動し、ホームステイ先に無事に到着しました。
明日はマリーキュリー博物館訪問などを予定しています。
フランス研修3日目
今日は放射線防護ワークショップの初日でした。
福島高校のブースには多くの外国人生徒が訪れ、福島の現状について英語でディスカッションを行いました。
明日は口頭発表が予定されています。
フランス研修1日目・2日目
本校生徒6名が3月17日~25日の予定で、フランスのディジョンで開催される放射線防護ワークショップに参加しています。
1日目は19:30くらいにシャルルドゴール空港に到着し、ホームステイのホストファミリーと合流しました。
2日目は高速鉄道でディジョンへ移動し、夜は参加者120名で食事をしました。
体調不良もなく、明日からのワークショップに向けて準備をしています。
生徒研究発表会
3月3日(土)に生徒研究発表会が本校体育館にて行われました。普段取り組んでいるSSHの活動を、ポスターや口頭で発表しました。多くの生徒が発表に携わっていたため、とても活発な発表会になりました。口頭発表を行った各グループは、前日まで熱心に発表練習に取り組み、当日はとても上手に発表していました。ポスター発表では多種のテーマが設定されており、各グループが工夫を凝らして上手にまとめていました。発表会の最後には、各学年の代表クラスによるディベート対決が行われ、どのクラスも説得力のある討論を繰り広げていました。他者に自分の考えや意見を伝えるといった、表現力・発信力を身につける貴重な経験になったと思います。最後に、運営指導委員の先生をはじめ、多くの方にご参加いただきありがとうございました。
ディベート学年代表決定戦(1学年)
ディベートの様子↓ 司会進行や得点集計など、運営も生徒自身が行いました。
ディベートを学ぶ(1学年)
東大生によるディベート講座の様子↓
生徒たちは熱心にメモを取りながら講義を聞いていました↓
1月24日(水)5時間目に、さっそくクラス内でディベートのトライアルを行いました。初めてのディベートで慣れないながらも、楽しみながら一生懸命取り組む様子が見られました。1月30日(火)にはディベートのクラス代表決定戦が行われます。
ディベートのトライアルの様子↓
SSH生徒研究発表会
パソコン甲子園2017
11月3日(金)、4日(土)に会津大学において「パソコン甲子園2017」が開催されました。
モバイル部門の今年のテーマは「友と学ぶ」で、全国16道府県から31チームの応募があり、書類審査の結果10チームが本選に出場しました。
参加した3名は、「大会に出場できる誇りを胸に、これまでの努力を発揮し、情報社会に貢献できるよう正々堂々と戦います」と選手宣誓を行いました。
11月3日(金)は、予選を勝ち抜き、同じ目標を持った84名の出場者との交流会が行われ、とても良い刺激を受けました。
今年の4月に情報班を立ち上げ、まだ半年ですが高校生らしい「力学の理解を助けるアプリ」をAndroid上で開発し、堂々のプレゼンを行い、来場者から多くの関心と質問を受けました。
課題研究が本格始動(1学年)
課題研究の中心テーマは「エネルギー」です。生徒たちは「エネルギー」という中心テーマから発想豊かに沢山のキーワードを挙げました。積極的に意見を出し合う生徒たちの活動の様子から、文系分野・理系分野問わずさまざまな課題研究のテーマが生まれることを予感させられました。
活動の様子①グループごとに中心テーマから連想するキーワードを沢山挙げました。今回のグループは1組~8組までの同じ出席番号の生徒が集まっています。
活動の様子②グループ間でキーワードの発表を行い、さらに発想を膨らませました。積極的な意見交換がされる素晴らしい発表でした。
次回のベーシック探究では、今回挙げられたキーワードをもとに課題研究の班編成を行う予定です。
第30回福島県高等学校生徒理科研究発表会
「アホロートルの変態に関する研究」がポスター発表、口頭発表の両部門で最優秀賞を受賞し、県代表として全国大会出場となりました。
今年度は、全部門で入賞することができました。結果は以下のとおりです。
ポスター発表
「アホロートルの変態に関する研究」最優秀賞
「マグネシウムイオン二次電池に関する研究Part2」優良賞
口頭発表
物理:「プラズマによる流体制御」優秀賞
化学:「マグネシウムイオン二次電池に関する研究Part2」優良賞
生物:「アホロートルの変態に関する研究」最優秀賞
地学:「信夫山の謎を追う」優秀賞
カリフォルニア州バークレーで福島の現状を発信しました
(上 TokyoTV 下 NBCBayarea)
そして迎えた10月30日当日。Lawrence Berkeley研究所の村上治子先生のイントロダクションで開会し、続いて早野先生と生徒たちが登場。3人の生徒が早野先生とのトークセッションを繰り広げました。
(上 David Brower Center Hall 下 村上治子先生)
(福島高校生徒と早野龍五先生)
大熊町出身の3人目の生徒は、避難のために転居を繰り返してきたこと、その際保護者が友達と同じ学校に通えるよう配慮してくれたこと、満15歳となって自宅に戻ってみると荒れ放題になってしまっていたこと、地域の復興を成し遂げるために将来は廃炉にかかわる仕事に就くことを夢見ている、と話しました(注4)。
(ふたば未来学園高校の生徒と早野龍五先生)
(Google本社にて)
(ローレンスホール前のサイクロトロン)
以下は生徒の感想です。
