福島高校ニュース

[スーパーサイエンスハイスクール]

弘前大学被ばく医療総合研究所のラドン濃度測定研修へ参加

2023年12月27日から28日にかけて、弘前大学被ばく医療総合研究所にて本校生向けにラドン濃度測定に関する研修を実施していただきました。参加した生徒は4名で、今年の6月からタイのチュラポーンサイエンスハイスクール(ムクダハン校)の生徒たちと国際共同研究を進めている生徒たちです。彼らは自然放射線の内訳の比較の研究を現在行っており、自然放射線の被ばくは、ラドン吸入による内部被ばくが大きな割合を占めていることから、タイと日本のラドン濃度比較を行おうとしています。今回、ラドン測定の第一人者である弘前大学被ばく医療総合研究所所長の床次教授にラドン濃度測定の方法についてご相談したところ、ご厚意により今回の研修を実施していただくこととなりました。
研修では同研究所の准教授の大森先生や大学院生の菊池さんなどから、ラドン測定の一連の手順(RADUET設置、薬液処理、カメラによる計数処理、ラドン濃度計算処理)を実習を通して教えていただきました。加えて、ラドン被ばくをとりまく過去の知見やこれから大事になってくるポイントも併せて教えていただきました。
この研修では、日本のラドン濃度測定の基礎技術を支える現場を直接見学することができる研修でした。また、研修において研究所の先生方などと多く対話をすることができました。このことから、生徒たちの日本の科学技術の基礎を支える仕組みの理解が進んだことに加え、職業観も広げることになりました。非常に学びが多い研修となりました。

  

Thailand-Japan Student Science Fair 2023 Day3

12/22(金)、Science Fairも最終日です。

本日はField Tripsとしてタイの文化について学ぶ体験活動を行いました。私たちはRoute 3 「Tai Dam Cultural Village」への訪問を選択しました。

Tai Dam族は、19世紀にベトナムからタイに移住してきた民族で、いまなお独自の文化を継承しながら生活しています。今回は綿花を紡ぎ、織物を作るまでの作業を体験をしました。

▲紡いだ綿糸で指編み

 

学校に戻ってから、最後のイベント Farewell Party(お別れパーティ)に参加しました。

はじめにcertification(参加証明)の楯をいただき、代表生徒全員で記念撮影。

その後は、タイの伝統舞踊の披露や日本の生徒たちによるお礼ダンスなど、大変の盛り上がりでした。

▲出し物の様子

▲姉妹校の生徒たちと記念撮影

今回のScience Fairを通じて、参加した生徒たちは研究について新たな視点を得ることができたのではないでしょうか。また、他校の日本人生徒、タイの生徒との交流を通じて傾聴力や発信力も格段に向上させることができたと思います。今度の生徒たちの活躍に期待します。なお、研究発表は、2月22日(木)開催の「SSH生徒研究発表会@福島高校」でも行う予定です。

福島高校は今後も姉妹校との交流を通じて国際交流を進めていきます。

探究活動・課題研究の指導力向上教員研修会を開催しました

 2023年12月19日(火)に京都教育大学名誉教授の村上忠幸先生を本校にお呼びして、探究活動・課題研究の指導力を向上する教員研修会を開催しました。本校の教員と他校の先生も参加し、計38名の先生方がこの研修会に参加しました。
 研修会では、新しい時代の探究と教師の姿に関して学習した後、マルチプル・インテリジェンス(MI)によるグルーピングを先生方全員が体験し、この結果をもとにグループ編成を行いました。そして、先生方が「紙コップの不思議を探る」という探究活動を体験し、「 デボノの帽子」を用いてグループ内で省察を行いました。研修会は村上先生の熱いご指導のおかげで、終始、参加者の熱気にあふれる研修会となりました。研修後のアンケートには「目からうろこの内容でした。」「探究活動への考えが根本から変わった」など多くの先生にとって意義深い研修となりました。

Thailand-Japan Student Science Fair 2023 Day2

Science Fair 2日目、12/21(木)はセクション別の口頭発表の日です。地元PCSHS ルーイ校の生徒の進行のもと、オールイングリッシュで発表が進んでいきます。

▲発表会場 Chemistry 1 待っているときはさすがに緊張の様子

本校からは化学分野2件の研究発表を行いました。地元の大学の先生から研究についてのコメントや質問をいただき、活発な議論を交わすことができました。

▲発表① Development and evaluation of straws made from bacterial cellulose(バクテリアセルロースを用いたストローの開発と評価)

▲発表② Development of battery with Mg and I₂(マグネシウムとヨウ素を用いた二次電池の開発)

発表会終了後、生徒たちはScience Activities(科学実験講座)に参加し、タイの高校生との親睦をさらに深めていました。
明日は最終日。Field Trips(校外でのタイ文化の探究活動)の予定です。

Thailand-Japan Student Science Fair 2023 Day1

本日12/20(水)、Science Fairがスタートしました。

▲発表会場前にて

王族の方が同席されて開催されたオープニングセレモニーの後、いよいよポスター発表です。

▲ポスター発表の様子

発表を聞きに来てくれたタイの生徒さんたちはとても積極的で、研究内容についてのディスカッションは大変盛り上がりました。

本校の生徒も

夕方はWelcomeディナーパーティ。姉妹校である、プリンセスチュラポーン サイエンスハイスクール ナコン シー タマラート校の生徒さんと親睦を深めました。

▲ディナーパーティの様子 姉妹校の生徒さんたちと

▲タイの生徒による音楽と踊りのパフォーマンス 最後は日本人生徒も一緒に

研究発表は明日も行われます。残り2日間、さらに交流を深めたいと思います。

Thailand-Japan Student Science Fair 2023 Day0

12/18(月)に福島を出発し、本校スーパーサイエンス部の生徒4名とタイ王国ルーイを訪れています。

本校は昨年12月、以前から交流が続いていたタイ王国の「プリンセスチュラポーン サイエンスハイスクール(PCSHS)ナコン シー タマラート(NST)校」と姉妹校協定を締結しました。

