福島高校ニュース

2019年8月の記事一覧

SSH国際共同研究研修(カナダ研修)1日目

日時: 2019年8月19日(月)

カナダ研修がはじまりました。立命館高校(京都), シャーニガンレーク高校(カナダ)の生徒達と交流し共同研究を行うことで国際力の育成を行う研修です。

8月19日(月)は福島駅から新幹線などで成田空港まで移動し、立命館高校の生徒2名と合流しました。そして、飛行機でカナダバンクーバーまで移動し、到着は時差の関係で時間が戻り、その日の朝の9時半でした。

立命館高校の卒業生でカナダ在住の大学院生の糸井さんに、UBC(ブリティッシュコロンビア大学)やバンクーバー市内を案内していただきました。

 

UBCではまず立命館UBCハウスの塩澤さんよりUBCは世界ランキング20位以内の大学であることや、日本の明治時代頃から始まる歴史ある大学であることなど概要を講義していただきました。また講義では、数年前から日系人が学長になったことが、カナダの日系人社会で話題になったことも教えていただきました。UBCでは他に自然史博物館などを訪れました。

  

1日目は時差の関係から長い1日でした。明日はシャーニガンレーク高校に訪れます。

 

コミュタンサイエンスアカデミア~第2回目~

8月17日(土)はコミュタンサイエンスアカデミアの講師として、SS部20名がエッグドロップを行いました。

参加者の小学生と一緒にエッグドロップを行い、「仮説→実験→考察」の一連の流れを体験しました。

参加した小学生の皆さんは、常識にとらわれない柔軟な発想をする子達ばかりで、私たちも大変素晴らしい経験となりました。

福島高校SS部では、13年間のSSHの取組の成果を県全体に波及させていきたいと考えています。

福島環境フォーラム2019にてポスター発表

日時:2019年8月10日(土)

場所:三春町 コミュタン福島

参加人数:4名(2年生 2名, 1年生 2名)

  本校SS部 放射線班4名が, 福島環境フォーラムで課題研究のポスター発表をしてきました。また、自然環境に関して議論するワークショップにも参加いたしました。表現力と発信力を向上できました。

 

国際放射線防護ワークショップ2019(6日目最終日)

☆☆☆ 6日目 ☆☆☆
○贈呈式、ポスター発表、閉会式
東京の衆議院第一議員会館に移動した後、この研修でお世話になったサッポロビールと東芝国際交流財団に福島の桃を贈呈いたしました。


その後、昨日作成したこの研修を通して伝えたいことのポスターをスクリーンに投影して発表を行いました。そして次に、ポスター形式の質疑応答を行いました。サッポロビールや東芝国際交流財団の方々だけでなく、復興庁、環境省、外務省の方々に発表を聞いていただき、多くの意見や質問をいただくことができました。

  
発表の後は閉会式を行い、生徒全員が無事に6日間の研修の修了証をいただくことができました。最後にフランスの方からサプライズで我々全員に対してありがとうのメッセージをいただきました。

○帰路
帰りは国会議事堂を見学した後、新幹線で福島に帰りました。

6日間の放射線防護ワークショップを通して、福島の復興の現状や除染、廃炉の状況がより理解できました。福島の現状は日々変化していてかつ複雑でした。正しく理解して正しい判断をしようと言われるなかで、この問題は科学だけでなく、社会学でもあり人の価値基準の違いといった要素も含むため、何が正しい行動なのか人によって答えが違っている現状があることもわかりました。また第一原発や中間貯蔵施設を見てわかるように復興は着実に進んでおり、またその施設の壮大さから多くの国民の方々の力があってこその今の復興状況であることも理解できました。福島をより理解することができた6日間でした。

今後もより広い視点で物事を考える努力を行い、自分の意見を持って主体的な行動を行っていくことを期待したいと思います。

 

国際放射線防護ワークショップ2019(5日目)

