[スーパーサイエンスハイスクール]
ウメタンS 第2回オンライン発展講座「地熱資源の持続的利用と地域共創のためのデザイン」が実施されました
6月28日(水)は、鈴木杏奈 先生(東北大学流体科学研究所准教授)から「 地熱資源の持続的利用と地域共創のためのデザイン 」のテーマで
第2回オンライン発展講座を実施していただきました。鈴木先生は、国産のエネルギー源を増やしたいという思いで地熱エネルギーの研究に
取り組んでおられます。さらに地熱はエネルギーという視点だけではなく、例えば温泉として観光や健康など、多様な価値を生み出すことができます。
持続的な社会の実現のために、自然を理解する、人間が自然と共に生きるシステムを構築する、それが鈴木先生たちの研究分野です。
今回の講義では、地熱資源の持続的利用についてのデザインと、地域の中で多様な人たちと共に価値を作るためのデザインについて、そして、
研究や学問に向き合うには、常に「問いを持つこと」、その大切さについてもご教授いただきました。
将来、研究者を志す生徒諸君にとって、日頃の学習の大切さ、心構えを知る貴重な学びの場になりました。
鈴木先生、ご多忙の中、オンライン講義を実施いただき本当にありがとうございました。
【生徒の感想より】
・問いを見つける、持つこと。多面的に考える。違和感を感じとること、自分が感じた違和感から問いを見つけて、探究することが大切である。
・価値観の違う人との対話を通し、お互いの価値観を認め合うこと。科学技術の発展によって社会が変わるとは限らないということ。違和感から探究が生まれるという考え方にとても驚きを感じた。様々な経験の中での違和感を大切にして探究を深めていきたい。学ぶことがたくさんあった講演会だった。
本日はありがとうございました。
3学年「グローバル・サイエンス」(文系)
6月20日(火)に、「ベーシック探究」の一環として「グローバル・サイエンス」を文系で実施しました。生徒たちは、(1)「異文化理解講座」(講師 Zachary Schneider(本校ALT))、(2)「探検・記憶・幻想:日本仏教におけるインドの知識と現代」(講師 Dr. Paraide 東京大学)、(3)「文化適合的な構築主義的デザイン教育:持続可能な開発へのイノベーション主導の教育」(講師 Dr. Sawaros 東京工業大学)、より1講座選択し英語による講義を受講しました。講義終了後には、講師の先生と生徒たちの間で活発な議論が行われました。
▼講義(2)の様子
▼講義(3)の様子
ウメタンSオンライン発展講座「恐竜は鳴く~謎の骨の正体を探る~」が実施されました
6月21日(水)に、福島県立博物館学芸員である吉田純輝先生によるオンライン発展講座「恐竜は鳴く~謎の骨の正体を探る~」がスーパーサイエンス部と希望生徒を対象に実施されました。本校生以外にも、愛知県立一宮高等学校、福島県立磐城高等学校、福島県立磐城桜が丘高等学校、福島県立安積高等学校からも参加がありました。
当日は世界で初めてとなる喉の骨の化石に関するお話や、研究者としての心構えをお聞きすることができ、生徒達にとって学び多い時間となりました。
吉田先生、お忙しい中、オンライン講義を実施していただきましてありがとうございました。
オンライン講義の様子↓
~参加した生徒の感想~
・地学班に参加しているものの、今までは鉱石にしか興味がなく、化石についての研究をしようとしたことがありませんでしたが、吉田先生の講義を受けて、化石についても研究しようと思いました。
・恐竜の特徴を調べるために、鳥類と比べて考えたり、結果が見えなくて諦めそうな時も博物館に行って骨と向き合う姿勢がすごいと思い憧れた。自分も研究と向き合えるようにしたい。
・プロの研究者の研究に対する姿勢を知れて、刺激になった。恐竜のお話がとても興味深いものだった。
・恐竜の喉化石発見には恐竜についてはもちろん喉の構造から鳥類やハチュウ類について、さらに歯など別の分野の知識も必要だったと知り、一度立てた仮説を覆せるほど多くのデータを集めた先生を本当にすごいと思った。
SSH通信5月号
【2学年】SS探究「オンライン研修」を行いました
5月31日(水)、2学年では「総合的な探究の時間」の代替科目である「SS探究」の授業で、サイエンスリサーチ(全員課題研究)の研究計画についてのオンライン研修を実施しました。
SSH指定第4期、最初のサイエンスリサーチは「教科の学習」を大テーマに、国語、地歴公民、数学・情報、理科、保健体育、芸術、外国語、家庭の8教科を入り口にして班編成をしています。
4月から、班ごとに研究テーマやリサーチクエスチョン(探究上の問い)を決定し、これらに研究の手法を加えた「研究計画書」を作成してきました。