今回、NST校経由でタイ教育省よりご招待いただき、「Thailand-Japan Student Science Fair 2023」に参加する運びとなりました。(12/20(水)~22(金))

本日は、会場校であるPCSHS ルーイ校で、宿泊所である寮を案内してもらった後、発表の準備をしオリエンテーションに参加しました。

▲ドンムアン空港で乗り継ぎ、ルーイに向かいました

▲タイの生徒さんと一緒にオリエンテーション

明日はオープニングセレモニーの後、ポスター発表を行います。

第42回福島県高等学校総合文化祭活動優秀校公演

12月17日(日)、けんしん郡山文化センターで「響け!舞え!笑顔さかせろ!福島で」をテーマに、文化部の大会やコンクールで優秀な成績を収めた部活動の発表会が開催されました。

本校SS部は、先月の生徒理科研究発表会で入賞した

「除去土壌の減容化のためのポルサイト合成の研究と自作リークテスト器による安全性の検証」

「色素増感太陽電池の高性能化~酸化チタン膜の最適条件の研究~」

の2テーマが自然科学専門部の代表となり、会場ホワイエにて発表しました。

 

 

 

ステージでは、演劇・吹奏楽・郷土芸能などの発表があり、

その幕間に自然科学部のPRもしました。

 

 

 

除去土壌や再生可能エネルギーについての研究ということもあり、熱心に聞いていただけました。

 

 

 

 

2011年”うくしま総文”のマスコット”ぺしゅ。”も応援にかけつけ、会場を盛り上げました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウメタンS 第5回 オンライン講座 「分子を自在に創る:薬学部と有機化学研究」

12月13日(水)、本校SS部1年生、聴講を希望した1、2年生、その他県内外の高校にも参加いただき、第5回オンライン発展講座を実施しました。

九州大学薬学部教授 平井 剛 先生を講師にお迎えして、「分子を自在に創る:薬学部と有機化学研究」のテーマでご講義いただきました。

前半は、薬をつくるために、生命活動の理解に必要な自然科学に幅広く触れ、習得するのが薬学部という学部である話と薬学の学びについてご教授頂きました。

後半は、平井先生が取り組んでおられる「分子を自在に設計することで天然有機化合物を改変、有益な機能を持たせて、新しい薬を創り上げる」

研究内容について、わかりやすく講義いただき、とても興味深く拝聴させていただきました。

【生徒の感想】

・有機化学の概要とその可能性の広さが知れてとても心が揺さぶられました。

・平井先生は、癌のワクチンを作ろうとしているというのを聞いてワクワクし、有機化学についてとても興味が湧きました。

・四年制と六年制薬学部では目指すところが異なることを知り、六年制しか考えていなかったが、四年制も調べてみようと視野を広げることがきました。

・大学を出た後のことについても教えてくださったので、先生のおっしゃる20、30年後の自分や社会を考えながら四年制にするか、

   六年制の薬学部にするか進路を決めたいと思いました。

ふくしまサイエンスフェスティバル2023が開催されました

 12月9日(土)に福島市子どもの夢をはぐくむ施設こむこむにおいて、「ふくしまサイエンスフェスティバル2023」が開催されました。

 今年は12の実験屋台(橘高校、福島東高校、福島大学、福島高校)と3つの実験教室(東北大学、株式会社リビングロボット,福島移動昆虫館)が実施され、多くのお子さんとその保護者の方々にサイエンスを楽しんでいただくことができました。当日のこむこむへの来館者数は1031名だったそうです。

 サイエンスを通じて、たくさんの驚きや感動を共有することができました。来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

  実験屋台や実験教室に出展いただいた団体の皆様、そしてこむこむのスタッフの皆様、大変お世話になりました。

 

 

 

 

 

 

ふくしまサイエンスフェスティバル2023開催のお知らせ

12月9日土曜日,福島駅前のこむこむ館にてふくしまサイエンスフェスティバル2023を開催します。

このイベントは,簡単な実験を通して,身近にサイエンスを体感してもらうイベントです。当日は,光る不思議なスライムづくり,オリジナルバスボムづくり,バナナのDNA抽出など,作って,見て,触って,体験できる実験をたくさん用意しています。

時間は午前11時から午後3時半まで,実験はすべて無料で参加できます。イベント内のスタンプラリーに参加すると,景品がもらえる企画も開催しますので是非ご参加ください。子どもから大人まで楽しめるイベントになっていますので,皆さんどうぞお越しください!

 

12月7日に福島中央テレビ「ゴジてれChu!」でイベントの告知をさせていただきました。イベントに関することをはじめ,スーパーサイエンス部の活動についてもご紹介いただきました。この場をお借りして,関係者の皆様に感謝申し上げます。

 

☆フルサイズのチラシはこちらから↓

ふくしまサイエンスフェスティバルチラシフルサイズ.PNG