[学校行事・部活動]
リベラルゼミ2024・第4回
10月24日(木)の放課後、梅苑会館にてリベラルゼミが開催されました。今回は、津田塾大学学芸学部准教授の北村文先生を講師にお招きし、「身のまわりの“世界”と自分のアイデンティティを見つめ直す」という演題で、ジェンダーについて考えました。
「リベラルアーツとは、自分になるための学問である」という観点から、「わたし」を自分だけでは決められないという不自由さを抱える存在である自分や、ジェンダー規範やジェンダー実践について、初学者でも分かりやすい語り口から本質に迫るゼミとなりました。現実の問題や複雑性を、ことばによって見えるようにしたり捉えなおすことこそ、リベラルアーツの学びであるという先生のお話に刺激を受け、講義後の質問では多くの生徒が自身の思いを自分なりのことばで表現してくれていたように思います。
今回は、本校生のみならず、桜の聖母高校と福島商業高校からも参加者が来てくれました。今年度から、リベラルゼミは近隣の学校にも開放しています。本校を軸に、こうした高校生同士の知のネットワークが広がることを期待しています。
ぼうさいこくたい2024 in 熊本
10月19日(土)、本校2年生2名が「ぼうさいこくたい2024 in 熊本」に参加してきました。
2020年度から宇和島NPOセンターが主催するオンラインでの「防災ゼミナール」に参加してきて5年目となる今年は、2022年から3年連続で「ぼうさいこくたい」にて共同でのワークショップを開催しました。全国から集まった6校の高校の生徒たちが、それぞれに取り組んでいる防災に関する取り組みを共有しながら、今年の能登半島地震、豊後水道地震などの事例を踏まえて、会場参加者とともに今後の防災や復興のあり方について議論してきました。
過去の災害を学び、よりよい未来を創るために、今、何を教訓として語り継ぐのか、高校生目線での熱い議論が交わされた場でした。
なお、この取り組みは、県教委による「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」の一環として実施しました。
2学年 研修旅行最終日
10月19日 研修旅行最終日
研修旅行最終日となりました。
本日も朝から曇りでした。
午前中の行程では、少し雨が降ることがありましたが、
無事、河村能楽堂で能を観覧・体験し、北野天満宮では受験生となるため参拝をしてきました。
午後になり、京都駅から福島駅に向け新幹線に乗車し帰り始めました(13:16)。
2学年 研修旅行4日目
10月18日 研修旅行4日目
二日目の朝から続いている朝練も本日は5時からでしたが、
一生懸命に宿の周辺を走ったり、京都の町を散策したりしました。
本日は朝から曇りや小雨ではありましたが、
午後からは天気も良くなり良い文化探究日和となりました。
生徒たちは今日も充実した1日を過ごしたようです。
朝、蛤御門で弾痕を確認する生徒↑
2学年 研修旅行3日目
10月17日 研修旅行 3日目
今日は朝から快晴となり、とても良い研修日和となりました。
生徒たちは各SS班に分かれ神戸、大阪、京都などで研修へ行って参りました。
お忙しい中、ご指導いただいた各事業所の皆様、本当にありがとうございました。
2学年 研修旅行2日目
10月16日 研修旅行2日目
天候は曇りでしたが、過ごしやすい気温でした。
本日のSSH高校交流組は午前中に東大寺や法隆寺、海遊館で研修し、
その後天王寺高校、奈良青翔高校で交流してきました。
自主研修では徳島の野島断層、人と未来防災センターにそれぞれ分かれて行ってきました。
2学年 研修旅行1日目
10月15日 研修旅行1日目
早朝福島駅を出発しました。
途中新幹線から富士山の山頂が見られる天候でした。
SS交流会では各班で発表したり、相手校の研究を聞いたりし、
新たな発見があったようです。
自主研修の生徒たちも無事宿に到着し、
19:30からの高嶋市長のお話に耳を傾けておりました。
WWLコンソーシアム構築支援事業「学問論演習」
本校の生徒3名(1学年)が東北大学との連携事業である「学問論演習」に参加しています。この事業は世界で活躍できるグローバル・リーダーの育成を目的としており、個に応じて文理横断した高度な学術的知識を東北大学の先生方から直接学ぶことができるものです。
参加している生徒たちは、これから週に1回、半年間にわたって大学生と一緒に学び、ディスカッションや共同研究を通して知識を深めていくことになります。半年後に、それぞれの研究テーマがどのような形に実を結ぶのか、とても楽しみです。
福高生よ 失敗を恐れるな!!
