福島高校ニュース

[学校行事・部活動]

「UCL Japan Youth Challenge 2024」(DAY 5)

 研修も5日目に入り、折り返し地点を過ぎました。 午前中に「UCLの入学説明」、「言語レッスン」に参加し、午後は3つの講義に参加しました。「言語レッスン」では、地球と火星の類似性についてグループで話し合ったりリスニング活動を行い、午後の講義では、ナノエレクトロニクス、行動遺伝学、といった各分野の専門の先生方による英語の講義を受けました。大学レベルの講義に苦戦している様子でしたが、さまざまなアクセントで話される英語をなんとか理解しようと懸命に取り組んでいます。

 イギリスでの生活にも慣れ、参加者同士の絆も深まってきました。講義の内容についてはもちろんですが、出身国の文化、生活、日常的な事柄について英語で積極的にコミュニケーションを図ることができるようになり、楽しみながら研修に参加できています。

 

      

 

「UCL Youth Challenge 2024」(Day4)

 本日は研修4日目です。UCLに移動し、DAY2で訪れたUCL Mullard Space Science Laboratoryの先生方を講師にお迎えし、グループワーク、グループディスカッションを行いました。これまでの講義で、様々な切り口から「宇宙」について考えてきましたが、宇宙時代に生きる私たちの課題の気づき、その課題の重要性、その課題の解決に前向きに取り組むことができる要因、逆にその課題遂行を困難にしている要因などについて英語で議論を深めました。難しいテーマですが、様々なバックグラウンドをもつ他の参加者と英語でディスカッションを行い、問題の捉え方に対する視野を広げることができたと感じています。

 福島県チームは講師の先生にお土産として「赤べこ」を贈呈しました。

 

 

  

「UCL Japan Youth Challenge 2024」(DAY3)

  本日は、Hughes Hall, University of Cambridgenにて、今年のテーマである「Space and Us」に関連した講座を受講しました。午前中の講義の一部として、ロボティクスに関する講義では、生体模倣を利用したソフトロボットの研究開発に関する講義を、午後の講座ではケンブリッジ大学の研究者による講義を受講しました。講義終了後には質疑応答が活発に行われるなど、参加者は熱心に参加していました。また、市内観光やパンティングにも参加し、充実した一日を過ごしました。

 明日は、2日間滞在したUniversity of Cambridge Robinson College を出発しUCLに向かいます。

   

高校生模擬裁判選手権に向けて

8/3(土)に高校生模擬裁判選手権・オンライン大会に出場する4名が、福島地方裁判所内の法廷で本番直前の練習を行いました。裁判官・検察官・弁護士の先生方の立ち会ちの下、裁判員裁判でも使われる実際の法廷で練習を行いました。検察側・弁護側のいずれにも共通する説明の仕方や、それぞれの立場に必要な視座などについて、先生方のご専門から貴重なアドバイスをいただく機会となりました。このような場を設けていただいた先生方のご協力に、心から感謝申し上げます。

傍聴席には、本校生6名や橘高校2年生3名を含む多くの皆さんに足を運んでいただきました。

模擬裁判.jpg

(福島民友新聞7月24日朝刊より)

(2024年7月30日福島民報朝刊より)

「UCL Japan Youth Challenge 2024」(DAY 2)

 本日は午前中にUCL Mullard Space Science Laboratoryに移動し、宇宙ロケットの仕組みや望遠鏡で太陽を観測するなどの体験を通して、今年のテーマである「Space and Us」について学びを深めました。午後にRobinson Collegeに移動し、フォーマルディナーを楽しみました。

 明日からは、さまざまな専門分野に関する講義を受け、翌日以降にグループトークや最終発表を行います。

 

UCL Mullard Science Labo

 