▼研究計画書を作成する様子
今回のオンライン研修は、計画書を作成するにあたって参考にした文献の著者など、研究のプロである大学教員や行政職員の方にご連絡し、研究計画に対してご指導をいただくことを目的にした取り組みです。
生徒たちは、外部の方へのメールの送り方やZoomを用いたオンライン会議の方法について学び、準備をしてきました。当日は非常に充実した研修を行うことができたようです。
▼1人1台端末を用いてのオンライン研修の様子
オンライン研修を受け入れていただいた先生方、誠にありがとうございました。
以下、オンライン研修を終えた生徒たちの感想(一部)です。
- 研究計画書について自分達では気づけなかったことに気づくことが出来た。ためになるお話が沢山聞けて良かった。これからするべきことが決まってきた。
- 私達が心配に思っていたことやわからないことを丁寧に説明してくださり、感じたことを伝えてくださったので、研究をより進めることができました。研究の進め方のアドバイスもしていただけて本当に嬉しかったです。
- 自分たちの研究計画書が不明瞭だと改めて思った。現状、計画内容がまだはっきりしていないので、今回のオンライン研修を踏まえてまた計画を練り直したいと思いました。
- 自分たちでは考え至らなかった新しい角度からのアプローチで、研究の進め方や解決策のアイディアを教えてもらえて、研究の方針を見据えることができてよかった。
サイエンスフェスティバルin郡山市ふれあい科学館
5月3日(水)、郡山市ふれあい科学館で実施されたサイエンスフェスティバルにスーパーサイエンス部の1・2年生14名が参加しました。生徒たちは、「光るスライム」と「象の歯みがき粉」の2つの実験を行い、多くの子ども達が参加してくれました。子ども達に科学の楽しさを伝えるきっかけになるとともに、生徒達にとっても貴重なサイエンスコミュニケーションの場となりました。
ふれあい科学館の皆さん、本当にお世話になりました。
「象の歯みがき粉」を実施した生徒達↓
「光るスライム」を実施した生徒達↓
象の歯みがき粉の様子①↓
象の歯みがき粉の様子②↓
光るスライムの様子①↓
光るスライムの様子②↓
SSH通信4月号
第1学年「SS探究」特別講義
4月20日(木)13:10~15:00の時間に、本校第一体育館にて東北大学大学院生命科学研究科教授の渡辺正夫先生による講演会を実施しました。
久々に対面での実施となりましたが、講師と生徒が双方向にやりとりする形式で行われ、生徒達から多くの質問が出ました。
将来に向けたキャリア形成や、これから課題研究を進めるにあたりどのように行動すれば良いのかなど、これから探究的な学びに触れる生徒達にとって大変価値のある講演会でした。
第12回科学の甲子園全国大会に出場しました。
令和5年3月17日〜19日につくば市で行われた第12回科学の甲子園全国大会に福島県代表として出場しました。
全国都道府県の代表が集まり、筆記競技と3つの実技競技が行われました。
残念ながら入賞とはなりませんでしたが、 チームで協力しながら全国の舞台で堂々と戦ってきました。
SSH通信1・2月号
令和4年度生徒研究発表会が開催されました
令和5年2月24日(金)に令和4年度生徒研究発表会が開催されました。今回の発表会では、口頭発表・ポスター発表・1学年ディベート決勝戦が行われました。口頭発表とディベートはオンラインで、ポスター発表は対面とオンラインで実施されました。ポスター発表を対面で実施するのは3年ぶりです。
口頭発表では本校の発表に加え、フィリピンのPhilippine Science High Schoolとの共同研究や、姉妹校であるタイのPrincess Chulabhorn Science High School Nakhon Si Thammaratの発表も行われました。
口頭発表の様子↓オンラインで実施し、生徒は各教室で発表を聞きました。
タイから発表に参加した生徒達↓
ポスター発表では95件の発表が行われ、福島県立田村高校、福島県立福島工業高校、福島県立福島明成高校、筑波大学で学ぶ本校のOBも参加しました。
本校生のポスター発表の様子①↓
本校生のポスター発表②↓
ポスター発表全体の様子↓
福島県立田村高校のポスター発表の様子①↓
福島県立田村高校のポスター発表の様子②↓
福島県立福島工業高校のポスター発表の様子↓
福島県立福島明成高校のポスター発表の様子↓
筑波大学に所属する本校OBによるポスター発表↓
ディベートの様子↓ 論題は「コンビニの深夜営業を禁止すべき」
オンラインを活用した海外の高校の参加をはじめ、県内や福島市内の高校の参加もあり、大変充実した発表会になりました。発表に参加された学校の皆さん、参加いただきありがとうございました。来年度の発表会でまたお会いしましょう。