〇今回、アメリカに行き、UC Berkeleyでの発表を行うことができ、その機会を得られたことに心から感謝したい。私は今まで福島について調べ、伝える活動を行なっている中で、実際に福島の今の状況が正しく伝わっていないという現状を目の当たりしてきた。そのため、今回の発表後に「福島に対するイメージが180度変わった」「今後も福島について関心を持っていくべきだと思った」といった感想を聞くことができ、とても嬉しく思った。この発表では、会場に来てくれた一部の人にしか福島について伝えることは出来ていないのかもしれない。しかし、その方々が家族や友人に福島についての正しい情報を伝え、人から人へと少しずつでも広がっていけば良いと思う。今回のイベントは確実にその一歩になったと思う。参加者の一人から、実際に住んでいる人の話は初めて聞いたと伺い、当事者が自分たちの言葉で伝えることには大切な意味があるのだと実感した。改めて、今後も、日本だけでなく世界に伝えることをし続ける必要性を感じた。
〇本研修の旅程の概要は、メディア訪問、プレゼン、企業本社見学となっています。
イベントのチラシはこちらになります。
Fukushima_1030_flyer.pdf
同内容の動画(日本語)がアオイゼミから配信されています。
「環境省 除染情報サイト」にも本イベントの紹介があります。
http://josen.env.go.jp/movie_event/berkeley.html
フィールドワーク(1学年)
研修の様子
南相馬コース(南相馬ソーラーアグリパーク)
郡山コース(ふくしま医療機器開発支援センター、福島県ハイテクプラザ)
いわきコース(常磐共同火力勿来発電所、ドームいわきベース)
三春コース(コミュタン福島、福島ガイナックス)
会津コース(西山地熱発電所、会津土建株式会社)
福島コース(北芝電機、藤安鍛刀匠、エンルートMs)
生徒達はそれぞれのコースで再生可能エネルギーをはじめとして、農業、地域振興、先端技術、医療、物作りなど様々な分野の問題に触れ、多くの刺激を受けたようでした。今後研修の内容をレポートにまとめ、3月の生徒研究発表会でポスター発表や口頭発表を行います。
東北サイエンス交流会2017
まず、お互いの課題研究発表が行われ、グループごとに校舎周辺の放射線測定実習後、『震災後の福島の状況と課題』や『他県からみた福島』をテーマに意見交換会が実施されました。
高校生ものづくり企業バスツアー
このツアーの目的は、ものづくりに対する関心を引き出し、将来製造業に携わる人材の育成に寄与するものであり、国内外から高い評価を受けるメイドイン福島の製品・技術を高校生に紹介するものでした。
訪問先は福島市内にある3社の企業で、心臓バイパス手術トレーニング装置を製造するイービーエム株式会社、ICTシステム機器の開発・製造を行うNECプラットフォームズ株式会社、ドローンなどの産業用ロボット及びホビー用ロボット関連機器等の開発・製造をする株式会社エンルートM'sです。生徒達が実際にドローンを操作させてもらう機会も設けていただき、貴重な体験となりました。
環境教育フェスティバル
本校の生徒は「魚の生育と水質浄化に関する研究」「マグネシウム二次電池の研究」について発表します。
また、8月1日~6日に開催する「日仏放射線防護ワークショップ」の成果発表についても、この会場で発表を
行うことになっています。当日は様々なイベントも予定されていますので、会場まで足をお運び下さい。
詳しくはこちらをクリックしてください。
GWサイエンスフェスティバル
関係者の皆様、ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
東北大渡辺正夫先生特別講演会
ベーシック探究では、「課題発見・課題解決により習得する創造的思考力」、「確かな情報収集・分析に基づく表現力・発信力」の育成を仮説とし、これらの資質・能力の醸成を目指します。
今回はキャリア教育の一環として、東北大学大学院生命科学研究科植物生殖遺伝分野教授の渡辺正夫先生をお招きし、「進路、人生をこれと思う方向に進めるために!」という表題で特別講演をしていただきました。
続いて、2年探究および1年アドバンス探究の生徒へ向けて「SSH課題研究を始めるに当たって」という表題で特別講演をしていただきました。その後座談会も行われ、貴重なアドバイスを多くいただきました。
SSHアドバンス探究1年開講式
インフルエンザによる学年閉鎖の影響で例年より遅い開講となりましたが、32人が無事スタートを切りました。真剣な面持ちで担当教員の話に聞き入り、決意を新たにした様子でした。
25日(火)には部活動登録がありました。SS部にはアドバンス探究の生徒を含む40名の1年生が入部しました。
SSH探究2年開講式
医療系セミナー in 南相馬市立総合病院
平成28年度 生徒研究発表会
本校体育館にて、生徒研究発表会を開催しました。
今年度の研究発表会では探究クラスによる課題研究や各学年によるSSH総合、海外研修などの成果報告の口頭発表が6件、ポスター発表が66件と、例年に比べて様々な分野から多数の参加がありました。研究発表や質疑応答などの意見交流の場面では、自分の知らないことを積極的に聞こうと、生徒による主体的な学びがおこなわれていました。
ポスター・口答発表の後には学年ごとに勝ち上がったチームでディベートの決勝戦が行われました。テーマに対して肯定側と否定側に分かれて、それぞれ論拠を示して激しく意見を戦わせました。2学年の優勝は2年4組、1学年の優勝は1年4組でした。
本校の研究発表会に足を運んでくださった方々、御礼申し上げます。
11月18日福島第一原子力発電所見学 報告
11月18日(金)中間試験の最終日、放課後の時間を利用して、福島第一原子力発電所(1F)を見学しました。以前から高校生の見学をお願いしていましたが、18歳未満の見学はできませんとお断りされていました。今回早野先生のお力添えと、これまでの放射線班の活動の積み重ねから保護者の承諾を条件に、お認め頂きました。