UCL Japan Youth Challenge 2024」

 「UCL Japan Youth Challenge 2024」(7/27-8/4)に福島県から3名の生徒(本校生1名を含む)が参加しています。

 本日(DAY1)は、立教英国学院にてウエルカム・イベントに参加しました。福島県チームは午前にウエルカム・イベントにて「自己・学校紹介」、午後に「アイスブレーキングアクティビティー」に参加しました。

「自己・学校紹介」におけるプレゼンテーションの様子

 

「自由」の精神が時代を拓く(福島高校 体験入学)

 今日は福島高等学校の体験入学日。朝の日差しはそれほどでもありませんでしたが,ちょうど体験入学が終了した頃に,雷が鳴り響いて強い雨が降りはじめ,帰路は大変だったと思います。そんな中,多くの中学生や保護者の皆様においでいただき,誠にありがとうございました。

 今年の体験入学に参加していただいた中学生は約480名で,入場時刻前にはすでに多くの中学生が入口前に集合していました。
 全体会では校長先生から「現代は、変化の激しい予測不可能な時代です。そうした時代を生きていくために、福島高校では,解決困難な課題に挑戦し,新たな価値や社会を創造する,未来のリーダーを育てることを目指しています」「生徒たちは,自由の精神と伸びやかでおおらかな校風のもと,勉強・部活動・梅苑祭・SSHなどに一生懸命取り組んでいます」と本校の特徴を説明しました。また「次年度入学生から,各学年33単位となる予定で,自ら学び,自走する生徒を育てます」と次年度からの変更点も説明しました。
 その後,学校紹介・SSH紹介・卒業生からのメッセージがあり,福島高校の魅力を在校生や卒業生たちがそれぞれの立場から語ってくれました。

 質問タイム・休憩の後,50分間の体験授業が行われました。今回は国語1講座,社会2講座,数学5講座,理科3講座,英語4講座の合計15講座を開講しました。
 数学では,定木だけで正方形の辺の中点を作図する幾何の問題に取り組んだり,タブレットでグラフを描いたりして数学の楽しさを味わいました。理科では,生物・化学・物理の実験を通して「なぜ?」を考えました。英語では,高校の教科書を読んで和製英語ではない本来の英単語を学び,国語では,伊勢物語を読んで登場人物の心情を考えました。社会では,「出島はなぜあの形をしているのか」「香川県が高知県からもらっているものは?」などの問いから「なぜ」を考える体験をしました。このように,福島高校では「なぜ?」を大切にした授業を行っています。

 今日の体験入学で,福島高校の魅力を知っていただけたでしょうか。福島高校が築き上げてきた素晴らしい伝統の上に,先輩たちと一緒に新たな1ページを加えてみませんか? そんな挑戦者たちを福島高校は待っています。 

         
         
         

軸をもつ

 昨日までのスポーツ大会の熱気が冷めやらず,空には晴れ間が広がり一気に気温が上昇する中,本日福島高校は夏季休業前の全校集会を迎えました。

 全校集会に先立ち,7月いっぱいで離任される先生の離任式と賞状伝達式を行いました。本校の卒業生である先生は「福島高校での経験を糧に,自分の目標を達成できるよう邁進します。」と挨拶されました。短い期間でしたが大変お世話になりました。
 続く賞状伝達式では,陸上・テニス・ソフトテニス・山岳・剣道・アーチェリー・将棋・囲碁・SS部で活躍し優秀な成績を収めた皆さんに,校長先生が賞状を伝達しました。本当におめでとうございます。この夏,全国高等学校総合体育大会(通称インターハイ)にはテニス部女子とアーチェリー部女子が出場します。全国高等学校総合文化祭(通称全国高総文祭)には囲碁部・将棋部・写真部の皆さんが出場します。その他にも優劣に関係なく様々な活動に自ら一生懸命取り組んでいる生徒たちがたくさんいます。そんな皆さんを心から応援しています。

