知性と人間性を磨く
2024年12月18日 16時45分本校は,令和6年の授業日が今日で終了し明日から冬季休業に入るので,本日は全校集会を行いました。今回の全校集会は,インフルエンザなどの感染症で欠席している生徒が多いことからリモートで行い,生徒たちは賞状伝達式や校長先生のお話などを各教室で視聴しました。
全校集会に先立ち行われた賞状伝達式では,写真部・囲碁部・将棋部・SS部・剣道部・バドミントン部・アーチェリー部・有志団体の皆さんに,校長先生から賞状が伝達されました。福島ロケットチャレンジ2024で優勝した有志団体の皆さんをはじめ,県大会で優勝・上位入賞を果たした皆さんおめでとうございました。これからも力を合わせて活動し,さらなる高みを目指して頑張ってください。
全校集会では,校長先生から,今年の1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々に,福島県高等学校長協会が「福島から能登 未来へ」という冊子を作成し,それを被災地の皆さんにお届けしたというお話から,校長先生から見た能登の現在をお聞きしました。この冊子は,東日本大震災・原発事故とそれに伴う避難生活や風評被害とのたたかい・台風による大水害・数年後に発生した2度の大地震などを経験した福島の方々からいただいた400を超えるメッセージ集です(内容は「福島から能登 未来へ」をクリックすると読むことができますのでぜひご覧ください)。
能登の被害は甚大で,まだ至る所に撤去されずに残っている瓦礫があり,最近になって校舎の危険性が判明した高校が,離れた場所の校舎での授業を余儀なくされている例もあるそうです。そんな中でも生徒や先生方は負けてたまるかという気持ちで頑張っていて,意思の強さが感じられたとのことでした。そのうえで,福高生には「苦しんでいる人や困難に立ち向かっている人たちを理解し,そういう人たちの力になれるよう知性と人間性を磨いてほしい」というお話をされました。
また,3年生には「力を発揮するには,自分でコントロールできる目の前のことに全力を尽くし,コントロールできないことはあるがままに受け入れる。そう考えて存分に力を発揮してほしい」というエールをいただきました。
教務主任からは,「好きなことをとことん掘り下げた先輩」「課題を指示した日に提出した先輩」「なぞることを勉強だと勘違いしていないか?」「100点でなくとも100%の力は発揮できる」などの話を通して,勉強に対する姿勢や方法を改めて点検してほしいというお話がありました。
梅や桜はこの寒い時期に美しい花を咲かせる力を蓄えると言われています。新年が飛躍の年となるよう知性と人間性を磨き,力を十分蓄える冬季休業を過ごしてください。