参加生徒は、放射線班と今夏本校主催の放射線防護国際ワークショップの参加者などから1年生9名、2年生4名の合計13名。9月から開沼博先生の「福島第一廃炉図鑑」をテキストに、自主的に学習会を重ねてきました。10月には開沼先生、早野龍五先生もお招きして、学習を深めました。そしてせっかくの機会だからと、質問事項も15ほどまとめ、持参しました。
当日は中間試験を終えて出発。Jビレッジで早野龍五先生,糸井重里さんと合流。見学についての説明をお聞きしたのち、バスで福島第一原子力発電所(1F)へ。生徒たちはこの時点から福島復興本社石崎代表、廃炉カンパニー増田CDOに次々質問を問いかけました。
1F内ではバス車内からの見学となりましたが、構内に入り、林立する巨大なタンク群に圧倒されます。前日にカバーを外した1号機を真正面に見る高台に来ると、TVなどで見たあの姿はこれかと、全員が食い入るように見つめました。(原子力発電所は、保安上見学者がカメラを持参できないため、福島第一内の写真は東京電力より提供いただきました)
高台を降りて3号機近くでは、線量が高く屋外の計測器が20μSv/hを超える数値を示す場所もありました。凍土壁付近の作業員の方は防護服とマスクを着用していて、車内にも一瞬緊張が走ります。その後は来た道を戻って5・6号機を見、免震重要棟に入りました。
免震重要棟では入口付近の線量モニターを見学し、防護マスクの体験もさせていただきました。緊急時対策室では「当時、吉田所長はここにすわっていました」と案内され、ここがあの現場かと、緊張感あふれる事故直後のようすに思いを馳せました。
その後Jビレッジで質疑応答を行い、準備したうち4つの質問し、お答えをいただきました。質疑応答の内容については、別にまとめましたので、ご覧ください。
福島第一原子力発電所見学 質疑応答20170215.pdf
なお、一部にご心配いただいた線量ですが今回の見学による個人線量の平均は4.3μSvとなりました。これは、生徒が持参した個人線量計の当日分の平均が6.2μSv、翌日分の平均が1.9μSvであったことから、差し引き4.3μSvが福島第一見学の線量分と解釈しています。
以下は一部生徒の感想です。
発電所見学の感想
今回の見学で、私の福島第一に対するイメージは大きく変わりました。
廃炉図鑑などで原発構内の様子はある程度把握しているつもりでしたが、もっと瓦礫やクレーン、汚染水タンクなどで青い空が見えないのではと想像していました。実際に行ってみるとタンクやクレーンなどの作業設備が整然と整っており、また、女性の方も働いており、原発の薄暗いイメージが変わりました。
しかし、課題も見えました。配管や配線と思われるパイプが地面にむき出しになっていて、安全性について若干不安になりました。冗長性について質問しましたが、重要な設備は2本の冗長性を講じていると聞きました。冗長性もそうですが、仮設のようなパイプを地中化するなど、設備自体の安全性も高めて欲しいと思いました。
また、最も驚いたのは、津波が到達した高さです。4号機を見学する際、坂を下って行くときに見た、津波が到達した高さを見て唖然としました。かなり坂を下った所に津波の黒い線が見えたからです。高い高台があるのに、なぜあんなに低い場所に非常用電源を置いていたのか甚だ疑問です。
今回の見学を通じて、現在の原発の良いところも、課題も見えました。まずは、今回見たことをそのまま伝えるのが1番だと思います。加えて、今回見学して驚いたことや、疑問に思ったことも伝えると、聴き手側にとっては親近感のわく説明になると思います。今回の経験を生かして、フランスでも福島への誤解や偏見を無くす為にしっかりと説明したいと思います。
私の父は以前に福島第一を視察しており、お互いに意外だった点について話し合いました。やはり、作業環境の充実という点で一致していました。私の母はその変化は知っておらず、私や父の説明を聞いてとても驚いたようでした。友人とは、高校生が原発を視察しただけで、なぜこのような批判が来るのかということについて話し合いました。「若い世代の未来を思って」発言している人もいるのでしょうが、その人たちはその発言が逆に福島への偏見を強め、「若い世代の未来を思った」発言にはなっていないことに気づいているのでしょうか。また、「防護服やマスクをなぜつけないんだ!」という批判は、原発に対するイメージが更新されていないことが原因だと思います。知識を更新せずに原発のことを語るのもおかしいですが、福島を伝える上で必要な、福島を苦しめた原因となった原発のことを東電の情報発信に任せきりにして、私たちが主体的に伝えようとしてこなかったのも一つの原因かもしれないと話し合いました。
おそらく、私たちが見たこと・感じたことは未来の世代でも貴重な体験談となるでしょう。この貴重な経験を忘れずにこれから生きていこうと思います。ありがとうございました。(1年生)
見学の感想
違っていたことは特に見つけられず、逆に「おお!これ、開沼先生の本(もしくはマンガいちえふ。)に出ていた!」と同じ部分はたくさん見つけられました。
感想は、東電の方の対応がとても丁寧で、高校生だから少しぐらい曖昧でも・・・などという印象ではありませんでした。質問に対してすぐに詳しい回答が出てくるのが単純にすごいと思いました。また、勉強会で教えて頂いたり、新聞やテレビで見てイメージしていただけの1Fと自分の目で見た1Fは少し違っていました。誰かのフィルターをかけた1Fではなく自分の目で見ることができてとても良かったです。
今回見学して学んだことを、今後どう生かしていくか?