 さて,全校集会では校長先生から,マツコの知らない世界に出演した富田京一先生(肉食爬虫類研究所代表)と医学コースの講演会においでいただいた坪倉正治先生(福島県立医科大学教授)のお話がありました。富田先生は自分の好きを追求した同級生,坪倉先生は使命感に駆られ原発事故後自ら南相馬で県民の健康と向き合ってこられた先生です。「二人とも自分の軸をもって追究し続けている素晴らしい方々です。皆さんも福島高校の素晴らしい環境を生かして勉励し,目標を成し遂げてほしい」というお話でした。

 生徒指導主事からは「登下校時の交通ルールの遵守」と「どんなことがあっても諦めないで」というお話がありました。今年11月から道路交通法が大きく改正され,自転車については「車道の左側走行」「歩道は徐行」「ながら運転の禁止」など,交通違反に対する取り締まりが大きく変わります。ヘルメットの着用も含め,交通安全と法令遵守を徹底しましょう。もう一つは「夢は簡単に手に入らない。だから夢を実現するには壁に突き当たる。夢を実現するために真剣に取り組むことは決して恥ずかしいことではない。支えてくれる人・応援してくれる人が一人でもいれば嬉しいことだ。諦めないでほしい。」という生徒たちへの応援メッセージでした。

 明日からの夏季休業が皆さんにとって有意義な時間となることを願っています。8月19日(月)には溌剌とした元気な姿で登校してください。

チアリーダー部が川俣町のイベントに参加しました

7月7日(日)にチアリーダー部が川俣町の道の駅で実施された、「七夕まつり」で演技を披露しました。当日は天気にも恵まれ、多くの方に演技を見ていただく事が出来ました。関係者の皆様、貴重な機会をいただきましてありがとうございました。

演技の様子↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司会を務めたぺんぎんナッツ中村さんと記念撮影↓

 

祝勝利! 福島4-3福島東(梅桜戦)

 4月13日(土)ほばら大泉球場で行われた梅桜戦では4年ぶりに勝利をつかむことができました。

 一週間の応援歌講習を終え、球場に足を運んでくれた1年生。福高の新しい伝統を築き、応援の指導をしてくれた2,3年生の思いを胸に一生懸命に応援をしていました。その姿は、今まで福島高校が築き上げてきた福高生の雄姿でした。チアリーダー、應援團有志、管弦楽部、保護者の皆様、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。

 

 

 

 

4月13日(土)の梅桜戦について

保護者・生徒の皆様

 

 4月13日(土)の梅桜戦(福島・福島東定期戦)は予定通り実施します。

時 間 午前9時45分

場 所 ほばら大泉球場 三塁側スタンド

生徒の皆さんはもちろん、保護者の皆様も観戦可能ですので、ぜひ球場に足を運び応援をお願いします。

入学おめでとう

 新入生の皆さん,入学おめでとう。

 この体育館に入場し,自分の名前が呼名されたときどんな気持ちだったでしょうか? 今日からここが皆さんの新たな学び舎です。高校3年間は人生のほんの一コマかもしれませんが,とても濃密で自分の人生の方向を左右するかもしれない3年間です。1分1秒を大切に充実した時間を過ごしてください。

 さて,入学式は,各担任が新入生一人一人を呼名し,校長が「ただいま呼名されました280名について,福島県立福島高等学校への入学を許可します」と宣言し,福島高校に新たな280名の仲間が加わりました。

 校長は式辞で「福島高校は,自由・探究の精神・多様性・創造性に溢れた学校です。このような福島高校の伝統・校風を受け継ぎ,変化の激しい予測不可能な時代にあっても,課題を乗り越え持続可能な社会を目指さなければなりません。そのためには,世界を深く探究する高い知性,人の痛みがわかる豊かな人間性,自らと社会を変える変革マインドを育んでください」と述べ,新入生に福島高校での学びの在り方を示しました。

 祝辞では,県議会議長から「出会ったことのない,成長した自分に出会ってください」,PTA会長から「夢をあきらめないで歩んでください」,同窓会長から「貪欲に知識を吸収し多様な人たちと強調して世界で活躍してほしい。太宰府天満宮から恵与していただいた梅の木も皆さんを応援している」とお祝いの言葉をいただきました。