~生徒の感想~
・難しい研究テーマが多かったが、どれも身近な問題を解決するのにつながっているものだった。自分達がわかったことをまとめ、考察するだけでなく、どうしたら問題の解決につながるのかまで考えるとよいというようなアドバイスをいただいたので、来年の探究ではそこも意識していきたい。
・口頭発表では課題に向き合い、その結果など詳しく説明されててとても興味深かった。ポスター発表では自分も発表する側だったので聞く人にどうしたら分かりやすく伝わるか、ポスターの構成や原稿も時間をかけて制作してきたので、楽しく聞いてくれる人が多くてとても安心した。
・福高以外の普段は聞くことができない貴重な発表を聞くことができてすごく良かったです。他の人の考えを知ることで自分の研究や進路につながることがたくさんあると思ったので、こういった機会は大切だと思いました。
・今日は楽しかったです。ポスター発表では、福高のポスター発表も見ましたが、県工、田村、筑波大のポスター発表も見ました。福高ではなかなかない視点から研究したものもあって、すごく興味深くておもしろかったです。また、勇気を出して質問をしたのですが、それによって新たにわかったこともあって、勇気を出してよかったです。
何度も繰り返し発表したことで、ずっと苦手だった人前での発表に対する苦手意識がかなり薄れたように感じます。様々な専門家の方々から貴重なご意見なお褒めの言葉を頂けて、本当に有意義な時間にできたと思います。なかなか聞く機会のない他校の研究もとても面白かったです。
Toyama Science Symposiumに参加しました
令和5年2月5日(日)、スーパーサイエンス部のメタン菌班2名と接ぎ木班2名がToyama Science Symposium(東京都立戸山高等学校の生徒研究発表会)に参加しました。2班はポスター発表を行い質問やアドバイスを受けるとともに、多種多様な発表を聞いて大いに刺激を受けているようでした。今後の研究活動に活かしてほしいと思います。
戸山高校の皆さん、発表の機会を与えていただきありがとうございました。
発表会に参加した生徒↓
メタン菌班の発表の様子↓
接ぎ木班の発表の様子↓
SS探究ウメタンS 沖縄科学技術大学院大学 クリスティーヌ・ラスカム先生によるオンライン講義
2月1日(水)にSS探究の発展講座であるウメタンSで、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のクリスティーヌ・ラスカム先生によるオンライン講義が実施されました。当日はOISTに関する話やラスカム先生のキャリアパス、そして高分子化合物に関する講義を英語で実施していただきました。ほとんどの生徒は初めての英語による講義でリスニングに苦労していたようですが、その分、英語学習の重要性にも改めて気が付く機会となったようです。
OISTのスタッフの皆さん、ラスカム先生、ありがとうございました。
ラスカム先生と生徒達↓
~生徒の感想~
・英語はこれからしっかりと勉強していこうと思った。半導体ポリマーが増えればプラスチック廃棄の問題解決にも繋がると思う。
・OISTの5年で一貫した博士課程のカリキュラムのことを知れたので、今後の進路選択に役立てたいと思いました。
・今回の講演は、全ての分野の知識が必要だなと改めて思った。聞き取るには英語が分かってないといけないし、化学の用語も知っていなければならないし、世界の環境問題も理解していないといけなかったので、今後はひとつの分野に限らず色々なことが分かるようになりたいと思った。
【1学年】SS探究「ディベート大会」を行いました
1月11日(水)より2月1日(水)まで、4週にわたってディベート大会を実施しました。
ディベートとは、ある論題(テーマ)について「肯定側」と「否定側」に分かれて議論を交わし、審判を説得して勝敗を決するゲームです。
今年度は5月に「ディベート講習会」と称して論理性・説得性を持った主張に必要なディベートのスキルや方法について学び、今回、ようやく実際にディベートを行うことができました。
▼ガイダンス後、お試しの論題でいきなり立論をつくる生徒
▼クラスごとに試合と行い、クラス代表チームを選出しました。
▼最終回 クラス代表による学年代表決定戦(ディベートをzoomにて配信。各教室では中継されたディベートのジャッジを行いました。)
【「ディベート」の取り組みを通して、できるようになったことは何ですか?(生徒の回答)】
- 相手の主張をよく聞くようになった。また、相手の発言から意図を汲み取り、自分の次の発言につなげたり、否定側と肯定側のメリットデメリットを比較できた。