今回の見学は私にとって『自分には何ができるのか、自分なら何ができるのか』を考える基盤となりました。福島は危険じゃない、良い方向へ進んでいるということを伝えていきたいです。
新聞に掲載されたことで,友人家族と話したりしたことは?
たくさん話しました。この書き方では、放射線の知識がない人には普通の生活でどのぐらいの被ばくになるかや、私たちがきちんと勉強して見学に行ったということが伝わらないと思いました。そのことはヤフーのコメント欄やTwitterを見ていてもわかりました。まだまだ伝わっていないということが改めて実感されました。
このような見学の機会を、本当にありがとうございました。経験をもとに通訳のような役割を担えるようがんばります。(1年生)
第一に、東電の方々がすれ違う度に挨拶してくださったこと、私たちのどんな質問でも真剣に対応してくださったことがとても嬉しく、今まで私はどうしても暗い雰囲気や過酷な悪いイメージを自覚はしていなくてもどこかで抱いていた部分があったので、そのイメージが大きく変わりました。もちろん、直接会わなかった方々の中には過酷な作業現場にいる人もいるとは思いますが、みなさんが誇りを持って仕事をされていることが強く印象に残りました。
また、1Fにはまだまだ多くの課題が残っていることも実感しました。でも、今までに誰も経験したことのない大事故の中で、5年でここまで進んでいることに(世間には遅れていると言う声もありますが)驚きました。石崎さんがイギリスで言われた、「5年で信用を取り戻そうとしていることは愚かだ。私たちは60年もかかった。」という言葉はとても説得力があり、そのとおりだと思いました。私たちが直面している「偏見」も、今の時点で残っていることは何一つおかしなことではなく、これが恒常的なものになってしまうのかどうか、それを防ぐのかはこれからの私たち次第なんだと強く感じました。(2年生)
平成28年度生徒研究発表会の御案内
28生徒研究発表会(案内-関係者宛).pdf
H28年度東北地区SSHサイエンスコミュニティ研究校発表会
ディベート講習会
ふくしまサイエンスフェア
福島市子どもの夢を育む施設こむこむにて、ふくしまサイエンスフェアを開催しました。
今年度は磐城高校、新地高校、相馬高校、福島東高校、福島南高校、福島明成高校、東北大学大学院、日本科学技術振興財団、福島高校が実験教室や実験屋台を出展しました。今年度も多くの方々のご協力を受け、大変な賑わいが見られました。
当日にお越しくださった皆様、ありがとうございました。科学を肌で感じてもらい、少しでも光るものを見いだせる機会になりましたら幸いです。
土湯温泉でのウナギ試食会
科学の甲子園 in 福島大学
JSSF(Japan Super Science Fair) in 京都
11月1日(月)~5日(金)
立命館中学校・高等学校と連携をしている事業の中で、最大の科学祭であるJSSF(Japan Super Science Fair)2016に3名の生徒が参加をしてきました。このフェアは14年目となり福島高校においては、二期目のSSH校指定を受けてからの参加になりますので5回目となります。今年度は、24か国の地域から海外校34校、日本校14校の参加を得て盛大に開催されました。
フェア期間中は、Special Lectureや生徒たちによるScience ProjectPresentation、7つのZoneにわかれて海外の生徒ともに与えられた課題に取り組むScience Zone、日本新薬や京セラコーポレーションなど京都市内にある科学系企業の体験研修を行うIndustrial tour、参加者全員によるポスターセッションなど4日間は英語と科学漬けの研修となります。
このフェアの最大の魅力は、海外交流のみならず国内外の先進校生徒の高いレベルの研究内容を聞くことができ、世界各国で将来、国を担うような同世代生徒と日本で交流ができることだと思います。参加した生徒も、日本を担う人材に成長していただければと思います。
土湯温泉との復興プロジェクト
三河台小学校との交流Ⅱ
三河台小学校との交流Ⅰ
郡山ふれあい科学館 スペースパーク
10月1日、2日 郡山ふれあいパーク科学館 スペースパークにて15周年記念 科学イベント祭に福島高校SS部探究一年生が参加し、子どもたちに科学の楽しさを伝えてきました。朝10時から夕方5時までお昼ご飯を食べる時間もないほど子どもたちがやってきて二日間とも盛大なイベント80で終了することができました。ここで得た経験を12月のこむこむで開催されるサイエンスフェアに生かして欲しいと思います。
SSH好適班 ウナギ実験講座
ふくしま高校生社会活動コンテスト 2016
エッグドロップコンテスト
小学生を含む2人ペアでチームを組み、段ボールやたこ糸などを用いて卵のプロテクターを作製し、こむこむ2階から卵を落としました。
3位までのチームには金・銀・銅メダルバッジが授与されました。
本校生も、小学生にわかりやすいよう、一生懸命工夫しながら説明していました。
東北大酒井先生プレゼン講義
黒川清先生(元国会福島原発事故調査委員長)・石橋哲先生来たる!