 これに対して,新入生代表の村上龍平さんは,「福島高校が築き上げてきた伝統を引き継ぎ,それぞれの輝かしい未来に向かって日々精進することを誓います」と力強く決意を述べました。

 いよいよ君たちの新たなステージの幕が開きます。光り輝く3年間になるようすべてのことに全力で取り組んでください。教職員一同皆さんを応援しています。

宇宙は数学という言葉で書かれている

 いよいよ今日から福島高校の新年度がスタートしました。

 始業式に先立ち着任式を行い,校長先生から新たに着任された16名の先生方の紹介がありました。着任者を代表して教頭先生から「皆さんの成長のために全力でサポートします」という挨拶がありました。

 始業式では,校長先生は「宇宙は数学という言葉で書かれている」というかの有名なガリレオの言葉を引き合いに,「社会課題を解決するためには,自分の頭で考えて表現・統合する力が重要である。そのためには,数学的に思考する力,表現する力,総合する力を身につけてほしい。」というお話がありました。新しい価値を生み出すには,先人たちの知恵の上に立ち,独創的な考えを加えなければなりません。場合によっては,先人たちの知恵を根底から覆す新たなアイディアが必要になるかもしれません。生徒たちに,自分の頭でとことん考え尽くす深い探究心を求めたお話でした。

 その後,教務主任は「目先のことばかりにとらわれず,求められる力を考えて勉学に励み,様々な活動を通して新たな伝統を引き継いでほしい」,生徒指導主事は「協働的な人間関係を作る」「自分の安全は自分で守る」という話をし,特に自転車のヘルメット着用率向上を訴え,ヘルメットの安全性を実演で示しました。進路指導主事からは「うまくいかないことがあっても,自分にしっかり向き合い,自分には何ができるのか,どう未来を切り開くのかを考え,行動することが大切」というお話がありました。

 明日は新入生を迎え福島高校が新たにスタートします。皆さん一人一人の1年が素晴らしいものとなるよう応援しています。

 

お世話になりました

 昨日,新しい仲間を迎えるためのオリエンテーションを行いましたが,今日は離任される方々の離任式を行いました。在校生はもちろん,卒業生たちもたくさん駆けつけてくれ,離任される方々への感謝の気持ちがとても感じられた離任式でした。

 式では校長先生から,今回の人事異動で本校から離任される方々の紹介があり,お一人ずつ生徒たちに次のようなお話をいただきました。

 「皆さんの活躍は見事でした」「人柄を磨くことも大切です」「皆さんが世の中を変えていける」「皆さんのこれからの活躍に期待しています」「皆さんを応援しています」「健全な批判精神をもって活躍してほしい」「高校時代にやり切ったと思えることを1つでも作ってほしい」「教えられることが多かった」「自分自身も学んで成長できた」「苦しいことも含めて楽しい3年間だったと言えるように頑張ってほしい」

 いただいたお話は,皆さんから福高生への願いと期待を込めた温かいメッセージでした。生徒たちも皆さんの期待に応え大きく成長するはずです。残った私たちも生徒たちが大きく羽ばたけるよう応援していきます。

 名残は尽きませんが,新天地での皆様のご活躍を祈っています。お世話になりました。お元気で。

         

 

新入生オリエンテーションを実施しました

 今日は,合格者オリエンテーションを行いました。

 合格者の皆さんは保護者と一緒に来校し,受付後に上履きサンダルを受け取ってから指定教室に入り,オリエンテーションに参加しました。資料を机の上に広げて書き込みもできるよう,今回のオリエンテーションも各教室へ配信する形で行いました。