- 物事を論理的に考え、ただ単に意見を言う訳ではなく、差分と重要性を考え、どの主張がどれほど社会に影響を及ぼすかということを考えて主張をまとめることが出来ました。
- 情報を主観的ではなく、データなどを基に客観的に判断すること
- 相手の発言を正確に聞き取り、論理立てて返答する力がついた。
- 色々な情報を比較し、違いを見つけたりすること
最終回の学年代表決定戦で選出された2つのチームは、2/24(金)に開催される生徒研究発表会で試合を行います。乞うご期待。
令和4年度福島県SSH 英語による課題研究発表会に参加しました。
令和5年1月29日(日)福島県立安積高等学校を会場に令和4年度福島県SSH英語による課題研究発表会が開催されました。
福島県内のSSH指定校3校(会津学鳳高校、安積高校、福島高校)が集まり、英語によるポスター発表を行いました。本校からはスーパーサイエンス部2年生の生徒が参加し、11件の発表を行いました。
発表・質疑応答はすべて英語によって行われ、慣れない英語でのコミュニケーションではあったものの、生徒の「伝えよう」、「聞こう」とする積極的な姿勢がみられました。
令和4年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会に参加しました。
令和5年1月20日(金)〜20日(土)に福島県郡山市で令和4年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会(東北地区SSH指定校課題研究発表会)が開催されました。
東北地方のSSH指定校が集まり、日頃の研究成果を発表しました。本校からはスーパーサイエンス部の放射線班と色素増感太陽電池班が参加し、口頭発表を行いました。
3年ぶりの対面での実施であったため、生徒にとって非常に貴重な発表の機会となりました。また、発表終了後には交流会も実施され、同じ志をもつSSH指定校の生徒同士で活発な意見交換が行われていました。
SSH通信 11・12月号
SSH通信 11・12月号を掲載したので、ご覧ください。SSH通信11・12月号.pdf
オンライン講座「金属積層造形の科学と研究者という仕事」が実施されました
1月11日(水)、スーパーサイエンス部の1年生と希望者を対象に、物質・材料研究機構の研究員である草野正大先生を講師に迎えてオンライン講座が実施されました。テーマは「金属積層造形の科学と研究者という仕事」で、金属材料を用いた3Dプリンターや自身のキャリアパスを踏まえた研究者という仕事について大変わかりやすく御講義いただきました。
~生徒の感想~
・3Dプリンターの仕組みなど、とても興味があったので、とても面白かった。特に金属の加工技術は素晴らしいと思った。
・金属の3Dプリントについては以前にも聞いたことがあったが、改めてうまい仕組みだと感じた。仕組みを他にも応用できそうに感じた。また、後半では具体的な大学やその後についてのお話を詳しく聞くことができて参考になった。ちゃんと考えて進路を決めていきたい。
・金属3Dプリンターでは製品を製造できるだけでなく、材料としての特性を変化させてこれまでにない金属の活用ができるのではないかと思い、おもしろかった。
草野先生、お忙しい中講義を実施していただきましてありがとうございました。
令和4年度SSH生徒研究発表会のご案内
令和4年度SSH生徒研究発表会を2月24日(金)に開催いたします。
コロナウイルス感染症対策のため、在校生・保護者向けの現地発表、その他関係機関向けのオンライン(Zoom利用)で実施いたします。
参加希望の方は以下の文書中のGoogle Formsリンクから申し込み下さい。
Thailand-Japan Student ICT Fair 2022 Day2
12/21はTJSIF2022の二日目です。生徒達は口頭発表を行いました。
本校の生徒は、ノードグラフを用いた新しいプログラミングの手法の研究と、高齢者を熱中症から守るためにエアコンの自動制御を行う研究について発表しました。
どちらの発表も練習の成果が発揮され、本番が一番良かったと思います。物怖じせず、堂々と発表を行い、ディスカッションをすることができました。
「A new programming method using Node-graph」
「The system to save elderly people from heatstroke by controlling air conditioner」
さらに、教員同士による教育システムに関するディスカッションの後、「プリンセスチュラポーン サイエンスハイスクール ナコン シー タマラート校」と姉妹校協定を締結しました。今後、福島高校はナコンシータマラート校との交流を続けていきます。