黒川・石橋両先生のご厚意により、講演に加えて、生徒を交えた対話・議論の場を設定します。
保護者さまで参加を希望される方は、当日までお子さまを通じて担任にお知らせ下さい。
記
1 日 時 平成28年7月4日(月)
6・7校時(14:10~16:00)「SSH発想法講座」
放課後(16:30~18:00※希望生徒のみ)「リベラルゼミ・ダイアローグ」
2 場 所 第一体育館(6・7校時)、梅苑会館(放課後)
3 内 容 『規制の虜』~若い君たちに伝えたいこと
4 対象者 全学年・参加を希望される保護者
5 講 師 政策研究大学院大学客員教授
元国会福島原発事故調査委員会 委員長、元日本学術会議会長
黒川 清(くろかわ きよし)先生
元国会福島原発事故調査委員会 事務局調査統括補佐
わかりやすいプロジェクト代表
石橋 哲(いしばし さとし)先生
※「リベラルゼミ・ダイアローグ」とは、有志生徒が自ら学びを企画・運営する、本校独自の取り組みです。
SSH通信の掲載
今年度発行した広報誌第1号・第2号・第3号を掲載します。
SSH通信 H28第1号.pdf
SSH通信 H28第2号.pdf
SSH通信 H28第3号.pdf
JST20周年シンポジウム
無断転載禁止
東北大学科学者の卵
なお、昨年は、2名ほど海外交流校であるUCRの海外研修にも参加させてもらっていますので、今年の生徒もぜひ海外研修に選ばれるよう頑張って欲しいと思います。
因みに、「卵」に参加した卒業生は、東京大学、東北大学などに進学をしています。
GWサイエンスフェスティバル
両日とも多くの方々に御来場いただき、一緒に実験や工作を行いました。生徒達は、小さな子ども達にも理解できるよう、言葉を選びながら一生懸命説明していました。大変充実した2日間となりました。
SSH探究クラス開講&東北大渡辺先生特別講演
本校では希望者を対象に特設の「探究クラス」を設け、週に1度学校独自の授業「SSH探究」を行っています。今年度は1年生の35名、2年生の39名でクラスが結成されました。
2年生の活動は課題研究活動が中心であり、15日の開講式では各生徒が自身の研究テーマを説明し、研究の抱負と意欲を語りました。
1年生の活動は課題研究に取り組むための準備として、特別授業を通しての課題発見力や課題解決力、分析力やプレゼン力の習得を行います。1年生の開講式が行われた22日、本校のSSH運営指導委員会委員長である東北大学大学院生命科学研究科教授の渡辺正夫先生にお越しいただき、研究の進め方等をご講義いただきました。また、渡辺先生には1年生のSSH総合の時間においても進路実現についてご講演いただきました。渡辺先生、ありがとうございました。
平成27年度福島高校SSH報告書について
平成27年度 生徒研究発表会
2015日英サイエンスワークショップ報告書
その報告書(全93ページ)ができあがりましたので、以下よりご確認ください。
2015 UK-Japan Young Scientist Workshop Report(Tohoku area Japanese and English ver.).pdf
平成27年度生徒研究発表会のご案内
つきましては、参観希望または問い合わせは本校SSH部までお願いします。
実施要項は添付ファイルの通りです。
SSH生徒研究発表会.pdf
昨年度、一昨年度の様子
ディベート講習会
今後は各クラスでトライアル対戦を重ね、クラス代表を選出した後にクラス対抗戦を実施します。学年ごとの対抗戦を勝ち上がったチームで決勝戦を行う予定で、この決勝戦は3月5日(土)のSSH生徒研究発表会で行われます。参観希望の方は福島高校SSH部までお問い合わせください。
ディベートといった体験的な学習活動を通して論理的に考え、言語化する能力が養われることを期待しています。御講演くださった講師の皆様方、本当にありがとうございました。
平成27年度 東北地区SSH指定校発表会
野口英世賞 最優秀賞 表彰式
1月5日、福島県文化センターで、様々な大会でよい成績を収めた中学生、高校生の合同表彰式が開催されました。本校からは、SS部生物班、好適チームが野口英世賞最優秀賞を受賞し、個人研究では、粘菌を研究していた佐藤駿人が優秀賞を受賞しました。これからの福島を引っ張っていく人材になってほしいと思います。本当におめでとう。