2期制の本校は,本日前期末の全校集会を行いました。
賞状伝達式では,東北高等学校新人陸上競技大会で1,500mで7位となった陸上男子部員,福島県高校囲碁新人大会で優勝するなど優秀な成績を収めた部員の皆さん,スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会でポスター発表賞を受賞したSS部の皆さん,高校生模擬裁判選手権オンライン大会で準優勝した皆さん,おめでとうございます。今後のさらなる活躍を祈っています。
校長先生からは,「失敗を恐れるな」「変革マインド」「限界突破」などをキーワードにしたお話をいただきました。校長先生は,今年の夏にグローバルな企業のトップの方々が集う会に参加し,その方々から「今までの日本は,画一的・横並びの考え方でイノベーションが阻害されてきたのではないか」「未来が予想しにくい時代にあって,今までの延長線上では私たちが望む社会にはならない」「協働し新しい価値を創り出すことが大切である」などの話を聞いたそうです。校長先生は,このような力を身につけるには「コンフォートゾーンに安住せず,失敗を恐れずチャレンジする」「失敗から学ぶ」「変革マインドをもつ」「限界突破に挑戦する」ことが大切だと考えており,本校のSS探究や各種行事にも失敗を恐れず果敢に取り組んでほしいと話されました。
進路指導主事は,先祖のお墓参りをした時に,戦争で亡くなった親族の当時の状況を調べてみたという自分自身の体験を「私の戦争体験」と題して話をしました。出征時に贈られた日の丸を取り出し,その日の丸に誰がどんな寄せ書きを書いたのかを見れば当時の状況が見えてくるし,もっといろんなことを知りたくなる。知れば知るほど疑問が湧いてきてより深く知りたくなるのだ,という内容でした。
明日から今年度の後半がスタートします。大いなるチャレンジ精神をもち小さな疑問も徹底的に深堀する,そんな姿勢で今までに見たことも経験したこともないようなワクワクする世界に足を踏み入れ,自分自身も大いに成長してください。
非常食作りワークショップに参加しました
8月31日(土)に福島市国際交流協会主催の「非常食づくりワークショップ」が福島市AOZ調理室で開催され、喜古朱里(2年)さんが参加しました。当日は、福島市在住の外国籍の方々と共同で非常食づくりにチャレンジしました。
調理の様子↓
出来上がった料理。美味しそうです。↓
出張リベラルゼミ・浜通りフィールドワーク
8月28日(水)、参加を希望した有志生徒12名と教員4名で、浜通りへのフィールドワークを実施しました。
浪江町津島地区での巡検、東日本大震災原子力災害伝承館と震災遺構・浪江町立請戸小学校を見学してきました。
伝承館では、常任研究員の葛西優香様より、ご自身のキャリアパスを踏まえて、現在取り組むまちづくりの取り組みについてご講演いただきました。
「浜通りを知り、浜通りで考える。」をテーマにしたこの企画も、今年で3年目となりました。今後も継続して多くの生徒と浜通りを訪れたいと感じました。
※この企画は、県教育庁高校教育課による「令和6年度 震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」の一環として行われました。
山岳部 夏山合宿
8月1日から4日まで、山岳部が北アルプス立山連峰で夏合宿を行いました。
連日の晴天の中、立山三山、奥大日岳を登り、3000mの山々を楽しみました。
梅苑祭での花火・クラウドファンディング終了について
皆様にご支援いただきました、「高校文化祭花火プロジェクト:30万円の資金を集めて夢を実現!」は目標金額を達成し、募集を終了いたしました。ご支援くださった皆様、誠にありがとうございました。当日は皆様のご支援に感謝し、文化祭を締めくくりたいと思います。
・花火にご招待プランの皆様は、代表者からの返礼メールを削除せず、当日確認できるようスマートフォンなどでお持ちの上ご来校ください。
・ご来校の場合、駐車場はございませんのでお車でのご来校はお控え下さい。
令和6年度福島高校文化祭「梅苑祭」のおしらせ
令和6年度文化祭「梅苑祭」は、福島高校にて8月24日(土)25日(日)開催します。一般公開ではチケットの必要はございません。
難関大セミナー・2日目
8月13日、東京大学本郷キャンパスにて、東京大学経済学部教授の松井彰彦先生による模擬講義「ゲーム理論はおもしろい」を受講しました。
その後、本校と安積高校のOBOGの東大生との懇談会では、大学生活のことや受験勉強に関して、真剣に質問する生徒の姿が見られました。
天候にも恵まれ、充実した2日間のセミナーになりました。参加生徒の今後の変容ぶりに期待したいと思います。
難関大セミナー・1日目
8月12日から、難関大学志望者19名が参加する「難関大セミナー」が開催されました。今年は、安積高校と白河高校の3校合同で開催しました。
1日目は、北九州予備校・東京校にて、事務長の小島信二様より講話を頂戴し、英語・数学・国語の講師陣から講義いただきました。
夕食後の3校合同の勉強会では、英語・数学・国語の東京大学の過去問を解き、今後の勉強の指針を確認しました。
その後は、学校の枠を超えて、夜遅くまで自習に取り組む生徒がたくさんいました。
チアリーダー部が「福島わらじ祭り」に参加しました
8月2日(金)にチアリーダー部が「福島わらじ祭り」のわらじおどりに参加しました。当日は沢山の人出があり、多くの方々にチアリーダー部のわらじおどりを見ていただく事が出来ました。
わらじ踊りの様子①↓
わらじ踊りの様子②↓
わらじおどり後にFTVの皆さんと集合写真を撮りました↓
高校生模擬裁判選手権・オンライン大会・準優勝!
2年生4名が主体的・積極的に取り組みつつ、支援弁護士の先生方のお力添えをいただきながら、大会までたどり着きました。当日は、その甲斐あって、準優勝という見事な結果を残すことができました。福島高校では、生徒な主体的な活動を今後も支援していきたいと思います。
「UCL Japan Youth Challenge 2024」DAY7-DAY8
UCL研修もいよいよ終盤を迎えています。
DAY7では、研修の集大成として各グループで設定したそれぞれのテーマについてスピーチを行いました。講義の合間や帰宅後にグループで推敲を重ね、本校生「Protection of Space」というテーマで発表を行いました。研修を通して得た知識を基に、自分たちで調べ、考え、ディスカッションを通して1つの結論を導く過程を全員が楽しんでいました。
DAY8は午前中に市内観光をして、午後には修了式に参加しました。国籍も文化も違う仲間と過ごした研修期間は、とても貴重な体験となり、生徒たちも自信をもって英語で考え、発表するスキルや姿勢を身に付けることができました。
「UCL Youth Challenge 2024」(Day6)
