9月22日(日)に弘前大学で開催された国際学会「11th Educational Symposium on RADIATION AND HEALTH by Young Scientists(ESRAH2024)」に、本校の生徒4名(2年生3名、1年生1名)が参加し、「ラドンなどによる自然放射線被ばくの国際比較」に関する研究の成果を発表してきました。生徒たちにとって、英語でのポスター発表や海外の方に向けた研究発表は初めての経験でしたが、研究発表を通じた交流の楽しさや手ごたえを感じることができたようです。この国際学会ではLNTモデルに関する講演を聴く機会もあり、LNTモデルの問題点についても新たに学ぶことができました。

9月19日(水)に金沢大学医薬保健研究域教授の田島敦先生によるオンライン講座が実施されました。「ヒトの病気に対する個人差をゲノムから読み解く」をテーマに、ヒトゲノムの多様性について、わかりやすく講義を実施していただきました。
オンライン講義の様子①↓

オンライン講義の様子②↓

生徒の感想
・最近の生物の授業で知ったことが、現在の医療の最先端の現場で利用され、調査されていることが実感され、とても楽しかった。
・最近、遺伝子について習ったところで、昔から興味があったので、詳しく知ることができて楽しかった。すべては遺伝子からできているのだなと実感して、それを利用して医療にいかすことができることにとても興味がわいた。
・薬や手術による治療だけではなく、将来は遺伝子で原因を調べたり個人個人に合う治療法を見つけたりすることで、治療の成功率が少しでも上がるかもしれないと思い、自分がこれからどんなことを研究していくかを考えたいと思った。
・ゲノムを調べるだけでこんなにも色々なことが分かるということはとても興味のわくことでした。この技術がより広まれば、病気の予防にもつながったり、病気になったとしても、より良い方法で治せたりするなと感じました。
9月16日(日)にライトキューブ宇都宮を会場に実施された、日本植物学会第88回大会にスーパーサイエンス部2年生4名(安西蒼太さん、佐藤碧人さん、那須瑛太さん、渡辺裕貴さん)が参加しました。4名は「異科接ぎ木による根粒菌の利用」をテーマにポスター発表を行いました。他校で接木について研究を行っている班もおり、貴重な情報交換ができました。
参加した生徒達↓

ポスター発表の様子①↓

ポスター発表の様子②↓

9月7日(土)に東北大学青葉山キャンパスにて、東北大学が主催する「科学者の卵養成講座ジュニアコース」でスーパーサイエンス部1年生5名が、小中学生向けの実験屋台を実施しました。「福高からの挑戦状 ボールが落ちない構造を導き出せ」をテーマに、耐震構造について理解を深めてもらう実験を行いました。
当日は発想豊かな小中学生により、様々な耐震構造が制作されました。参加した高校生にとっても学びの多い、充実した時間となりました。
準備の様子↓

実験の様子①↓

実験の様子②↓

実験屋台を実施した生徒達↓

本校の1年生7名が神戸大学が主催する第4回中学生・高校生データサイエンスコンテストに参加いたしました。このコンテストは巨大な表データからビジネス上の課題を見つけ、課題解決するアイデアをデータをもとに提案するコンテストです。
生徒たちの頑張りを応援するために、事前に学校側でも2024年7月22日(月)にデータサイエンスコンテスト対策講座を開催いたしました。対策講座は主に、CRISP-DM(クリスプ ディーエム)の流れとコンテスト全体の流れについて説明した後に、度数分布表や基本統計量をデータから作成するためのExcel関数に関しての実習を行いました。パソコンに不慣れな生徒やExcel関数を使える生徒と様々な生徒たちでしたが、今回の大会参加を通して、データ分析力や課題発見能力を鍛え、成長することができたようです。

2024年9月4日(水)にいわき市文化センターで開催された第13回環境放射能除染研究発表会にて、本校生徒が放射線に関する研究を2件発表してきました。2年生の生徒たちは発表の際に専門家からたくさん厳しい指摘を受け、自分たちが次に行う研究の改善点を得ることができたようです。発表を行った1年生たちも、発表を通して専門家の人たちと直接交流し、貴重な機会となりました。生徒たちはこの行事を通して、研究に関して新たな視点を獲得できたようです。

8月24日(土)に実施された梅苑祭(1日目)で、スーパーサイエンス部は福島高校におけるエッグドロップチャンピオンを決める「Egg Drop limitless」を開催しました。EggDropは福島高校では全生徒が1年生の時に取り組む科学実験で、3階から卵を落としても割れないようにするプロテクターを「紙」と「ノリ」だけで作ります。参加者は8チーム(教員6チーム、生徒2チーム)でした。8チーム中5チームが成功するハイレベルな争いは、1学年のチームである「殻やぶり」の優勝で幕を閉じました。
プロテクターの作成に熱心に取り組む生徒達↓

個性豊かなプロテクター↓

優勝チーム「殻やぶり」初代チャンピオンになりました↓

参加者で集合写真を撮りました。来年の第二回も楽しみです↓
3年次の理型クラスを8月20日(火)に2クラス、22日(木)に2クラスに分けて、SS探究「表現力養成講座」を実施しました。
このイベントは通称「4時間実験講座」と呼ばれるもので、生徒らは、物理、化学、生物の3分野から1つの分野を選択し、実験・実習を行うものです。
通常の理科の授業内では実施することのできないハイレベルな実験と考察に頭を悩ませながらも、生徒たちは主体的な態度で各講座に臨んでいました。

△ 物理講座「慣性モーメントと力学的エネルギー」

△ 化学講座「無機物質の同定」

△ 生物講座「DNA型鑑定」
8月6日(火)から7日(水)にかけて、本校1年生の希望者を対象に「つくば研修2024」を実施しました。
今回の研修では、つくば市にある多くの研究機関を訪問し、最先端の科学技術や研究に触れる貴重な機会となりました。
<1日目の研修場所>
・JAXA(宇宙航空研究開発機構)
・物質・材料研究機構(NIMS)
・食と農の科学館
・地質標本館
(※食と農の科学館と地質標本館は選択制)



<2日目の研修場所>
・筑波実験植物園
・高エネルギー加速器研究機構(KEK)
・サイバーダインスタジオ
・地図と測量の科学館
(※サイバーダインスタジオと地図と測量の科学館は選択制)




研修中、生徒たちは講師の話に真剣に耳を傾け、メモを取る姿が印象的でした。また、積極的に質問をする姿勢が見られ、自らの学びを深めようとする意欲が感じられました。
<生徒の声>
「つくば研修を通して、たくさんのジャンルのことについて学ぶことができました。また、普段は入ることができないような場所に入って話を聞くというとても貴重な経験ができて嬉しかったです。」
「多くの貴重な知識を本などで読むのではなく、実際に見て聞くことで、より深い内容を抑えることができた。自分はあまり進路が明確に決まっていなかったが視野が広がりこれからを考えるきっかけとなった。研修に協力してくれた方々は優しく、有意義な2日間となった。」
「どの施設の方もとても楽しそうに生き生きと仕事をされている姿が印象的でした。本当にその分野が好きなことが伝わってきて、言葉の節々から愛とプライドを感じられて、素敵だなと思いました。」
つくば研修を通じて、生徒たちは多くの刺激を受け、科学技術や研究に対する興味を深めることができました。この経験を今後の探究学習や将来の進路選択に活かしていくことを期待しています。学校としても、引き続きこのような実践的な学びの機会を大切にし、生徒たちの成長を支援しててまいります。