台湾共同研修
Japan Super Science Fair 2015
今年度で3回目の参加ですが、世界20か国以上、200名近い高校生が集まり、一年間、自ら課題研究に取り組んだ内容を各ブースで発表します。また、この期間には、サイエンスゾーンという様々な科学的な内容の取り組みが行われ一週間、英語と科学づけになるフェアです。参加した生徒たちは、ほかの国のレベルの高さや連携している日本の学校との交流を深め、共同研修の集大成である台湾研修に向け、これからの研鑽を積んでほしいと思います。
Thailand-Japan Student Science Fair 2015
このサイエンスフェアの開催は今回が初めてであり、日本からはSSHの各校が招かれ、参加生徒数450名以上という大規模な大会となりました。
大会期間中、理科・数学・情報処理の分野における様々な研究について、英語による発表と意見交換を行いました。タイの高校生の英語力は大変高く、研究に対する情熱やプレゼンテーションの技術においてもレベルの高さを実感いたしました。
また、参加校にはそれぞれバディスクールが割り当てられ、タイの文化の紹介や滞在中の世話など、日本の学校に対する心からの「おもてなし」をいただきました。
本校のバディスクール「Princess Chulabhorn Science High School Nakhon Si Thammarat」の皆様には五日間大変お世話になりました。
ふくしまサイエンスフェア
福島高校と福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」の主催で、「ふくしまサイエンスフェア」をこむこむにて開催しました。
企画を立ち上げフェアを盛り上げてくださった方々、そして当日お越しくださった方々、皆様ありがとうございました。
豊田文部科学大臣政務官が本校を視察
初めに、校長室において校長より本校の概要説明後、SS部放射線班の生徒が放射線の研究について発表を行いました。
その後、豊田文部科学大臣政務官ご一行が、放課後にSS部で研究活動を行っている生物班、化学班の生徒達を視察されました。
祝 福島県理科生徒研究発表会 ポスター部門・口頭発表 W最優秀賞!
11月21、22日の両日、郡山市の日大工学部で開かれた第34回県高校総文自然科学部門を兼ねた第28回県高校生徒理科研究発表会において、ポスター部門では「海水からのマグネシウム元素の分離回収(マグネシウム二次電池の開発に向けて)」、口頭発表での生物部門では「好適環境水が魚に及ぼす影響」が最優秀賞を受賞しました。また、1年生チームも、ポスター部門で優良賞を受賞しました。最優秀賞を受賞した研究は、来年度、7月30日~8月3日に広島で開催される第40回全国高等学校総合文化祭開催に参加します。
審査結果は次の通り。数字は順位。
◇生物▽最優秀賞(1)福島「好適環境水が魚に及ぼす影響」
◇ポスター▽最優秀賞(1)福島「海水からのマグネシウム元素の分離回収(マグネシウム二次電)」▽優良賞(4)福島
祝 日本 生物学オリンピック2015 金メダル
広島県東広島市で8月25日~27日までに開かれた日本生物学オリンピック2015で本校生徒瀬川和磨君が第2位の入賞となりました。同大会は、20歳未満が対象で、各都道府県予選を突破した約80人が本戦に挑み、数理生物学、生理学、微生物学、植物学の4分野の実験に関する筆記問題で得点を競い合います。
前年度は日本代表候補、銅賞入賞でしたが、今年度は見事2位入賞とともに成績上位10人に与えられる金賞も獲得しました。
また、化学グランプリにおいても本戦出場を果たしました。本校では、今年度、物理、化学、生物の分野において本戦に出場する生徒を輩出することができました。 今後、進学先で個々の力をいかんなく発揮して欲しいと思います。本当におめでとう!
来年3月のフランス研修について
SSH部では、来年3月末のフランス海外研修の参加生徒の募集を開始しました。
興味のある生徒は、職員室前の申し込み用紙を持参してください。
中国 香港 CASTIC 銀メダル獲得!
