福島高校ニュース

[スーパーサイエンスハイスクール]

高校生ものづくり企業バスツアー

 8/1(火)本校2年探究クラス26名が、福島市商工観光部産業創出推進室主催の高校生ものづくり企業バスツアーに参加してきました。
このツアーの目的は、ものづくりに対する関心を引き出し、将来製造業に携わる人材の育成に寄与するものであり、国内外から高い評価を受けるメイドイン福島の製品・技術を高校生に紹介するものでした。
訪問先は福島市内にある3社の企業で、心臓バイパス手術トレーニング装置を製造するイービーエム株式会社、ICTシステム機器の開発・製造を行うNECプラットフォームズ株式会社、ドローンなどの産業用ロボット及びホビー用ロボット関連機器等の開発・製造をする株式会社エンルートM'sです。生徒達が実際にドローンを操作させてもらう機会も設けていただき、貴重な体験となりました。

環境教育フェスティバル

8月5日(土)に環境創造センターで「環境教育フェスティバル」が開催されます。
本校の生徒は「魚の生育と水質浄化に関する研究」「マグネシウム二次電池の研究」について発表します。

また、8月1日~6日に開催する「日仏放射線防護ワークショップ」の成果発表についても、この会場で発表を
行うことになっています。当日は様々なイベントも予定されていますので、会場まで足をお運び下さい。

詳しくはこちらをクリックしてください。


GWサイエンスフェスティバル

5月3日(水)~5月5日(金)の3日間、郡山市ふれあい科学館にて「サイエンスフェスティバル」に参加させていただきました。昨年度よりパワーアップした企画ができるよう、生徒たちは一生懸命考え準備していました。また、当日3日間とも、生徒達は工夫しながら説明しており、科学普及の大変さと楽しさを強く実感している様子でした。
関係者の皆様、ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。



東北大渡辺正夫先生特別講演会

4月28日(金)1年ベーシック探究の特別講演会が行われました。これは1年生全員が対象で、これまで「SSH総合」と称していたものが3期目からは「ベーシック探究」となります。
ベーシック探究では、「課題発見・課題解決により習得する創造的思考力」、「確かな情報収集・分析に基づく表現力・発信力」の育成を仮説とし、これらの資質・能力の醸成を目指します。
今回はキャリア教育の一環として、東北大学大学院生命科学研究科植物生殖遺伝分野教授の渡辺正夫先生をお招きし、「進路、人生をこれと思う方向に進めるために!」という表題で特別講演をしていただきました。


続いて、2年探究および1年アドバンス探究の生徒へ向けて「SSH課題研究を始めるに当たって」という表題で特別講演をしていただきました。その後座談会も行われ、貴重なアドバイスを多くいただきました。

SSHアドバンス探究1年開講式

4月26日(水)にSSHアドバンス探究1年開講式が行われました。SSH3期目の1期生となるため、これまで「探究」と称していたものがこの学年から「アドバンス探究」となります。

インフルエンザによる学年閉鎖の影響で例年より遅い開講となりましたが、32人が無事スタートを切りました。真剣な面持ちで担当教員の話に聞き入り、決意を新たにした様子でした。


25日(火)には部活動登録がありました。SS部にはアドバンス探究の生徒を含む40名の1年生が入部しました。

SSH探究2年開講式

4月14日(金)にSSH探究2年開講式が行われ、平成29年度の活動がスタートしました。生徒たちの活動が、有意義なものになることを期待しています。

医療系セミナー in 南相馬市立総合病院

 3月11日(土) 南相馬市立総合病院に医療系セミナー21名の生徒が訪問しました。3年間大変お世話になっております及川先生から病院概要の説明と講演「東日本大震災が地域に及ぼす影響」、尾崎先生からは「震災6年後の被災地の医療」についてのほか、受験のお話も合わせた講演がありました。午後からは、澤野先生、藤岡先生、小野田先生をファシリテーターに医療スタッフの皆様とともに「原発事故直後の病院運営について」「長期間の避難について」「風評被害をなくすには」をテーマにディスカッションを行いました。難しいテーマではありましたが、生徒も積極的に意見を出し合い実りある時間を過ごすことができました。休日中、我々のために時間を割いていただきまして、及川線先生をはじめ、多くの医療スタッフの皆様、本当にありがとうございました。先生方のように、将来、福島県を背負う医療人になることを期待したいと思います。







平成28年度 生徒研究発表会

3月4日(土)
 本校体育館にて、生徒研究発表会を開催しました。





 

