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福島高校ニュース

「福高リベラリズム」とは

2025年3月19日 16時45分

IMG_2334 今日は令和6年度の終業式を行いました。前日の天気予報で気温が急激に低下するという予報があったため,急遽オンラインでの終業式となりました。

 終業式に先立ち賞状伝達式を行いました。賞状を伝達されたのは「中高生情報学コンテスト」「ロケット甲子園」で全国大会に出場したSS部の生徒,23年ぶりに「高等学校選抜剣道優勝大会」全国大会への出場を決めた剣道部,「県高等学校新人体育大会」で県3位,「東北高等学校合同チームラグビーフットボール大会」で東北3位となったラグビー部,「県高等学校室内アーチェリー大会」で個人1位~3位となったアーチェリー部の皆さんです。上位大会での活躍とさらなる努力を期待します。

 終業式の校長先生のお話は「福高リベラリズムとは何か?」というお話でした。「福高は,旧制中学時代から生徒の自主性を尊重するリベラリズムが伝統で,自由闊達な雰囲気があり,梅苑祭の毎年開催もその一つだった。ところがその自由をはき違え,生活態度が乱れたり事故が起きたりした時期もあり,自由には責任が伴うといった議論が繰り返された。その後社会はさらに大きく変化し,社会の分断と対立が進み「自由」は行き場を失いつつあるように見える。しかし,このような時代だからこそ,福高のリベラリズムを『自由の精神』として継承し,あらためて根本に据えるべきと思う。『自由』は人類が受け継いできた普遍的な価値であり,ヘーゲルが言うように『他者の自由を侵害しない限り対等に互いの自由を認め合うことをルールとした社会をつくる』しかない。この『自由の相互承認』の原理をもとに,福高のリベラリズムを鍛えなおす必要がある。また,これから社会のあらゆるところで求められるイノベーションのゆりかごは『多様性』であり,『自由』は時代の要請でもある。『伝統』も今までのものをただ引き継ぐのではなく,時代や社会の変化に合わせてしなやかに変化するものだ。福高の伝統もそうあってほしい。」という内容でした。人々の考え方や価値観は時代とともに大きく変化し,10年後の社会で大切にされる考え方はさらに違ったものかもしれません。このように変化の激しい時代にあっても,社会の先頭に立って次の時代を切り拓く逞しい若者が本校から数多く巣立ってほしい,そういう期待を込めたお話でした。

 皆さん一人一人が福高の新たな伝統を生み出す主役であり,福高を卒業すれば社会の主役です。そういう気持ちをもって,新年度も高い理想をもって生き生きとした学校生活を送りましょう。

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