福島高校ニュース

Japan Super Science Fair (JSSF) 2021 ONLINEにて国際共同研究の成果を発表しました

 2021年6月29日(火)~11月11日(木)までオンライン会議システムを利用して、タイ王国プリンセスチュラポーン高校の生徒4名と安積高校の生徒3名と本校の生徒2名で国際共同研究の活動を行いました。活動の目標は国際的なチームで協働して課題研究を行い、JSSF 2021 ONLINEで発表することでした。

 生徒たちは、活動期間中、オンライン会議を概ね週1回のペースで行い研究活動を行いました。活動開始時はアイスブレーク活動を多くとり、互いの信頼関係を確かなものとしていました。夏休み前には全員一致で研究テーマを決め, 研究の方針を決めておりました。夏休みから9月にかけては, 共通の教材を用いて研究に必要な情報技術の知識・技能を全員で身につけていました。9月末には研究の役割分担決め, 10月まで各校でそれぞれの学校で研究を実施しました。そして実験結果を全員で考察し、プレゼン資料を協働で作成・完成させ、発表の練習を協働で行っていました。

 11月2日(火)~5日(金)にJSSF 2021 ONLINEが開催されました。生徒達はここで、国際協働研究活動の成果を発表しましたが、発表は各校2名ずつ計6人で分担して発表しました。発表は非常に息の合った素晴らしい発表で、聴衆からは多くの質問をいただくことができました。また、他校の教員からは研究内容や研究方法は非常に興味深いという言葉もいただきました。彼らが協働で行った課題研究は、多くの聴衆に興味を抱かせる成果を得ることができました。

 一般的に国際協働研究活動は非常に困難な活動です。英語力や個性の違いを乗り越えて研究を続ける調整力・忍耐力が必要になるだけでなく、国・地域の違い、学校の違い(主に学校行事の時期のズレなど)、時差、文化の違いなど様々な乗り越えるべき壁が出てきます。彼らはこの国際協働研究でこれらの困難を乗り越え、信頼関係を築きながら素晴らしい研究・発表を行うことができたと思います。生徒たちもこの困難を乗り越えたことで、国際的な集団の中で未知な領域を開拓していくための貴重な成功体験を得ることができたと思います。

 コロナ禍の中で、このような素晴らしい国際的な発表の機会や国際共同研究を支援してくださった立命館高校の皆様、安積高校の皆様、タイ王国チュラポーンサイエンス高校の皆様に関しては本当にありがとうございました。

 

※写真はJSSFでの発表の様子(左)と最後のオンラインミーティングでの記念撮影の様子(右)