昨日に引き続き、午前中に「UCLキャンパスツアー」、「言語レッスン」、午後には4つの講義を受講しました。「UCLキャンパスツアー」では、本校OBの大沼教授より説明を受け、UCL構内にあるジャパニーズ・ガーデンや、UCLで学んだ伊藤博文を含む3名の留学生、長州ファイブ、薩摩スチューデントなどについて理解を深めるとともに、UCLの随所に日本を感じることもできました。午後の講座では、工学科学、デザイン論など、昨日に引き続き専門分野に関する講義を受けました。
UCLはイギリスでも古い歴史を持つ大学ですが、英語の環境にも慣れ、大沼教授や活躍する日本人研究者との交流を通してUCLを身近に感じているようです。研修も残り少なくなってきましたが、生徒たちの価値観や視野が確実に広がっていることを感じます。
「UCL Japan Youth Challenge 2024」(DAY 5)
研修も5日目に入り、折り返し地点を過ぎました。 午前中に「UCLの入学説明」、「言語レッスン」に参加し、午後は3つの講義に参加しました。「言語レッスン」では、地球と火星の類似性についてグループで話し合ったりリスニング活動を行い、午後の講義では、ナノエレクトロニクス、行動遺伝学、といった各分野の専門の先生方による英語の講義を受けました。大学レベルの講義に苦戦している様子でしたが、さまざまなアクセントで話される英語をなんとか理解しようと懸命に取り組んでいます。
イギリスでの生活にも慣れ、参加者同士の絆も深まってきました。講義の内容についてはもちろんですが、出身国の文化、生活、日常的な事柄について英語で積極的にコミュニケーションを図ることができるようになり、楽しみながら研修に参加できています。
「UCL Youth Challenge 2024」(Day4)
本日は研修4日目です。UCLに移動し、DAY2で訪れたUCL Mullard Space Science Laboratoryの先生方を講師にお迎えし、グループワーク、グループディスカッションを行いました。これまでの講義で、様々な切り口から「宇宙」について考えてきましたが、宇宙時代に生きる私たちの課題の気づき、その課題の重要性、その課題の解決に前向きに取り組むことができる要因、逆にその課題遂行を困難にしている要因などについて英語で議論を深めました。難しいテーマですが、様々なバックグラウンドをもつ他の参加者と英語でディスカッションを行い、問題の捉え方に対する視野を広げることができたと感じています。
福島県チームは講師の先生にお土産として「赤べこ」を贈呈しました。
「UCL Japan Youth Challenge 2024」(DAY3)
本日は、Hughes Hall, University of Cambridgenにて、今年のテーマである「Space and Us」に関連した講座を受講しました。午前中の講義の一部として、ロボティクスに関する講義では、生体模倣を利用したソフトロボットの研究開発に関する講義を、午後の講座ではケンブリッジ大学の研究者による講義を受講しました。講義終了後には質疑応答が活発に行われるなど、参加者は熱心に参加していました。また、市内観光やパンティングにも参加し、充実した一日を過ごしました。
明日は、2日間滞在したUniversity of Cambridge Robinson College を出発しUCLに向かいます。
高校生模擬裁判選手権に向けて
8/3(土)に高校生模擬裁判選手権・オンライン大会に出場する4名が、福島地方裁判所内の法廷で本番直前の練習を行いました。裁判官・検察官・弁護士の先生方の立ち会ちの下、裁判員裁判でも使われる実際の法廷で練習を行いました。検察側・弁護側のいずれにも共通する説明の仕方や、それぞれの立場に必要な視座などについて、先生方のご専門から貴重なアドバイスをいただく機会となりました。このような場を設けていただいた先生方のご協力に、心から感謝申し上げます。
傍聴席には、本校生6名や橘高校2年生3名を含む多くの皆さんに足を運んでいただきました。
(福島民友新聞7月24日朝刊より)
(2024年7月30日福島民報朝刊より)
「UCL Japan Youth Challenge 2024」(DAY 2)
本日は午前中にUCL Mullard Space Science Laboratoryに移動し、宇宙ロケットの仕組みや望遠鏡で太陽を観測するなどの体験を通して、今年のテーマである「Space and Us」について学びを深めました。午後にRobinson Collegeに移動し、フォーマルディナーを楽しみました。
明日からは、さまざまな専門分野に関する講義を受け、翌日以降にグループトークや最終発表を行います。
UCL Japan Youth Challenge 2024」
「UCL Japan Youth Challenge 2024」(7/27-8/4)に福島県から3名の生徒(本校生1名を含む)が参加しています。
本日(DAY1)は、立教英国学院にてウエルカム・イベントに参加しました。福島県チームは午前にウエルカム・イベントにて「自己・学校紹介」、午後に「アイスブレーキングアクティビティー」に参加しました。
「自由」の精神が時代を拓く(福島高校 体験入学)
今日は福島高等学校の体験入学日。朝の日差しはそれほどでもありませんでしたが,ちょうど体験入学が終了した頃に,雷が鳴り響いて強い雨が降りはじめ,帰路は大変だったと思います。そんな中,多くの中学生や保護者の皆様においでいただき,誠にありがとうございました。
今年の体験入学に参加していただいた中学生は約480名で,入場時刻前にはすでに多くの中学生が入口前に集合していました。
全体会では校長先生から「現代は、変化の激しい予測不可能な時代です。そうした時代を生きていくために、福島高校では,解決困難な課題に挑戦し,新たな価値や社会を創造する,未来のリーダーを育てることを目指しています」「生徒たちは,自由の精神と伸びやかでおおらかな校風のもと,勉強・部活動・梅苑祭・SSHなどに一生懸命取り組んでいます」と本校の特徴を説明しました。また「次年度入学生から,各学年33単位となる予定で,自ら学び,自走する生徒を育てます」と次年度からの変更点も説明しました。
その後,学校紹介・SSH紹介・卒業生からのメッセージがあり,福島高校の魅力を在校生や卒業生たちがそれぞれの立場から語ってくれました。
質問タイム・休憩の後,50分間の体験授業が行われました。今回は国語1講座,社会2講座,数学5講座,理科3講座,英語4講座の合計15講座を開講しました。
数学では,定木だけで正方形の辺の中点を作図する幾何の問題に取り組んだり,タブレットでグラフを描いたりして数学の楽しさを味わいました。理科では,生物・化学・物理の実験を通して「なぜ?」を考えました。英語では,高校の教科書を読んで和製英語ではない本来の英単語を学び,国語では,伊勢物語を読んで登場人物の心情を考えました。社会では,「出島はなぜあの形をしているのか」「香川県が高知県からもらっているものは?」などの問いから「なぜ」を考える体験をしました。このように,福島高校では「なぜ?」を大切にした授業を行っています。