中国 香港 で行われた「30th China Adolescents Science and Technology Innovation Contest」
(CASTIC, 第30回中国青少年科学技術イノベーションコンテスト)に日本代表として生徒2名が参加しました。
(昨年、SSH生徒研究発表会において文部科学大臣表彰を受賞したことを受けての出場となりました。)
CASTICは中国で地域の予選を勝ち抜いた研究を発表する大会で、中国全土から200件ほどの個人、グループが参加しました。
また、国際代表として、日本から2校(本校と熊本第二高校)のほか、アジア、欧米から17カ国の生徒が参加しました。
発表はポスター形式で行われ、本校生の発表は国際代表の中で、金メダル(3チーム)に次ぐ、銀メダルを獲得しました。
開会式では中国全土からの参加ということで、様々な民族衣装などを着た参加者が登壇しました。
また、発表でも民族衣装を着た高校生が発表などをしており、中国の広さを実感しました。
本校からの発表は「安定なベンザインの単離を目指した分子設計と合成に関する研究」です。化学の基礎研究テーマですが、
全体的に本校のような基礎研究は少なく、役に立つことが明確な応用研究がほとんどでした。どのくらい興味を持ってもらえるか
不安でしたが、意外と多くの方に聞いていただくことができました。専門的な質問やアドバイスもたくさんいただき、中国のレベルの
高さを伺うことができました。
日本の熊本第二高校の生徒さんだけでなく、中国以外の国々からきた高校生ともたくさん交流することができました。
このような機会をいただきましたJSTの関係の方々、同行していただいたJSTの関根様、熊本第二高校の平井先生、生徒の
皆さんには大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
第39回全国総文祭 自然科学部門 参加
第39回全国高等学校総合文化祭が滋賀県で行われ、自然科学部門 ポスターの部 に生徒2名が福島県の代表として参加しました。
自然科学部門では、全国の高校から各県の予選を勝ち抜いた個人、グループが研究発表を行いました。
本校からは「鉄コロイドを用いたPVAゲルフィルムの開発」という研究タイトルで出展しました。
ポスター発表では多くの方に聞いていただき、示唆に富むアドバイスもいただきました。
今回は、滋賀県ということで、琵琶湖を中心とした地域での巡検が行われました。
本校生は、琵琶湖博物館の見学とブルーギルの解剖のコースに参加しました。
琵琶湖博物館では、滋賀県内の高校生がガイド役となり、琵琶湖の魚等について、解説して下さいました。
ブルーギルの解剖も全て高校生に指導してもらい、貴重な体験ができました。
発表について、賞は受賞できませんでしたが、充実した発表会でした。
滋賀県の先生方、生徒の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
化学グランプリ向け特別学習会
福島高校では、例年、化学オリンピック(化学グランプリ)への参加を推奨しており、これに向けた特別学習会を実施しました。
講師として、東京理科大学理学部教授 井上正之先生にお越しいただき、1日どっぷり化学の講義につかりました。
今回は特に有機化学を中心に講義をしていただきました。化学グランプリの過去問などを用いて、時に分子模型などをつかい、
非常にわかりやすく解説していただきました。
また、講義には本高生だけでなく、安積高校、仙台第二高校からも参加がありました。
井上先生、遠いところをお越しいただき、ありがとうございました。
また、この講義に際し、日本化学会よりご支援をいただきました。この場をお借りし、御礼申し上げます。
化学グランプリは7月20日(月)に実施されました。本高生はこの講義の効果もあり、好成績を収めました。
その結果はまた後ほどご報告できると思います。
H27 関東研修
SSH探究クラスの1年生42名が1泊2日の研修を行いました。
研修後は宿舎にて報告会を行いました。1年生は入学してからまだ間もないですが、どの班も施設で学習したことを的確に表現し、堂々とプレゼンテーションを行っていました。
従来の科学技術を活用して新たな科学技術を生み出していく現場を直に感じ取ったことで、学習意欲を高めるとともに、科学についての見識を深めることができたのではないでしょうか。
2015 France-Japan Students Radiation Protection Workshop
福島高校は国内外様々な地域の高校生と放射線量を測定し、データを分析して科学的な議論を重ねるといった交流を深めてきました。今年度はフランスから8名の生徒が来日し、13名の福高生とともにワークショップに参加しました。
この5日間では、日仏両国の生徒は英語を用いてコミュニケーションをとり、科学的な討論を重ねていました。ワークショップを通して放射線について学び、福島復興の手立てを探ることはもちろん、グローバルに活躍するための英語能力や表現力の重要性を再認識するとともに、これらの能力の向上に努めるなど、収穫が多かったようです。生徒の活動を御支援くださった皆さまには大変お世話になりました。ありがとうございました。
平成27年度 SSH生徒研究発表会 ポスター発表&総合司会
ポスター発表では、SS部生物班が好適環境水について展示・解説を行いました。
全国各地から集まった、高校生や教育関係者からの質問に答えたり、他校のポスター発表を見たりすることで、自身の研究に対する意欲も高まったようです。
総合司会として参加した3名は、大舞台の緊張感に負けることなく、堂々と司会を務めていました。
大きなイベントの舞台裏を経験したり、ナレーターの発声指導を受けたりと、貴重な経験を積むことができたようです。
三河台小学校 授業参観 『サイエンスショーに向けた取り組み』 参加
