挑戦して失敗して、限界を突破せよ!!
2025年9月30日 16時45分 2期制の本校は,本日前期末の全校集会を行い,その後同窓生であるアポロガス会長の篠木雄司様の特別講演会が行われました。
全校集会に先立ち,賞状伝達式では,全国高校新聞年間紙面審査賞で優良賞に輝いた梅章編集部の皆さん,東北高校新人陸上競技選手権で400mHで第7位に入賞した田部さん,県高校新人大会アーチェリー競技で優勝した男子団体の皆さん,RC70mR第2位の佐藤さん,RC50・30mR第2位の小林さん,県高校囲碁新人大会男子個人戦で優勝した山上さん,SSH生徒研究発表会で奨励賞を受賞したSS部の皆さん,高校生模擬裁判選手権オンライン大会で準優勝した有志生徒の皆さん,化学グランプリ2025で金賞,日本生物学オリンピック2025で銅賞を受賞した白坂さんに校長先生から賞状が伝達され,全校生から大きな拍手が贈られました。おめでとうございます。今後のさらなる活躍を祈っています。
全校集会では,校長先生から「挑戦して失敗して,限界を突破せよ !!」という内容のお話をいただきました。
お話は「君たちは福高OBの有名人を知っているか?」と,校長先生自らフロアに降りて生徒たちに答えを聞くところから始まりました。多くの卒業生が,本校の自由な校風と多様で個性あふれる人との出会いが,その後の人生の大きな糧となったと話している。しかし,最近はSNSの影響もあり,同調圧力が強まる中で自分を出せなくなり,イノベーションが起きづらくなっているのではないか? との危惧が示されました。
その上で「世界を変えるSTEAM人材」(朝日)という本から,イノベーションを起こす人には「型にはまらない(Think out of the box)」「ひとまずやってみる(give it a try)」「失敗して、前進する(fail forward)」という3つの共通点があるということを,そして「まちがえる脳」(岩波新書)からは,「脳はいいかげんな信号伝達をしてまちがえる。それは避けられない。しかし,だからこそ,柔軟で,斬新なアイディアや発想が生まれ,創造ができる。まちがえるからこそ一人一人の成長を生み,回復を促し,個性をつくっている」ということを話されました。
これらから「安全圏から飛び出して,不完全であってもやってみて,失敗したらそこから何かを学びさらに前進する。福高生には,たくさん挑戦して失敗して,限界を突破していってほしい」と,生徒たちの大きな飛躍を期待するお話でした。
特別講演会では,篠木様は「太宰府天満宮の門外不出の梅がなぜ福高の前庭に植えられているのか」「太宰府天満宮との約束」を話されました。
「多くの同窓生が,東日本大震災や原発事故による厳しい環境にも負けず頑張っている後輩たち励ますために何かできないかと考え,太宰府天満宮に梅の木を恵与していただけないかと働きかけました。一方で,太宰府天満宮も,震災で大変な思いをしている東北のために,何ができるのかを真剣に考えてくださっていました。同窓生の熱心な働きかけと太宰府天満宮の思いがやっと実を結び,門外不出の梅の木が本校に恵与されたのです。」「太宰府天満宮からは『今度は福島から全国に笑顔を届けてほしい。そして全世界を勇気づけてほしい』とお話があり,同窓生たちもそれを約束しました。皆さんにも『福高の暁』に込められた思いを理解していただき,全国に笑顔を,世界に勇気を与えてほしい」というお話でした。
明日から今年度の後半戦が始まります。失敗を恐れずチャレンジし,失敗から学んで前進するという姿勢を忘れず成長してほしいと思います。そして「福高の暁」の前を通ったときは,先輩方からのエールを思い出してくださいね。