今日の体験入学で,福島高校の魅力を知っていただけたでしょうか。福島高校が築き上げてきた素晴らしい伝統の上に,先輩たちと一緒に新たな1ページを加えてみませんか? そんな挑戦者たちを福島高校は待っています。
軸をもつ
昨日までのスポーツ大会の熱気が冷めやらず,空には晴れ間が広がり一気に気温が上昇する中,本日福島高校は夏季休業前の全校集会を迎えました。
全校集会に先立ち,7月いっぱいで離任される先生の離任式と賞状伝達式を行いました。本校の卒業生である先生は「福島高校での経験を糧に,自分の目標を達成できるよう邁進します。」と挨拶されました。短い期間でしたが大変お世話になりました。
続く賞状伝達式では,陸上・テニス・ソフトテニス・山岳・剣道・アーチェリー・将棋・囲碁・SS部で活躍し優秀な成績を収めた皆さんに,校長先生が賞状を伝達しました。本当におめでとうございます。この夏,全国高等学校総合体育大会(通称インターハイ)にはテニス部女子とアーチェリー部女子が出場します。全国高等学校総合文化祭(通称全国高総文祭)には囲碁部・将棋部・写真部の皆さんが出場します。その他にも優劣に関係なく様々な活動に自ら一生懸命取り組んでいる生徒たちがたくさんいます。そんな皆さんを心から応援しています。
さて,全校集会では校長先生から,マツコの知らない世界に出演した富田京一先生(肉食爬虫類研究所代表)と医学コースの講演会においでいただいた坪倉正治先生(福島県立医科大学教授)のお話がありました。富田先生は自分の好きを追求した同級生,坪倉先生は使命感に駆られ原発事故後自ら南相馬で県民の健康と向き合ってこられた先生です。「二人とも自分の軸をもって追究し続けている素晴らしい方々です。皆さんも福島高校の素晴らしい環境を生かして勉励し,目標を成し遂げてほしい」というお話でした。
生徒指導主事からは「登下校時の交通ルールの遵守」と「どんなことがあっても諦めないで」というお話がありました。今年11月から道路交通法が大きく改正され,自転車については「車道の左側走行」「歩道は徐行」「ながら運転の禁止」など,交通違反に対する取り締まりが大きく変わります。ヘルメットの着用も含め,交通安全と法令遵守を徹底しましょう。もう一つは「夢は簡単に手に入らない。だから夢を実現するには壁に突き当たる。夢を実現するために真剣に取り組むことは決して恥ずかしいことではない。支えてくれる人・応援してくれる人が一人でもいれば嬉しいことだ。諦めないでほしい。」という生徒たちへの応援メッセージでした。
明日からの夏季休業が皆さんにとって有意義な時間となることを願っています。8月19日(月)には溌剌とした元気な姿で登校してください。
チアリーダー部が川俣町のイベントに参加しました
7月7日(日)にチアリーダー部が川俣町の道の駅で実施された、「七夕まつり」で演技を披露しました。当日は天気にも恵まれ、多くの方に演技を見ていただく事が出来ました。関係者の皆様、貴重な機会をいただきましてありがとうございました。
演技の様子↓
司会を務めたぺんぎんナッツ中村さんと記念撮影↓
祝勝利! 福島4-3福島東(梅桜戦)
4月13日(土)ほばら大泉球場で行われた梅桜戦では4年ぶりに勝利をつかむことができました。
一週間の応援歌講習を終え、球場に足を運んでくれた1年生。福高の新しい伝統を築き、応援の指導をしてくれた2,3年生の思いを胸に一生懸命に応援をしていました。その姿は、今まで福島高校が築き上げてきた福高生の雄姿でした。チアリーダー、應援團有志、管弦楽部、保護者の皆様、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
4月13日(土)の梅桜戦について
保護者・生徒の皆様
4月13日(土)の梅桜戦(福島・福島東定期戦)は予定通り実施します。
時 間 午前9時45分
場 所 ほばら大泉球場 三塁側スタンド
生徒の皆さんはもちろん、保護者の皆様も観戦可能ですので、ぜひ球場に足を運び応援をお願いします。
入学おめでとう
新入生の皆さん,入学おめでとう。
この体育館に入場し,自分の名前が呼名されたときどんな気持ちだったでしょうか? 今日からここが皆さんの新たな学び舎です。高校3年間は人生のほんの一コマかもしれませんが,とても濃密で自分の人生の方向を左右するかもしれない3年間です。1分1秒を大切に充実した時間を過ごしてください。
さて,入学式は,各担任が新入生一人一人を呼名し,校長が「ただいま呼名されました280名について,福島県立福島高等学校への入学を許可します」と宣言し,福島高校に新たな280名の仲間が加わりました。
校長は式辞で「福島高校は,自由・探究の精神・多様性・創造性に溢れた学校です。このような福島高校の伝統・校風を受け継ぎ,変化の激しい予測不可能な時代にあっても,課題を乗り越え持続可能な社会を目指さなければなりません。そのためには,世界を深く探究する高い知性,人の痛みがわかる豊かな人間性,自らと社会を変える変革マインドを育んでください」と述べ,新入生に福島高校での学びの在り方を示しました。
祝辞では,県議会議長から「出会ったことのない,成長した自分に出会ってください」,PTA会長から「夢をあきらめないで歩んでください」,同窓会長から「貪欲に知識を吸収し多様な人たちと強調して世界で活躍してほしい。太宰府天満宮から恵与していただいた梅の木も皆さんを応援している」とお祝いの言葉をいただきました。
これに対して,新入生代表の村上龍平さんは,「福島高校が築き上げてきた伝統を引き継ぎ,それぞれの輝かしい未来に向かって日々精進することを誓います」と力強く決意を述べました。
いよいよ君たちの新たなステージの幕が開きます。光り輝く3年間になるようすべてのことに全力で取り組んでください。教職員一同皆さんを応援しています。
宇宙は数学という言葉で書かれている
いよいよ今日から福島高校の新年度がスタートしました。
始業式に先立ち着任式を行い,校長先生から新たに着任された16名の先生方の紹介がありました。着任者を代表して教頭先生から「皆さんの成長のために全力でサポートします」という挨拶がありました。
始業式では,校長先生は「宇宙は数学という言葉で書かれている」というかの有名なガリレオの言葉を引き合いに,「社会課題を解決するためには,自分の頭で考えて表現・統合する力が重要である。そのためには,数学的に思考する力,表現する力,総合する力を身につけてほしい。」というお話がありました。新しい価値を生み出すには,先人たちの知恵の上に立ち,独創的な考えを加えなければなりません。場合によっては,先人たちの知恵を根底から覆す新たなアイディアが必要になるかもしれません。生徒たちに,自分の頭でとことん考え尽くす深い探究心を求めたお話でした。
