今日は令和6年度の終業式を行いました。前日の天気予報で気温が急激に低下するという予報があったため,急遽オンラインでの終業式となりました。
終業式に先立ち賞状伝達式を行いました。賞状を伝達されたのは「中高生情報学コンテスト」「ロケット甲子園」で全国大会に出場したSS部の生徒,23年ぶりに「高等学校選抜剣道優勝大会」全国大会への出場を決めた剣道部,「県高等学校新人体育大会」で県3位,「東北高等学校合同チームラグビーフットボール大会」で東北3位となったラグビー部,「県高等学校室内アーチェリー大会」で個人1位~3位となったアーチェリー部の皆さんです。上位大会での活躍とさらなる努力を期待します。
終業式の校長先生のお話は「福高リベラリズムとは何か?」というお話でした。「福高は,旧制中学時代から生徒の自主性を尊重するリベラリズムが伝統で,自由闊達な雰囲気があり,梅苑祭の毎年開催もその一つだった。ところがその自由をはき違え,生活態度が乱れたり事故が起きたりした時期もあり,自由には責任が伴うといった議論が繰り返された。その後社会はさらに大きく変化し,社会の分断と対立が進み「自由」は行き場を失いつつあるように見える。しかし,このような時代だからこそ,福高のリベラリズムを『自由の精神』として継承し,あらためて根本に据えるべきと思う。『自由』は人類が受け継いできた普遍的な価値であり,ヘーゲルが言うように『他者の自由を侵害しない限り対等に互いの自由を認め合うことをルールとした社会をつくる』しかない。この『自由の相互承認』の原理をもとに,福高のリベラリズムを鍛えなおす必要がある。また,これから社会のあらゆるところで求められるイノベーションのゆりかごは『多様性』であり,『自由』は時代の要請でもある。『伝統』も今までのものをただ引き継ぐのではなく,時代や社会の変化に合わせてしなやかに変化するものだ。福高の伝統もそうあってほしい。」という内容でした。人々の考え方や価値観は時代とともに大きく変化し,10年後の社会で大切にされる考え方はさらに違ったものかもしれません。このように変化の激しい時代にあっても,社会の先頭に立って次の時代を切り拓く逞しい若者が本校から数多く巣立ってほしい,そういう期待を込めたお話でした。
皆さん一人一人が福高の新たな伝統を生み出す主役であり,福高を卒業すれば社会の主役です。そういう気持ちをもって,新年度も高い理想をもって生き生きとした学校生活を送りましょう。
本日は,麗らかな春の日差しに包まれて,福島高等学校第77回卒業式を挙行しました。
管弦楽部が演奏するエルガーのニムロットとともに卒業生が入場し,国歌斉唱の後,担任が卒業生266名一人一人を呼名し,丹野校長が「本校において普通科の全課程を修了したことを証する」と卒業証書を読み上げ,代表の田巻文寛さんに授与しました。
校長は「探究の精神を持ち」「人としてどう生きるかを考え」「多くの美しいものに触れて感性を磨く」こと,すなわち「真善美」をこれからも追い求め続け,大いなる飛躍を遂げ人生を素晴らしいものにしてほしい,と式辞を述べました。
来賓の福島県議会議長 西山尚利様からは,「自立」と「未見の我」という言葉をいただきました。「自立」とは周りに頼れる人をたくさん作ることであり,「未見の我」は試練を経て成長した新たな自分のことです。信頼できる仲間をたくさん得て成長してほしいという餞の言葉でした。
PTA会長 安田敬様からは,「進学先の大学の評価と皆さんの社会の評価は比例しない」「感謝の心をもって誠実に生きること,信じた自分の道を生き抜くこと」が大切だというお話をいただきました。
同窓会会長 芳賀裕様からは「高い志をもち夢の実現に邁進し,これからの歴史をつくってほしい」と若者へ大いなる期待を託しました。
在校生を代表して裕人さんは,「私たちが尊敬し憧れである先輩方の背中を精一杯追いかけて,先輩方が創り上げた新時代の福島高校をさらに発展させます」と力強く宣言しました。それを受けて,卒業生代表の神植大生さんは,「各行事を全力で駆け抜けながらも日々の勉強や部活動に励むことができたのは,先生方や友人そして保護者の方々のおかげです。これからも私たちの成長を見守ってください。そして後輩である皆さんは,私たちを超えて福島高校をさらに誇りある学び舎にしてください」と感謝の気持ちと後輩たちへの期待を込めた挨拶をしました。
最後に,レミオロメンの「3月9日」が流れる中,卒業生は福島高校を巣立っていきました。
冬の寒さを乗り越えて,前庭の梅の蕾も膨らみもうすぐ花を咲かせます。「徽章は薫りのいみじき梅花」を胸に大きく羽ばたいてください。
なお,前日に行われた各賞授与式では,次の方々が受賞しました。皆さんの3年間のたゆまぬ努力が実を結びました。おめでとうございます。
齋藤英語賞 大須賀文音さん
海野体育賞 鳴海春佳さん
加藤文化芸術賞
(スーパーサイエンス部)遠藤涼馬さん,髙野由規さん,渡邉優珂さん,猪狩治喜さん,阿部のどかさん,菊池梨央奈さん
(スーパーサイエンス部)平野陽太さん,小山拓希さん,
(梅章委員会)樽川理菜さん,山田愛莉さん
東北大学「学問論演習」口頭発表会(2月20日(木)実施)に参加してきました。この「学問論演習」とは、10月から1月までの約4か月間の間、県内の高校生と東北大学の学生さんが研究テーマごとの学びを深め、最終的に成果を口頭発表するというもので、本校からは3名の生徒が参加しました。
発表会当日は、東北大学の中瀬教授のご厚意によりキャンパスツアーにも参加させていただきました。ゼミの研究室やスパコンなど、普段では見学することができない施設もありました。また大学生の発表も素晴らしく、研究手法や着眼点、発表方法なども大変参考になりました。東北大学の先生方、学生の皆さん、ありがとうございました。



