福島高校ニュース

国際放射線防護ワークショップ2019(1,2日目)

 8月1日(木)より、福島の復興の現状を学び発信するワークショップが始まりました。本校からの7名が参加し、安積高校、ふたば未来学園高校、東京都立戸山高校、フランスの高校生とともに活動をしていきます。

☆☆☆ 1日目 ☆☆☆
○三春コミュタン研修
 英語で311の地震と原発事故の概要、そして復興の現状や霧箱などを用いて放射線の基礎知識を学びました。日本人による英語の解説も新鮮な体験でした。

○シュナイダー先生講義
 避難生活がいつまで続くのかを考えさせる講義をしていただきました。生徒たちは震災当時、小学校1,2年でした。講義では避難範囲の決め方、賠償金の決め方と対象者、除染の範囲や必要性を当時の福島の対応で本当に良かったのかを考えさせる内容でした。避難の手順、避難した人が帰る手順を決める難しさを理解できました。

○学校紹介
 夕食のあとは各校がスライドなどを使い学校紹介を行いました。

☆☆☆ 2日目 ☆☆☆
○講義
 立命館大学准教授の開沼先生より講義があり、数値で復興の状況を学ぶことができました。また安積高校の理科教諭の千葉先生からは放射線に関する知識を学ぶ際の心構え、つまりは数値的かつ科学的かつ論理的に考えることが大事であることを学びました。都立戸山高校教諭の小林先生からは戸山高校の過去に放射線防護ワークショップに参加した生徒のその後の活躍を知ることができました。

○福島第一原子力発電研修
 津波から水素爆発などにいたるまでの事故の概要、1号機から4号機のそれぞれの経緯と現状、汚染水対策の3つの基本方針の講義を受けました。そして、バスに乗り、バスの中から福島第一原子力発電所を見学しました。原子炉建屋の見学だけでなく、汚染水処理装置や貯蔵タンク、免震重要棟も見学をしました。見学後は、東京電力が取り組む風評被害軽減の取り組み、地域復興に向けた取り組みを講義で学びました。

○第4回福島第一廃炉国際フォーラム学生セッションに合流
廃炉フォーラムの学生セッションに合流し、班分けを行い、班ごとで活動のテーマ決めを行いました。