その後,教務主任は「目先のことばかりにとらわれず,求められる力を考えて勉学に励み,様々な活動を通して新たな伝統を引き継いでほしい」,生徒指導主事は「協働的な人間関係を作る」「自分の安全は自分で守る」という話をし,特に自転車のヘルメット着用率向上を訴え,ヘルメットの安全性を実演で示しました。進路指導主事からは「うまくいかないことがあっても,自分にしっかり向き合い,自分には何ができるのか,どう未来を切り開くのかを考え,行動することが大切」というお話がありました。
明日は新入生を迎え福島高校が新たにスタートします。皆さん一人一人の1年が素晴らしいものとなるよう応援しています。
お世話になりました
昨日,新しい仲間を迎えるためのオリエンテーションを行いましたが,今日は離任される方々の離任式を行いました。在校生はもちろん,卒業生たちもたくさん駆けつけてくれ,離任される方々への感謝の気持ちがとても感じられた離任式でした。
式では校長先生から,今回の人事異動で本校から離任される方々の紹介があり,お一人ずつ生徒たちに次のようなお話をいただきました。
「皆さんの活躍は見事でした」「人柄を磨くことも大切です」「皆さんが世の中を変えていける」「皆さんのこれからの活躍に期待しています」「皆さんを応援しています」「健全な批判精神をもって活躍してほしい」「高校時代にやり切ったと思えることを1つでも作ってほしい」「教えられることが多かった」「自分自身も学んで成長できた」「苦しいことも含めて楽しい3年間だったと言えるように頑張ってほしい」
いただいたお話は,皆さんから福高生への願いと期待を込めた温かいメッセージでした。生徒たちも皆さんの期待に応え大きく成長するはずです。残った私たちも生徒たちが大きく羽ばたけるよう応援していきます。
名残は尽きませんが,新天地での皆様のご活躍を祈っています。お世話になりました。お元気で。
新入生オリエンテーションを実施しました
今日は,合格者オリエンテーションを行いました。
合格者の皆さんは保護者と一緒に来校し,受付後に上履きサンダルを受け取ってから指定教室に入り,オリエンテーションに参加しました。資料を机の上に広げて書き込みもできるよう,今回のオリエンテーションも各教室へ配信する形で行いました。
校長先生の挨拶の後,教務主任・進路指導主事・生徒指導主事から福島高校での勉強や生活についてお話がありました。
教務主任からは「学ぶことの意味」「様々な活動への積極的な取り組み」「履修と修得」「文系・理系の選択」などを,生徒指導主事からは「登校時間」「服装」「スマホの利用」「自転車利用」などの説明をし,勉学に励みルールを守って充実した福高ライフにしてほしいという内容でした。
進路指導主事からは,「世界中が君を待っている」というタイトルで「勉励せよ」「勉励とは自らとことん究めること」「勉強の本質は主体性」など,より高みを目指すための心構えをお話ししました。
続いて事務部から「就学支援金」「諸会費の納入」「口座振替手続き」などの説明をし,休憩の後,SSH部から本校のSSH取り組みの全体像を,情報委員会から校内無線LAN利用のルールとタブレット購入について,福島県警から「交通安全と防犯について」,新1年担当から緊急連絡網の説明を行い閉会となりました。
4月8日の入学式にまたお会いしましょう。福島高校全員で皆さんを心から歓迎します。
太宰府天満宮からの梅の植樹祭が執り行われました。
太宰府天満宮よりいただいた2本の梅「肥後の駒止」「福高の暁」の植樹祭が、3月25日に行われました。福島稲荷神社にご祈祷をいただき、この地に根付き、学び舎と生徒たちを末永く見守ってくれることを、一同祈念しました。再恵与の実現にご協力いただきました皆様、ありがとうございました。東日本大震災からの復興の願いとがんばる生徒たちへの応援が込められた恵与の梅の意味を植樹10年目となるこの年にもう一度思い起こし、福島高校が様々な意味で美しい梅苑であり続けることを願います。
1千キロを超えて「天神様の梅」再び
福島高校正門入口近くには、2014年に東日本大震災からの復興を願い、福岡県の太宰府天満宮から送られた5本の梅の木があります。その1本が枯れてしまったことを受け、本校や卒業生、市内神社関係者から後継木の恵与を願い出て、このたびその思いが通じました。3月20日に天満宮で恵与祭が行われ、23日には、1千キロ離れたわが校に、枯れた「肥後の駒止」の後継木と「福高の暁」の2本が到着しました。当日は、寒の戻りによる寒さと雪が降り注ぐ中、業者の協力を得て、福島の地に2本の若木を植えることができました。25日の植樹祭が楽しみです。
校長先生も心配そうに見守っています。
何とか、植えることができました。
福高の暁
今日は,令和5年度の締めくくりの日で終業式を行いました。終業式に先立ち賞状伝達式が行われ,5名の生徒が代表で賞状を受け取りました。表彰されたのは,日本数学オリンピック 北海道・東北地区優秀賞を受賞した佐久間さんと白坂さん,国際高校生選抜書展で入選した母袋さん,福島県書きぞめ展で奨励賞を受賞した千葉さん,東北地区高等学校将棋新人大会 個人戦2位の櫻井さん,電気学会全国大会で最優秀賞を受賞したSS部の皆さんです。おめでとうございました。熱中したり没頭したりできることは人生を豊かにすることでしょう。今後の更なる活躍を祈っています。
さて,終業式で校長先生は福島高校にある梅の由来をお話くださいました。
13年前の東日本大震災の発生後,福島高校の体育館は避難所となり多くの避難者を受け入れました。その後,体育館や特別教室などを何とかやりくりして授業を再開しました。やっと仮設校舎ができたのは夏も過ぎた頃で,福高生は困難な環境の中で勉強を続け勉強していました。その年に入学した生徒たちは3年間仮設校舎で過ごしたそうです。
このような生徒たちの状況を知った先輩の篠木さんは,困難な状況の中でも頑張っている後輩たちに何かをしてあげたいという強い思いから,「梅高」として親しまれている本校に太宰府天満宮の梅の木を送ることはできないかと考え,大宰府天満宮まで行ったそうです。もちろん突然のお願いは叶いませんでした。しかし,後輩たちに何とかして太宰府天満宮の梅を送ってあげたいという気持ちから,やはり本校の卒業生である稲荷神社の丹治宮司とともに力を尽くし,何とか大宰府天満宮の御神木である梅の木を寄贈していただけることになったのだそうです。
校長先生からは「福高の前庭の梅には,困難な状況の中でも一生懸命頑張っている後輩たちへの先輩方からの熱い気持ちが込められている。梅は冬の厳しい寒さに耐え美しい花を咲かせる。新年度も新たな気持ちで様々なことに挑戦し困難を乗り越え,大きく成長してほしい。」というお話をいただきました。
ちなみに大宰府天満宮から寄贈していただいた5本の梅の木の中に名前がないものがあり,「福高の暁」と名付けられたそうです。
卒業 おめでとう!!