 校長先生の挨拶の後,教務主任・進路指導主事・生徒指導主事から福島高校での勉強や生活についてお話がありました。
 教務主任からは「学ぶことの意味」「様々な活動への積極的な取り組み」「履修と修得」「文系・理系の選択」などを,生徒指導主事からは「登校時間」「服装」「スマホの利用」「自転車利用」などの説明をし,勉学に励みルールを守って充実した福高ライフにしてほしいという内容でした。
 進路指導主事からは,「世界中が君を待っている」というタイトルで「勉励せよ」「勉励とは自らとことん究めること」「勉強の本質は主体性」など,より高みを目指すための心構えをお話ししました。

 続いて事務部から「就学支援金」「諸会費の納入」「口座振替手続き」などの説明をし,休憩の後,SSH部から本校のSSH取り組みの全体像を,情報委員会から校内無線LAN利用のルールとタブレット購入について,福島県警から「交通安全と防犯について」,新1年担当から緊急連絡網の説明を行い閉会となりました。

 4月8日の入学式にまたお会いしましょう。福島高校全員で皆さんを心から歓迎します。

太宰府天満宮からの梅の植樹祭が執り行われました。

 太宰府天満宮よりいただいた2本の梅「肥後の駒止」「福高の暁」の植樹祭が、3月25日に行われました。福島稲荷神社にご祈祷をいただき、この地に根付き、学び舎と生徒たちを末永く見守ってくれることを、一同祈念しました。再恵与の実現にご協力いただきました皆様、ありがとうございました。東日本大震災からの復興の願いとがんばる生徒たちへの応援が込められた恵与の梅の意味を植樹10年目となるこの年にもう一度思い起こし、福島高校が様々な意味で美しい梅苑であり続けることを願います。

1千キロを超えて「天神様の梅」再び

 福島高校正門入口近くには、2014年に東日本大震災からの復興を願い、福岡県の太宰府天満宮から送られた5本の梅の木があります。その1本が枯れてしまったことを受け、本校や卒業生、市内神社関係者から後継木の恵与を願い出て、このたびその思いが通じました。3月20日に天満宮で恵与祭が行われ、23日には、1千キロ離れたわが校に、枯れた「肥後の駒止」の後継木と「福高の暁」の2本が到着しました。当日は、寒の戻りによる寒さと雪が降り注ぐ中、業者の協力を得て、福島の地に2本の若木を植えることができました。25日の植樹祭が楽しみです。

                                          校長先生も心配そうに見守っています。

                                     何とか、植えることができました。

 

 

 

 

 

 

 

福高の暁

 今日は,令和5年度の締めくくりの日で終業式を行いました。終業式に先立ち賞状伝達式が行われ,5名の生徒が代表で賞状を受け取りました。表彰されたのは,日本数学オリンピック 北海道・東北地区優秀賞を受賞した佐久間さんと白坂さん,国際高校生選抜書展で入選した母袋さん,福島県書きぞめ展で奨励賞を受賞した千葉さん,東北地区高等学校将棋新人大会 個人戦2位の櫻井さん,電気学会全国大会で最優秀賞を受賞したSS部の皆さんです。おめでとうございました。熱中したり没頭したりできることは人生を豊かにすることでしょう。今後の更なる活躍を祈っています。

 さて,終業式で校長先生は福島高校にある梅の由来をお話くださいました。

 13年前の東日本大震災の発生後,福島高校の体育館は避難所となり多くの避難者を受け入れました。その後,体育館や特別教室などを何とかやりくりして授業を再開しました。やっと仮設校舎ができたのは夏も過ぎた頃で,福高生は困難な環境の中で勉強を続け勉強していました。その年に入学した生徒たちは3年間仮設校舎で過ごしたそうです。

 このような生徒たちの状況を知った先輩の篠木さんは,困難な状況の中でも頑張っている後輩たちに何かをしてあげたいという強い思いから,「梅高」として親しまれている本校に太宰府天満宮の梅の木を送ることはできないかと考え,大宰府天満宮まで行ったそうです。もちろん突然のお願いは叶いませんでした。しかし,後輩たちに何とかして太宰府天満宮の梅を送ってあげたいという気持ちから,やはり本校の卒業生である稲荷神社の丹治宮司とともに力を尽くし,何とか大宰府天満宮の御神木である梅の木を寄贈していただけることになったのだそうです。

