梅章の教え
2023年も残すところ半月余りとなり,本校は明日から冬季休業に入ります。そこで今日は今年1年の締めくくりとして全校集会を行いました。
全校集会に先立ち,後期から今までに様々な活動で活躍した皆さんを称え,賞状伝達式を行いました。賞状を伝達されたのは,東日本高等学校弓道大会福島県予選2位の弓道部女子の皆さん,県高総文祭写真部門で最優秀賞と優秀賞に輝いた写真部の吉田さんと宮本さん,将棋新人戦福島県大会第2位の櫻井さん,日本合奏コンクール2023全国大会グランドコンテスト銅賞の管弦楽部の皆さん,環境放射能除染研究発表会や福島県生徒理科研究発表会で優秀ポスター発表賞および優秀賞を受賞したSSH部の皆さんです。おめでとうございました。今後の更なる飛躍を願っています。
全校集会で校長先生からは「梅章の教えは素晴らしい教えだ。しかしその意味するところは時代とともに変化してきた。大切なことはその精神を批判的に受け継ぐことだ。失敗を恐れず多くのことにチャレンジしながらその教えを引継いでほしい。」というお話ををいただきました。
続いて,教務主任は「学ぶ意味・目的」の大切さを卒業生Kさんの例で次のように話しました。「学ぶ意味や目的は人それぞれ異なるものだ。Kさんは自分が学ぶ意味を見出し,努力して苦労しながらも司法書士となり活躍している。勉強する意味・目的の自分なりの納得解を問い続けてほしい」
誰でも「なぜ勉強しなければならないのか」という疑問は持ったことがあるはずです。大学受験を控えた高校生なら「○○大学に合格するため」と考えている人も多いでしょう。Kさんのように「資格を取得して社会で活躍したい」と考えたり,「知らなかったことを知るともっと知りたくなる」「新しい知識に触れ,正しいと思い込んでいたことに疑問を持つようになったから,もっと深く追究したい」など知的欲求を学ぶ意味と考える人もいるかもしれません。中には「○○ができるようになるために」「自分のキャリア形成のために」「新しい自分に生まれ変わるために」勉強すると考えている人もいるでしょう。このように学ぶ理由は様々ですが,学ぶことによって自分自身が変化し,より高い視点から物事を考えられるようになることは確かです。このように考えると,学びは「自分を進化させる」ものであり,人類の進化に必要な「性」なのかもしれません。みんなで大いに学びましょう。