本日,学び舎を巣立った福島高等学校 第76回卒業生の皆さん,卒業おめでとうございます。
今回の卒業式は,1・2年次生徒の参加と管弦楽部の演奏も復活し,コロナ禍前の本校の卒業式に戻りました。式には県議会議長代理の誉田憲孝様,鈴木進一PTA会長,芳賀裕同窓会会長,齋藤重徳後援会会長,安田敬PTA副会長の御臨席を賜り,厳粛な雰囲気で式は進行しました。
卒業生一人一人の名前が読み上げられると生徒は自信に満ちた返事で起立し,卒業生261名全員の呼名が終わると代表生徒に校長から卒業証書が授与されました。
校長は式辞で「君たちはコロナ禍であっても,様々な行事や勉学を精一杯やり切った」「予測困難な時代を生きる君たちには真善美という言葉を贈る。真は探究の精神をもち続けること,善は人としてどうあるべきかを問い続けること,美は美しいものに触れて感性を磨くことだ」「自由は真善美を自分の中に育むことでもある。たくさん躓いて失敗しても決して諦めず,真善美を追い求めて自由に生きてほしい」と卒業生たちの大きな飛躍を願い餞の言葉を贈りました。
県議会議長からは「本当の自立とは周りに頼れる人をたくさん作ること。未見の我(まだ出会っていない新しい自分)に会いに行ってほしい」,PTA会長からは「自分で自分の限界を決めず,感謝の気持ちをもって夢と希望に向かって頑張ってください」,同窓会長からは「多くの夢をもち,その実現に向かって突き進んでほしい。皆さんは歴史を作ることができる」とそれぞれからお祝いの言葉をいただきました。
在校生代表の生徒会長は「先輩方は目指すべき福高生の姿を示してくれました。私たちも後輩に尊敬されるような存在になり福高を発展させたい」,それに対し,卒業生代表の前生徒会長は「コロナ禍の中でも福高の生活は生き生きとした毎日だった。今日卒業式で名前を読んでもらえて,長いコロナ禍をやっと抜け出した。現状に満足せず福島県を代表する高校を創ってください。」と後輩たちに期待のエールを送りました。
式が終わると,管弦楽部が演奏するTime To Say Goodbyeと大きな拍手の中,卒業生たちは晴れやかな表情で巣立ちました。
校内の樹木(梅)の施肥を行いました
太宰府恵与の梅をはじめとした校内の樹木に冬越えの施肥を行いました。専門家のご指導のもと、それぞれの生徒が好きな
樹木に向かい、夕暮れの寒風の中作業しました。福島高校には現在太宰府から恵与された「太宰大弐」「黒田」「想いの儘」
「福高の暁」の他にも大安寺ゆかりの梅や、85周年記念植樹の梅など計54本の梅があります。また、シンボルの校庭のケヤキ
玄関前のソメイヨシノ、120周年のエドヒガン、福岡県立福島高校寄贈の「希望の桜」など多くの樹木があります。梅苑に学
ぶ福高生の想いを宿した木々たちに愛情を深め、作業の後にあたたかいおしるこをいただきました。
福島県SSH英語による課題研究発表会
1月20日(土)本校にて、福島県内のSSH指定校3校(福島高校13件・安積高校14件・会津学鳳高校15件)が集まり、英語による口頭発表を行いました。本校からSS部の2年生が参加し、発表、質疑応答はすべて英語で行われました。主催校として運営においても活躍しました。助言者として福島大学や会津大学の研究者、福島大学の留学生も参加し、生徒たちは英語でやりとりを行う中で、自分たちの研究の深化だけでなく、これまで行ってきた英語学習の成果を発揮することができました。
医学コース事業のご紹介
福島高校では「医学コース」を設置し、1・2年次生を対象に様々な事業を行っています。
今年度は、
<1年次生>
F-REIトップセミナー
福島民友新聞社SDGs企画「地域医療における総合診療委の役割~奥会津から」
福島県立医大の先生による「いごころ講座」(全2回)
県内医療施設見学
<2年次生>
医療現場の実習体験
県外医療施設見学
専門医とのチュートリアル研修
福島県立医大連続講座(全2回)
等の事業を実施しています。
本校の医学コースは、医学の知識を得るだけでなく、医師に求められる高い倫理観と豊かな人間性を醸成することを目的としています。
事業に参加した生徒からは、以下のような感想が寄せられています。
・患者さんに寄り添うことができる医師になりたいと思った。
・医師になる、というある程度の覚悟を持て、というお話にはっとした。
・苦しんでいる患者さんを、受け入れて助ける医師になりたいと思った。
・曖昧だった将来のやりたい事がより具体的になった。
・改めて医療とはなにか、患者さんに向き合うとはどういうことかを再認識させられた。
教科の勉強だけでない、とても大切なことを学んでくれていることがわかります。
福島高校は、勉強だけでなく、内面的な成長も応援する学校です。
丹野校長先生と「福高哲学カフェ@読書会」を開催しました。
『福高哲学カフェ@読書会』を開催しました!