 今年度の研究発表会では探究クラスによる課題研究や各学年によるSSH総合、海外研修などの成果報告の口頭発表が6件、ポスター発表が66件と、例年に比べて様々な分野から多数の参加がありました。研究発表や質疑応答などの意見交流の場面では、自分の知らないことを積極的に聞こうと、生徒による主体的な学びがおこなわれていました。
 ポスター・口答発表の後には学年ごとに勝ち上がったチームでディベートの決勝戦が行われました。テーマに対して肯定側と否定側に分かれて、それぞれ論拠を示して激しく意見を戦わせました。2学年の優勝は2年4組、1学年の優勝は1年4組でした。
 本校の研究発表会に足を運んでくださった方々、御礼申し上げます。

11月18日福島第一原子力発電所見学 報告

11月18日(金)中間試験の最終日、放課後の時間を利用して、福島第一原子力発電所(1F)を見学しました。以前から高校生の見学をお願いしていましたが、18歳未満の見学はできませんとお断りされていました。今回早野先生のお力添えと、これまでの放射線班の活動の積み重ねから保護者の承諾を条件に、お認め頂きました。



参加生徒は、放射線班と今夏本校主催の放射線防護国際ワークショップの参加者などから1年生9名、2年生4名の合計13名。9月から開沼博先生の「福島第一廃炉図鑑」をテキストに、自主的に学習会を重ねてきました。10月には開沼先生、早野龍五先生もお招きして、学習を深めました。そしてせっかくの機会だからと、質問事項も15ほどまとめ、持参しました




当日は中間試験を終えて出発。Jビレッジで早野龍五先生,糸井重里さんと合流。見学についての説明をお聞きしたのち、バスで福島第一原子力発電所(1F)へ。生徒たちはこの時点から福島復興本社石崎代表、廃炉カンパニー増田CDOに次々質問を問いかけました。

1F内ではバス車内からの見学となりましたが、構内に入り、林立する巨大なタンク群に圧倒されます。前日にカバーを外した1号機を真正面に見る高台に来ると、TVなどで見たあの姿はこれかと、全員が食い入るように見つめました。(原子力発電所は、保安上見学者がカメラを持参できないため、福島第一内の写真は東京電力より提供いただきました)

 

高台を降りて3号機近くでは、線量が高く屋外の計測器が20μSv/hを超える数値を示す場所もありました。凍土壁付近の作業員の方は防護服とマスクを着用していて、車内にも一瞬緊張が走ります。その後は来た道を戻って5・6号機を見、免震重要棟に入りました。

 

免震重要棟では入口付近の線量モニターを見学し、防護マスクの体験もさせていただきました。緊急時対策室では「当時、吉田所長はここにすわっていました」と案内され、ここがあの現場かと、緊張感あふれる事故直後のようすに思いを馳せました。



その後Jビレッジで質疑応答を行い、準備したうち4つの質問し、お答えをいただきました。質疑応答の内容については、別にまとめましたので、ご覧ください。

福島第一原子力発電所見学 質疑応答20170215.pdf

 

なお、一部にご心配いただいた線量ですが今回の見学による個人線量の平均は4.3μSvとなりました。これは、生徒が持参した個人線量計の当日分の平均が6.2μSv、翌日分の平均が1.9μSvであったことから、差し引き4.3μSvが福島第一見学の線量分と解釈しています。

以下は一部生徒の感想です。

 

発電所見学の感想

 今回の見学で、私の福島第一に対するイメージは大きく変わりました。

 廃炉図鑑などで原発構内の様子はある程度把握しているつもりでしたが、もっと瓦礫やクレーン、汚染水タンクなどで青い空が見えないのではと想像していました。実際に行ってみるとタンクやクレーンなどの作業設備が整然と整っており、また、女性の方も働いており、原発の薄暗いイメージが変わりました。

 しかし、課題も見えました。配管や配線と思われるパイプが地面にむき出しになっていて、安全性について若干不安になりました。冗長性について質問しましたが、重要な設備は2本の冗長性を講じていると聞きました。冗長性もそうですが、仮設のようなパイプを地中化するなど、設備自体の安全性も高めて欲しいと思いました。

 また、最も驚いたのは、津波が到達した高さです。4号機を見学する際、坂を下って行くときに見た、津波が到達した高さを見て唖然としました。かなり坂を下った所に津波の黒い線が見えたからです。高い高台があるのに、なぜあんなに低い場所に非常用電源を置いていたのか甚だ疑問です。