保護者や下級生に向けて発表するサイエンスショーをより良いものにするために、小学生の質問に答えたり、一緒に実験を行ったりと、充実した時間を過ごしました。
質問に対してどのように答えれば小学生が理解しやすいだろうかと考えさせられたという生徒が多く、自らの科学的知識を見直すよいきっかけになったようです。
International Meetings of Radioprotection 参加
3/23~25にフランスのCadaracheで開催されたInternational Meetings of Radioprotection(Les Rencontres Internationales de la Radioprotection)に参加しました。
このMeetingは2008年からフランスで開催され,福島高校は昨年より参加しています。今年は生徒3名が参加し,2つの口頭及びポスター発表を行いました。
今年は高校生120名,教員・研究者など20名が参加して開催されました。参加国はフランスはじめ,モロッコ,ドイツ,モルドバ,ベラルーシなどに及びます。
D-Shuttle Project.pdf
翌日はLycée Notre-Dame (Boulogne校)の授業参観とキュリー博物館の見学。キュリー博物館では,館長さん直々にマリーの生涯について詳しく説明してくださり,ピエゾ効果を用いた天秤による線量測定法を演示していただきました。さらにマリーの執務室や実験室にも入れていただき、執務室では特別にマリーの机で記念撮影させていただきました。
機内泊を含め7泊8日の旅はあっという間に過ぎ,充実した1週間となりました。
以下は生徒の感想です。
今回、海外の様々な考え方を知ることができてよかったと思う。
最後に引率者の感想です。
成功裏に終えることができた背景には、まず線量計測に多数の学校と関係者の協力が得られたこと、事前研修を充分に行うことができたこと、英語力の高い生徒の参加があげられる。計測に協力して下さった国内外の多数の生徒と先生方、事前研修で貴重なご指導を頂いた講師の方々、線量計を提供して下さった千代田テクノル・堀場製作所、また本校英語科およびALTのバックアップに、心から感謝申し上げたい。
ポスターセッションでは「楢葉町の水道水を飲むかどうか?」という本校生徒からの問いに対し、多くの参加者からお答えいただいた。結果は20対16で飲む方が多かったが、このワークショップの参加者でさえ、9人中4人は飲まないと答えることに問題の難しさを改めて感じた。
帰国後も内外から多数のご意見を頂き、反響の大きさを感じている。その中で、いまだに高線量の避難地域が存在し当面帰還できない地域があることへの言及がない、というご意見を頂いた。もっともなことだと思う。ただし、今回の調査は高校生(わずかに教員も含む)の個人線量調査であり、一般人への調査とは異なることを強調したい。福島の現状を一言で語れないことは、福島県民の一人一人が感じていることであるが、大小の差はあっても放射線についての不安は多くの県民が抱える不安であり、今回の調査は福島県内の主要都市で暮らす高校生の個人線量を他地域と比較することで、福島の概況把握を試みたものである。また、D−シャトルデータは生活記録と見合わせることで生活場所ごとの線量比較が可能であり、高校生の生活はほぼ家庭と学校の往復で比較が容易であるとして調査対象に選んだ。この分析は今後の宿題である。許されるならば、さらに対象を広げた調査にも取り組んでみたい。
ところでフランスの高校生が、発表の中で度々ALARA(as low as reasonably achievable)の原則に言及していたことが強く印象に残った。発表は、放射線の計測、医療での放射線利用、廃棄物管理など多岐にわたるものだったが、それぞれの研修場所でALARAの原則が取り上げられてきたことがわかる。被曝は、経済的・社会的な要因も考慮した上で合理的に達成できるかぎり低くしよう、という考え方がALARAの原則であり、そこにはリスクバランスの視点が込められている。リスクのバランス点をどこにするかは最終的には個人や社会の判断であり、適切な判断のために放射線防護に関わる多様なものの見方・考え方を知る必要がある。放射線防護に関わる多様な知見を文化と呼ぶ理由はここにあるのだと思う。高校生の発表で、ALARAの原則がたびたび紹介されたことからも、このワークショップがまさに放射線防護文化を高めるために開催されていることがよくわかった。
リスク管理概念は放射線に限ったことではないが、放射能汚染というこれまでにない不安要因を抱えた私たちは、放射線防護文化を高めていく必要にせまられている。3・11以前の福島に放射線防護文化の充分な蓄積がなかったことは残念であるが、様々な国の高校生が各自の学びを持参して集まり発表を行うワークショップは、とても優れた高校生の学びの場である。福島高校の生徒たちにはぜひ来年以降も参加し、他の国々の高校生とともに放射線防護文化を高める活動に関わって欲しいと思う。
東北大学 科学者の卵 研究発表会
また、英語での表現力にも力を入れており海外の学生との交流会も頻繁に行われておりました。3/21から本校1名がアメリカでの英語研修にも参加します。
平成26年度 福島県立福島高等学校 生徒研究発表会
3月19日(木)、本校の体育館にて生徒研究発表会が行われました。
あいにくの雨でしたが、保護者の方々や他校の先生方にも来校して頂き、大盛況となりました。
日頃の研究活動の成果をポスターで発表しました。
2年生の生徒によるディベートを行い、白熱した議論を戦わせ、大変盛り上がりました。
優勝は2年8組と2年4組でした。
三河台小学校5年生が探究クラスの授業を見学
物理、数学・生物、化学班の3グループに分かれ、各課題研究の活動報告やシンガポール・タイなどの海外研修についての発表を行いました。
発表後は、本校生のエッグドロップのデモンストレーションを行い、小学生も自ら工作し参加してくれて、非常に盛り上がりのある授業となりました。