☆☆☆ 5日目 ☆☆☆
○中間貯蔵施設見学
中間貯蔵施設内をバスで巡り見学しました。保管場、水処理施設、仮設焼却施設、土壌貯蔵施設を見学しました。8000Bq以下の受入・分別施設の作業の様子もガラスごしに見学しました。1日2000台と言われる多くのダンプカーが出入りする様子も感じることができました。

○大熊食堂
昼食は、東京電力が作業員に温かいご飯を提供しようと帰還住民のために一般開放した大熊食堂で食べました。

○福島第2原子力発電所の見学
現在、冷温停止中の福島第2原発を見学しました。はじめに講義を通して、福島第2原発の震災当時の状況や現状を学習しました。その後、防護服(タイベックスーツ)を身に着けて格納容器、圧力容器内を見学しました。圧力容器内のペデスタルでは燃料がどのようになったか、よりスケール感をつかむことができるようになりました。また新安全基準であらたに設置することになった電源車やその配置場所も見学しました。

○ポスター作成
生徒たちはこのワークショップで学んで伝えたいことを、1枚のポスターにまとめる活動を行いました。疲れもたまっているなか、生徒同士で意見を交換をしたり、Googleスライドで共同編集したりしながら1枚のポスターにまとめあげました。明日はこのポスターを使って外部の人に発表をします。

 

 

アオウゼ・スーパーサイエンスフェア

8月3日(土)に福島市アオウゼ多目的ホールにてスーパーサイエンスフェアを開催いたしました。

7つの科学実験のブースを準備し、生徒達は工夫してわかりやすく教えていました。

夏休みの自由研究のヒントとして、写真をとったり、メモをとっている子ども達もたくさんいました。

4時間程度でしたが、400名以上の方に来場いただきました。ありがとうございました。

産総研一般公開に出展しました

7月27日(土)、郡山にある産総研福島県再生可能エネルギー研究所一般公開において、SS部バクテリアセルロース班が出展してきました。ポスターとバクテリアセルロースの現物を用いて、来場された一般の方々に研究内容を分かりやすく説明しました。空き時間には、産総研の様々な展示ブースや他の高校・大学・企業などのブースを見学し、興味深い技術に触れ、大変勉強になりました。

国際放射線防護ワークショップ2019(4日目)

☆☆☆ 4日目 ☆☆☆

○ワークショップ続き
生徒たちは昨日から行っている福島の現状を改善する提案のポスター作成を行い、それを完成させました。そして、発表練習を行いました。

○第4回福島第一廃炉フォーラム学生セッション
廃炉フォーラムの学生セッションにて、福島の現状を改善する提案のポスター発表を行いました。生徒たちはチームで話し合い、しっかりと全員が納得する形で役割分担を行い発表を行いました。提案は本質つく発表が多く、NDFの山名理事長からは予定時間を超えるたくさんの熱い講評をいただく結果となりました。また、開沼先生からも昨日の指摘事項をしっかりと修正して改善していたと評価をいただきました。

○廃炉フォーラム「語り合う」セッション
 午後は廃炉フォーラムの「語り合う」セッションに参加しました。市民、専門家、企業などの様々な立場の意見を知ることができ、またグラフィックレコードの作成者がこれを作成してわかったことも知ることができました。

○ゲームとワークショップのふりかえり
 夕食後はフランスや日本の高校生が一緒になってゲームを行いました。
 明日でワークショップも残りあと2日です。生徒たちはいままでの活動を振り返り、ワークショップに参加してみて伝えたいことを意見交換しました。そして、最終日に何を発表するか大枠を話し合いました。

国際放射線防護ワークショップ2019(3日目)

☆☆☆ 3日目 ☆☆☆
○被災地を見学
開沼先生の解説を受けながらバスで被災地を巡りました。請戸小学校は地震のあとすぐに津波の被害を逃れるために大平山まで避難して全員が助かった小学校です。バスから降りて、実際に今は霊園となった大平山から請戸小学校を見学したりしました。また、夜の森の桜並木のバリケードも訪れ、帰還困難区域と避難指示が解除された境目も見学しました。道路一本の違いだけで復興の状況に大きな違いが見られることがわかり、またこの違いが賠償金の大きな違いとなり、住民の精神的分断の一因を作っていることも学びました。特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしまにも訪れ、放射性物質に汚染されたごみの埋立処分について学びました。