 今回の見学を通じて、現在の原発の良いところも、課題も見えました。まずは、今回見たことをそのまま伝えるのが1番だと思います。加えて、今回見学して驚いたことや、疑問に思ったことも伝えると、聴き手側にとっては親近感のわく説明になると思います。今回の経験を生かして、フランスでも福島への誤解や偏見を無くす為にしっかりと説明したいと思います。

 私の父は以前に福島第一を視察しており、お互いに意外だった点について話し合いました。やはり、作業環境の充実という点で一致していました。私の母はその変化は知っておらず、私や父の説明を聞いてとても驚いたようでした。友人とは、高校生が原発を視察しただけで、なぜこのような批判が来るのかということについて話し合いました。「若い世代の未来を思って」発言している人もいるのでしょうが、その人たちはその発言が逆に福島への偏見を強め、「若い世代の未来を思った」発言にはなっていないことに気づいているのでしょうか。また、「防護服やマスクをなぜつけないんだ!」という批判は、原発に対するイメージが更新されていないことが原因だと思います。知識を更新せずに原発のことを語るのもおかしいですが、福島を伝える上で必要な、福島を苦しめた原因となった原発のことを東電の情報発信に任せきりにして、私たちが主体的に伝えようとしてこなかったのも一つの原因かもしれないと話し合いました。

 おそらく、私たちが見たこと・感じたことは未来の世代でも貴重な体験談となるでしょう。この貴重な経験を忘れずにこれから生きていこうと思います。ありがとうございました。(1年生)

 

見学の感想

 違っていたことは特に見つけられず、逆に「おお!これ、開沼先生の本(もしくはマンガいちえふ。)に出ていた!」と同じ部分はたくさん見つけられました。

  感想は、東電の方の対応がとても丁寧で、高校生だから少しぐらい曖昧でも・・・などという印象ではありませんでした。質問に対してすぐに詳しい回答が出てくるのが単純にすごいと思いました。また、勉強会で教えて頂いたり、新聞やテレビで見てイメージしていただけの1Fと自分の目で見た1Fは少し違っていました。誰かのフィルターをかけた1Fではなく自分の目で見ることができてとても良かったです。

今回見学して学んだことを、今後どう生かしていくか?

 今回の見学は私にとって『自分には何ができるのか、自分なら何ができるのか』を考える基盤となりました。福島は危険じゃない、良い方向へ進んでいるということを伝えていきたいです。

新聞に掲載されたことで,友人家族と話したりしたことは?

 たくさん話しました。この書き方では、放射線の知識がない人には普通の生活でどのぐらいの被ばくになるかや、私たちがきちんと勉強して見学に行ったということが伝わらないと思いました。そのことはヤフーのコメント欄やTwitterを見ていてもわかりました。まだまだ伝わっていないということが改めて実感されました。

 このような見学の機会を、本当にありがとうございました。経験をもとに通訳のような役割を担えるようがんばります。(1年生)

 

 第一に、東電の方々がすれ違う度に挨拶してくださったこと、私たちのどんな質問でも真剣に対応してくださったことがとても嬉しく、今まで私はどうしても暗い雰囲気や過酷な悪いイメージを自覚はしていなくてもどこかで抱いていた部分があったので、そのイメージが大きく変わりました。もちろん、直接会わなかった方々の中には過酷な作業現場にいる人もいるとは思いますが、みなさんが誇りを持って仕事をされていることが強く印象に残りました。

 また、1Fにはまだまだ多くの課題が残っていることも実感しました。でも、今までに誰も経験したことのない大事故の中で、5年でここまで進んでいることに(世間には遅れていると言う声もありますが)驚きました。石崎さんがイギリスで言われた、「5年で信用を取り戻そうとしていることは愚かだ。私たちは60年もかかった。」という言葉はとても説得力があり、そのとおりだと思いました。私たちが直面している「偏見」も、今の時点で残っていることは何一つおかしなことではなく、これが恒常的なものになってしまうのかどうか、それを防ぐのかはこれからの私たち次第なんだと強く感じました。(2年生)

 

平成28年度生徒研究発表会の御案内

 福島高校は平成24年度からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の2期目の指定を受け、領域横断的な科学力と国際コミュニケーション力を持つ次世代型の指導的人材育成プログラムの開発研究に取り組んでいます。今年度のSSH生徒研究発表会を3月4日(土)に開催します。
 つきましては、参観希望または問い合わせは本校SSH部までお願いします。

 実施要項は添付ファイルの通りです。
 28生徒研究発表会(案内-関係者宛).pdf