「読書会を行いたい」という図書担当の要望と、哲学対話の経験をお持ちだった丹野純一校長先生の出会いにより、読書会と哲学対話を融合した、本校における新しい企画が誕生しました!その名も『福高哲学カフェ@読書会』。あるテーマに即した本、ヒントになる本を各自が読み、当日持ち寄り紹介。テーマについて、哲学対話のルールにより、本に書かれていた内容も参考にしながら哲学対話を行うというものです。
12月18日に、図書委員会の主催で、コーディネータに校長先生をお迎えし、1・2年生の図書委員希望者が、「自由とは何か」というテーマで哲学対話を行いました。
〇 当日持ち寄った本は、『実存主義とは何か』『サルトル』『嘔吐』『自由論』『哲学入門』『生きがいについて』『思わず考えちゃう』『カラマーゾフの兄弟』。 〇 テーマについて、次のルールにより全体で対話します。(哲学対話)
・挙手し、ぬいぐるみを渡された人が話す。
・話し終えたら、次に挙手した人(いなければ誰か)にぬいぐるみを渡す。
・一人が話しているときは他の人は傾聴する。
・何を言ってもよい。
・反論、批判はしない。(異なる意見を出すことはいいが否定的な態度はとらない)
・途中で考えを変えてもよい。
・知識や権威に頼らない。
・黙って聴いているだけでもよい。
・正解はないので結論を無理に出さない。
・コーディネータは必要に応じ対話を促す。
◎ 哲学対話は次のように進みました。
(※『 』はコーディネータ、「 」は図書委員の発言)
『どのような時に自由を実感できるか?』という問いからスタートし、「何にもしばられないとき」、「目標を達成して制限から解放されたとき」などの発言が続き、『制限がなくなると自由を感じるということだが、野生動物は自由なのか?』とさらに問いが重ねられ、「自由だが、生きるために必要なこと、制限はある」、「安心して生きていけるということの上に自由がある。明日死ぬかもしれないという中で自由はあるのか?」など対話が交わされました。
また、『制限から解放されたとき以外で自由と思えるのはどんな時か?』と問われ、「自由か不自由かの白黒ではなく、グラデーションがあると思う。制限はあるけどその中である程度の自由がある」、「戦争中に比べれば自由」などの発言が。
そして、『自由の本質は何だろうか?皆に共通していえることはないだろうか?』という本質を問う問いが発せられ、「人間として自分を高めるために考えたり実行に移したりする自分探しを制限なくできること」、「最初に制限は絶対あると言ったが、考えてみると、制限ある中でどれだけ自分の生き方を選べるか、自由を選択できるかだと思う」、「『サルトル』の中で、『人は意思決定するときは自由でしかあり得ない』とあった。『選ぶ』という行為自体が『自由』である。決断しないということも含めて」
『社会と一切の関係を断ち切って部屋で一人ゲームをする人生を選んだ場合も自由だということか?』。「自分で選んだのならば自由だ」、「自由だが、ある時、やはり社会に出ようと思い立ったとき、選択肢は残されているか?自由だと思っていたことに逆にしばられることもある」と、述べられました。
コーディネータが『最後に言いたいことを』と促すと、「自分で決定すること。誰かに妨害されずに」「自分の意思でできるということ」「『嘔吐』に、『人間は選択の自由が与えられている』とある。ゲームをして引きこもることも外に出ることも自由」「自由だが、その後まで自由が保障されるかは疑問。カントは、自由とはしばられた上にあると言っている。」「「決断することこそ『自由』」という考えに共感するが、生の段階による」「参加する前はどんな本を読めばいいんだろうという感じで不自由だったが、本を読み対話をしてみて結構面白かった。自由に関する本を読むという制約がなければ決して読んでいなかったであろう本に出会えた。ちょっとだけ不自由ということも絶対悪いわけではない」「自由は、必ずしもいいことだけではない。例えばRPGであれば目標が明確なのでそれに向かって努力すればよい。それに対し、明確な目標が決まっていないゲームなどは苦手。『思わず考えちゃう』の中に、『操り人形の方がいい』という内容がある。誰かに道を示してほしいということもあるはずだ。」と、福高哲学カフェ@読書会から得られた考えが語られました。
最後にコーディネータから、 『本日の対話を通して、制限から解放されたときに自由を感じるというところから始まって、制限の中で自分の人生を選ぶというところに自由があるという考えに至り、一方で、自由はいいことばかりではないという考えも示された。結論を出すことはないが、とても深い対話になったと思う。これからも自由について考え続けていってほしい。』とまとめの言葉があり、哲学対話が閉じられました。
【図書委員感想】
・読書会も哲学カフェも初めて参加した。参加前の準備として一人で本を読み、「自由」について考えたが、それをもとにして他人と意見を交わすのはとても面白かった。自分ひとりでは混乱しがちだったが、コーディネータも交えて対話をすることで、ほかの人の意見も取り入れながら全員でいろいろと考えることができた。本を読んで考えた「自由」と他の人の考える「自由」とを比較し、「自由」の在り方について深く考えられたことは良い経験で、とても有意義な時間を過ごせたと思う。
・今回が初めての哲学カフェへの参加だったのですが、校長先生の進行のもと初めてながらテーマの「自由とは何か」について深く考えることが出来たと思います。哲学と聞くと小難しいものだと今まで思っていましたが、実際は全然そんなことなく、すごく楽しくてむしろ自分に少し適したものだったのかなとも思いました。是非第2回、3回と開いてほしいと感じました。
梅章の教え
2023年も残すところ半月余りとなり,本校は明日から冬季休業に入ります。そこで今日は今年1年の締めくくりとして全校集会を行いました。
全校集会に先立ち,後期から今までに様々な活動で活躍した皆さんを称え,賞状伝達式を行いました。賞状を伝達されたのは,東日本高等学校弓道大会福島県予選2位の弓道部女子の皆さん,県高総文祭写真部門で最優秀賞と優秀賞に輝いた写真部の吉田さんと宮本さん,将棋新人戦福島県大会第2位の櫻井さん,日本合奏コンクール2023全国大会グランドコンテスト銅賞の管弦楽部の皆さん,環境放射能除染研究発表会や福島県生徒理科研究発表会で優秀ポスター発表賞および優秀賞を受賞したSSH部の皆さんです。おめでとうございました。今後の更なる飛躍を願っています。
全校集会で校長先生からは「梅章の教えは素晴らしい教えだ。しかしその意味するところは時代とともに変化してきた。大切なことはその精神を批判的に受け継ぐことだ。失敗を恐れず多くのことにチャレンジしながらその教えを引継いでほしい。」というお話ををいただきました。
続いて,教務主任は「学ぶ意味・目的」の大切さを卒業生Kさんの例で次のように話しました。「学ぶ意味や目的は人それぞれ異なるものだ。Kさんは自分が学ぶ意味を見出し,努力して苦労しながらも司法書士となり活躍している。勉強する意味・目的の自分なりの納得解を問い続けてほしい」