 校長先生からは「福高の前庭の梅には,困難な状況の中でも一生懸命頑張っている後輩たちへの先輩方からの熱い気持ちが込められている。梅は冬の厳しい寒さに耐え美しい花を咲かせる。新年度も新たな気持ちで様々なことに挑戦し困難を乗り越え,大きく成長してほしい。」というお話をいただきました。

 ちなみに大宰府天満宮から寄贈していただいた5本の梅の木の中に名前がないものがあり,「福高の暁」と名付けられたそうです。

 

卒業 おめでとう!!

 本日,学び舎を巣立った福島高等学校 第76回卒業生の皆さん,卒業おめでとうございます。

 今回の卒業式は,1・2年次生徒の参加と管弦楽部の演奏も復活し,コロナ禍前の本校の卒業式に戻りました。式には県議会議長代理の誉田憲孝様,鈴木進一PTA会長,芳賀裕同窓会会長,齋藤重徳後援会会長,安田敬PTA副会長の御臨席を賜り,厳粛な雰囲気で式は進行しました。

 卒業生一人一人の名前が読み上げられると生徒は自信に満ちた返事で起立し,卒業生261名全員の呼名が終わると代表生徒に校長から卒業証書が授与されました。

 校長は式辞で「君たちはコロナ禍であっても,様々な行事や勉学を精一杯やり切った」「予測困難な時代を生きる君たちには真善美という言葉を贈る。真は探究の精神をもち続けること,善は人としてどうあるべきかを問い続けること,美は美しいものに触れて感性を磨くことだ」「自由は真善美を自分の中に育むことでもある。たくさん躓いて失敗しても決して諦めず,真善美を追い求めて自由に生きてほしい」と卒業生たちの大きな飛躍を願い餞の言葉を贈りました。

 県議会議長からは「本当の自立とは周りに頼れる人をたくさん作ること。未見の我(まだ出会っていない新しい自分)に会いに行ってほしい」,PTA会長からは「自分で自分の限界を決めず,感謝の気持ちをもって夢と希望に向かって頑張ってください」,同窓会長からは「多くの夢をもち,その実現に向かって突き進んでほしい。皆さんは歴史を作ることができる」とそれぞれからお祝いの言葉をいただきました。

 在校生代表の生徒会長は「先輩方は目指すべき福高生の姿を示してくれました。私たちも後輩に尊敬されるような存在になり福高を発展させたい」,それに対し,卒業生代表の前生徒会長は「コロナ禍の中でも福高の生活は生き生きとした毎日だった。今日卒業式で名前を読んでもらえて,長いコロナ禍をやっと抜け出した。現状に満足せず福島県を代表する高校を創ってください。」と後輩たちに期待のエールを送りました。

 式が終わると,管弦楽部が演奏するTime To Say Goodbyeと大きな拍手の中,卒業生たちは晴れやかな表情で巣立ちました。

 
         

校内の樹木(梅)の施肥を行いました

太宰府恵与の梅をはじめとした校内の樹木に冬越えの施肥を行いました。専門家のご指導のもと、それぞれの生徒が好きな

樹木に向かい、夕暮れの寒風の中作業しました。福島高校には現在太宰府から恵与された「太宰大弐」「黒田」「想いの儘」

「福高の暁」の他にも大安寺ゆかりの梅や、85周年記念植樹の梅など計54本の梅があります。また、シンボルの校庭のケヤキ

玄関前のソメイヨシノ、120周年のエドヒガン、福岡県立福島高校寄贈の「希望の桜」など多くの樹木があります。梅苑に学

ぶ福高生の想いを宿した木々たちに愛情を深め、作業の後にあたたかいおしるこをいただきました。