「真善美」を大切に(第77回卒業式)
2025年3月1日 16時45分本日は,麗らかな春の日差しに包まれて,福島高等学校第77回卒業式を挙行しました。
管弦楽部が演奏するエルガーのニムロットとともに卒業生が入場し,国歌斉唱の後,担任が卒業生266名一人一人を呼名し,丹野校長が「本校において普通科の全課程を修了したことを証する」と卒業証書を読み上げ,代表の田巻文寛さんに授与しました。
校長は「探究の精神を持ち」「人としてどう生きるかを考え」「多くの美しいものに触れて感性を磨く」こと,すなわち「真善美」をこれからも追い求め続け,大いなる飛躍を遂げ人生を素晴らしいものにしてほしい,と式辞を述べました。
来賓の福島県議会議長 西山尚利様からは,「自立」と「未見の我」という言葉をいただきました。「自立」とは周りに頼れる人をたくさん作ることであり,「未見の我」は試練を経て成長した新たな自分のことです。信頼できる仲間をたくさん得て成長してほしいという餞の言葉でした。
PTA会長 安田敬様からは,「進学先の大学の評価と皆さんの社会の評価は比例しない」「感謝の心をもって誠実に生きること,信じた自分の道を生き抜くこと」が大切だというお話をいただきました。
同窓会会長 芳賀裕様からは「高い志をもち夢の実現に邁進し,これからの歴史をつくってほしい」と若者へ大いなる期待を託しました。
在校生を代表して裕人さんは,「私たちが尊敬し憧れである先輩方の背中を精一杯追いかけて,先輩方が創り上げた新時代の福島高校をさらに発展させます」と力強く宣言しました。それを受けて,卒業生代表の神植大生さんは,「各行事を全力で駆け抜けながらも日々の勉強や部活動に励むことができたのは,先生方や友人そして保護者の方々のおかげです。これからも私たちの成長を見守ってください。そして後輩である皆さんは,私たちを超えて福島高校をさらに誇りある学び舎にしてください」と感謝の気持ちと後輩たちへの期待を込めた挨拶をしました。
最後に,レミオロメンの「3月9日」が流れる中,卒業生は福島高校を巣立っていきました。
冬の寒さを乗り越えて,前庭の梅の蕾も膨らみもうすぐ花を咲かせます。「徽章は薫りのいみじき梅花」を胸に大きく羽ばたいてください。
なお,前日に行われた各賞授与式では,次の方々が受賞しました。皆さんの3年間のたゆまぬ努力が実を結びました。おめでとうございます。
齋藤英語賞 大須賀文音さん
海野体育賞 鳴海春佳さん
加藤文化芸術賞
(スーパーサイエンス部)遠藤涼馬さん,髙野由規さん,渡邉優珂さん,猪狩治喜さん,阿部のどかさん,菊池梨央奈さん
(スーパーサイエンス部)平野陽太さん,小山拓希さん,
(梅章委員会)樽川理菜さん,山田愛莉さん