誰でも「なぜ勉強しなければならないのか」という疑問は持ったことがあるはずです。大学受験を控えた高校生なら「○○大学に合格するため」と考えている人も多いでしょう。Kさんのように「資格を取得して社会で活躍したい」と考えたり,「知らなかったことを知るともっと知りたくなる」「新しい知識に触れ,正しいと思い込んでいたことに疑問を持つようになったから,もっと深く追究したい」など知的欲求を学ぶ意味と考える人もいるかもしれません。中には「○○ができるようになるために」「自分のキャリア形成のために」「新しい自分に生まれ変わるために」勉強すると考えている人もいるでしょう。このように学ぶ理由は様々ですが,学ぶことによって自分自身が変化し,より高い視点から物事を考えられるようになることは確かです。このように考えると,学びは「自分を進化させる」ものであり,人類の進化に必要な「性」なのかもしれません。みんなで大いに学びましょう。
美術館鑑賞授業
福島県立美術館にて鑑賞の授業を行いました。今回は芸術Ⅰの授業にて、美術・書道の生徒が参加しました。福島高校では芸術の授業の他に、探究活動としても美術館を積極的に利用しています。美術鑑賞を通して新たな発想への突破口が開けたり、感じ方や考え方の多様性に気づくことができます。多彩な作品群に出会える環境がすぐ近くにあるのも福島高校の大きなメリットです。
2学年 研修旅行に行ってきました
10月3日(火)~7日(土)の4泊5日で2学年研修旅行を実施しました。コロナ禍の影響で実施を控えていた課題研究・文化探究の班別の研修が今年度から再開となりました。
1日目は広島での平和学習を実施しました。広島駅から平和公園までは貸切路面電車で移動し、平和記念資料館や原爆犠牲者慰霊碑の見学を行いました。核兵器の悲惨さを実感するとともに、平和な世界を実現するために1人1人にどんなことができるのか深く考えさせられる時間となりました。
2日目、3日目はSSH課題研究研修を研究班ごとに実施しました。事前に承諾をいただいた企業や大学の研究室を訪問し、自分たちの研究仮説についてご意見を伺ったり、仮説を検証するうえで重要となる項目をご教授いただきました。また自分たちの研究テーマに関連する博物館やミュージアムを見学し、研究の深化に必要となる新たな視点を得た班もありました。
4日目はクラス内で班に分かれ、文化探究研修を実施しました。京都の雅な建築や庭園を満喫する班、大阪のグルメに舌鼓を打つ班、古墳を探検しに行く班、USJで絶叫マシーンに果敢に挑む班など、事前の計画に基づいて各班が思い思いの1日を過ごしたようです。
5日目はクラスごとに京都の観光名所を訪問しました。1・7組は平安神宮~龍安寺、2・4・6組は銀閣寺~金閣寺、3組は祇王寺~嵐山散策、5組は北野天満宮~本能寺~三十三間堂を見学しました。三連休の初日ということもあり、京都市内は国内外からの観光客で大賑わいでしたが、大きなトラブルもなく、各クラス無事に研修を終えることができました。
今回の研修旅行で得た経験と学んだ知識を糧に、2学年一同また気持ちを新たにして、学業に、研究活動に、課外活動に励んでいく所存です。実施にあたりご協力くださった皆様方に心より感謝申し上げます。
地域のテレビ局を起点にした新しい学び探究プロジェクト「ティーンディレクター」
10/7(土)、1年生の希望者4名が、福島テレビを会場に「ティーンディレクター」に参加をしました。このプロジェクトは、生徒達が地元企業への取材を通して社会課題への学びを深めると同時に、映像のプロである地域のテレビ局と一緒に映像制作をする過程で、学校では得られないようなクリエイティビティを高めるワークショップ(全6回)になります。本校の生徒以外に橘1名、福島南1名、伊達1名、桜の聖母1名の計8名の生徒が参加をしています。今回は、第1回目ということもあり、参加した生徒たちは少し緊張ぎみでした。今後は、地元で社会課題に取り組んでいる企業や団体に取材し、社会の課題を知るとともに、未来に向けた解決策を生徒たちの視点で見出し、取材した映像内容の編集から上映まで、テレビ局の方々と一緒に製作していく予定です。
WWLコンソーシアム事業 東北大学と連携した学び「学問論演習」の開催
10/5(水)、1年生の希望者8名が東北大学と連携した学びとして、同大学の「学問論演習」に参加し、第1回目の講義を受講しました。この企画は、高校生に高度な学びを提供する仕組みづくりを目指す文部科学省の「WWL(ワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム構築支援事業」の一環として、福島高校とふたば未来学園高校が今年度から取り組んでいる初めての試みになります。今年の講座は、「グループ討論とアイデア整理のスキルアップ」と題し、同大学工学研究科の中瀬博之准教授が担当され、高校生たちは東北大学の大学生と一緒にオンラインで受講します。今後は、来年2月までの毎週木曜日にオンラインで受講し、最後の成果発表に対面またはオンラインで参加する予定です。また、受講の修了書として同大学が認定する「オープンバッジ」が発行される予定となっております。参加した生徒たちは、これからさまざまなスキルアップがなされることを期待しています。
福島国際研究教育機構(F-REI(エフレイ))トップセミナー
10/4(水)、1年生の医学コース52名を対象に大和田祐二先生(F-REI執行役兼東北大大学院医学系研究科教授)から、「私の医学研究とF-REIが目指すもの」と題してご講演をいただきました。先生からは、自らが医師を志した理由や取り組んできた研究の紹介のほか、「創造的復興の中核拠点」として今年四月に設立されたF-REIの役割と将来像について説明をいただきました。生徒にとって、興味・関心が高まる大変貴重な時間となり、講演終了後は、時間を延長して生徒達からたくさんの質問が出るなど大盛況の講演会となりました。
変革マインド
今日は9月の最終授業日で,福島高校は前期末の全校集会を行いました。
全校集会に先立ち賞状伝達式を行いました。県新人テニス女子シングルスで優勝した鳴海さん,県新人テニス男子団体で第3位となったいテニス部の皆さん,物理チャレンジで優良賞を受賞したSS部の新保さん,SSH生徒研究発表大会でポスター発表賞を受賞した大内さん,県囲碁新人大会で優勝・準優勝の山上さんと橋浦さん,全国高校新聞年間紙面審査賞で優良賞を受賞した梅章委員会の皆さん,おめでとうございます。これからの益々の活躍を願っています。
続けて行った全校集会では,校長先生から「スポーツ大会・梅苑祭には自由闊達な福高の精神受け継がれている」「変革マインドをもって恐れずチャレンジしてほしい」というお話がありました。変革マインドに必要な3つの要素は「型にはまらない発想」「ひとまずやってみる」「失敗して前進する」ことだそうです。福島高校の自由闊達な精神のもと,未来を創造する力を十分に育んでほしいと思います。
進路指導主事からは「『他人と出会うことで自分とも出会えた』という言葉もある」「仲間を大切にして前進してほしい」というお話をいただきました。今日のお話をもう一度考え,気持ちを新たに新しい自分を探す後期にしてください。