令和6年12月23日(月)14:15~15:45 本校応接室にて
福島県立医科大学 保健科学科 作業療法学科教授 倉澤茂樹先生をお招きして
「福島高等学校~生徒支援検討会~」の演題で
教育相談教員研修会を開催しました。
支援を必要とする生徒の認知特性・身体特性についての説明と
すぐできる支援(合理的配慮)の具体的なアドバイスをいただきました。
参加の先生方からの多くの質問に丁寧に答えていただき、
ありがとうございました。




本校は,令和6年の授業日が今日で終了し明日から冬季休業に入るので,本日は全校集会を行いました。今回の全校集会は,インフルエンザなどの感染症で欠席している生徒が多いことからリモートで行い,生徒たちは賞状伝達式や校長先生のお話などを各教室で視聴しました。
全校集会に先立ち行われた賞状伝達式では,写真部・囲碁部・将棋部・SS部・剣道部・バドミントン部・アーチェリー部・有志団体の皆さんに,校長先生から賞状が伝達されました。福島ロケットチャレンジ2024で優勝した有志団体の皆さんをはじめ,県大会で優勝・上位入賞を果たした皆さんおめでとうございました。これからも力を合わせて活動し,さらなる高みを目指して頑張ってください。
全校集会では,校長先生から,今年の1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々に,福島県高等学校長協会が「福島から能登 未来へ」という冊子を作成し,それを被災地の皆さんにお届けしたというお話から,校長先生から見た能登の現在をお聞きしました。この冊子は,東日本大震災・原発事故とそれに伴う避難生活や風評被害とのたたかい・台風による大水害・数年後に発生した2度の大地震などを経験した福島の方々からいただいた400を超えるメッセージ集です(内容は「福島から能登 未来へ」をクリックすると読むことができますのでぜひご覧ください)。
能登の被害は甚大で,まだ至る所に撤去されずに残っている瓦礫があり,最近になって校舎の危険性が判明した高校が,離れた場所の校舎での授業を余儀なくされている例もあるそうです。そんな中でも生徒や先生方は負けてたまるかという気持ちで頑張っていて,意思の強さが感じられたとのことでした。そのうえで,福高生には「苦しんでいる人や困難に立ち向かっている人たちを理解し,そういう人たちの力になれるよう知性と人間性を磨いてほしい」というお話をされました。
また,3年生には「力を発揮するには,自分でコントロールできる目の前のことに全力を尽くし,コントロールできないことはあるがままに受け入れる。そう考えて存分に力を発揮してほしい」というエールをいただきました。
教務主任からは,「好きなことをとことん掘り下げた先輩」「課題を指示した日に提出した先輩」「なぞることを勉強だと勘違いしていないか?」「100点でなくとも100%の力は発揮できる」などの話を通して,勉強に対する姿勢や方法を改めて点検してほしいというお話がありました。
梅や桜はこの寒い時期に美しい花を咲かせる力を蓄えると言われています。新年が飛躍の年となるよう知性と人間性を磨き,力を十分蓄える冬季休業を過ごしてください。

ふたば未来学園高等学校において「福島県WWL高校生国際サミット(キックオフミーティング)」(12/7)が開催され、本校からは2名の生徒が参加してきました。
この国際サミットは、「私たちが災害や厄災をしなやかに乗り越えるために、未来創造に向けて育てていく力(レジリエンス)」をテーマに掲げ、生徒たちは5つの探究ゼミ(①FUKKO & DENSHO(復興と伝承)探究ゼミ、②Socio-Economy system(社会&経済システム)探究ゼミ、③Environmental symbiosis(環境共生)探究ゼミ、④Human Science & culture(人間科学と文化)探究ゼミ、⑤Diversity, Equity & Inclusion(多様性・公平性・社会包摂)探究ゼミ)に分かれます。令和7年8月に開催される国際サミット本番に向けて、それぞれの探究ゼミごとに設定した課題について対話を通して理解を深めていくことになります。今回は、参加者同士の初顔合わせということで緊張している様子もありましたが、同じ探究ゼミの仲間とともに各自のテーマについて活発に意見交換を行いました。これから対話がどのような形で進んでいくのか、とても楽しみです。

11⽉30⽇(⼟)、12⽉1⽇(⽇)の⼆⽇間にわたり本校⼭岳部のオリジナル企画「地図
に残るチャレンジ第⼀弾」(Border to Border)を⾏いました。
これは、⼭岳部員と顧問、計19名が栃⽊県と福島県の県境(追分の明神︓住吉⽟津島神
社)から宮城県と福島県の県境まで約130kmをリレー形式でランニングするというもの
です。
初⽇は多少⾬に降られたものの、想定よりも速いペースですすみ、16時には⼆本松
市まで到達しました。⼆⽇目も天候に恵まれたおかげで13時にはゴール地点まで⾛り
きることができました。このチャレンジへ向けて部員たちは放課後、信夫⼭周辺でのラ
ンニングに取り組んできました。その甲斐あって部員の中にはキロ4分半というペース
で担当区間を⾛りきる⽣徒もいました。
全員で⼒を合わせれば「地図に残る」ビッグチャレンジを達成できるということを実
感し、部員たちは次の目標に向けて意欲的に部活動に取り組んでいます。
スタート地点 ↓

⽮吹付近 ↓

郡⼭付近 ↓

家族の応援 伊達付近 ↓

ゴール地点 ↓