○市川英樹さんの講話
元原発作業員で福島田んぼアートプロジェクト代表の市川英樹さんから、原発作業員での経験談や日本一の田んぼアートを目指すことになったきっかけについて話を聞きました。福島を元気づける熱い想いが伝わってきました。

○放射線の見える化の研究
放射線測定を2次元的・3次元的に短時間で測定可能なカメラの研究開発をされている日本原子力研究開発機構の佐藤先生の講義を受けました。生徒はピンホールカメラやコンプトンカメラの原理やそれぞれの利点について、あらかじめデジタルカメラで撮影した3次元画像データと放射線の3次元測定結果を組み合わせることで、作業員がホットスポットの場所をすばやく認識できるようになる装置を作ることができることを学びました。

○福島イノベーションコースト構想の講義
福島イノベーションコースト構想推進機構の鈴木さんに講義をしていただき、福島イノベーションコースト構想の概要を学びました。

○ワークショップ
生徒たちは昨日決めたテーマをもとに、班ごとに福島の現状を改善するための提案を考えました。今までの研修や体験で学んだことをもとに、今の福島の問題点を班ごとに明らかにし、それらの問題点を解決するための方法を具体的に意見を出し合いまとめました。途中で開沼先生らにご指摘をいただき、また完成した提案を再び評価の観点に照らし合わせて批判的思考で見つめ直して修正を加えました。明日の午前に最終的にポスター形式で提案をまとめて完成です。

 

国際放射線防護ワークショップ2019(1,2日目)

 8月1日(木)より、福島の復興の現状を学び発信するワークショップが始まりました。本校からの7名が参加し、安積高校、ふたば未来学園高校、東京都立戸山高校、フランスの高校生とともに活動をしていきます。

☆☆☆ 1日目 ☆☆☆
○三春コミュタン研修
 英語で311の地震と原発事故の概要、そして復興の現状や霧箱などを用いて放射線の基礎知識を学びました。日本人による英語の解説も新鮮な体験でした。

○シュナイダー先生講義
 避難生活がいつまで続くのかを考えさせる講義をしていただきました。生徒たちは震災当時、小学校1,2年でした。講義では避難範囲の決め方、賠償金の決め方と対象者、除染の範囲や必要性を当時の福島の対応で本当に良かったのかを考えさせる内容でした。避難の手順、避難した人が帰る手順を決める難しさを理解できました。

○学校紹介
 夕食のあとは各校がスライドなどを使い学校紹介を行いました。

☆☆☆ 2日目 ☆☆☆
○講義
 立命館大学准教授の開沼先生より講義があり、数値で復興の状況を学ぶことができました。また安積高校の理科教諭の千葉先生からは放射線に関する知識を学ぶ際の心構え、つまりは数値的かつ科学的かつ論理的に考えることが大事であることを学びました。都立戸山高校教諭の小林先生からは戸山高校の過去に放射線防護ワークショップに参加した生徒のその後の活躍を知ることができました。

○福島第一原子力発電研修
 津波から水素爆発などにいたるまでの事故の概要、1号機から4号機のそれぞれの経緯と現状、汚染水対策の3つの基本方針の講義を受けました。そして、バスに乗り、バスの中から福島第一原子力発電所を見学しました。原子炉建屋の見学だけでなく、汚染水処理装置や貯蔵タンク、免震重要棟も見学をしました。見学後は、東京電力が取り組む風評被害軽減の取り組み、地域復興に向けた取り組みを講義で学びました。

○第4回福島第一廃炉国際フォーラム学生セッションに合流
廃炉フォーラムの学生セッションに合流し、班分けを行い、班ごとで活動のテーマ決めを行いました。